■2022年式 カワサキZ900RSに乗ってみました。

401cc以上の小型二輪の国内販売台数において、2018年から2021年まで4年連続して年間販売台数1位を取り続けている「カワサキ Z900RS」。さて、その魅力とは…早速、乗ってみました。

水冷4ストローク並列4気筒DOHC 4バルブのエンジン948cm³を搭載し、最高出力は82kW(111PS)/8,500rpm、最大トルクは98N・m(10.0kgf・m)/6,500rpmを発生。見たイメージですと、鉄が多く使われているような感じから「重いのかな…」と思っていましたが、跨ってみると意外と軽く感じました。車両重量は215kgと同排気量帯の他車と比べても重くはなく、アップハンドルも手伝い、サイドスタンドをはらうために引き起こした際も意外と楽に感じました。ちなみに、同排気量のスポーツタイプのZ900の車両重量は213kgになります。

さて、跨ってコクピットを見てみますと、丸い二眼のアナログメーターが並び、昨今デジタルメーターに慣れている目としては、逆に新鮮に、そして懐かしくもあり、なにかホッとします。二眼アナログメーターの間にはデジタル表示で、ギアポジションや時計、燃料、水温などが表示されていますが、個人的にはここも徹底してアナログテイストにしてくれれば、より、その世界に浸れるのにな…とも思いました。

最近デザイン化され過ぎているバイクから鑑みますと、ホッとする丸みを帯びたタンク。そして、ライディングポジションからチラッと見えますKawasakiのエンブレム。もう、そそられます。すっとてを出したところにハンドルがあり、とても自然なポジションを取れます。

シートは800mmであり、またシート全部が絞り込まれているため、とても足付きが良いです。後ろから見ても、とてもフォトジェニックなバイクで跨りたくなるバイクです。

また、水冷エンジンですが、音がいいです。カワサキが頑張ってチューニングしたんだろうな…と感じられるほど、昔風のゴロゴロゴロとうなるエンジンがとてもマッチングしていてそそられます。

さて、実際に乗ってみますと、荒々しさは少なくエンジンもゴロゴロゴロとスムーズにあがっていくので扱いやすくて乗りやすく、安心感が高いです。もちろん、馬力は111PSもありますので不用意にアクセルを開けますとグワッと体を持ってかれるような加速を感じられますが、スポーツバイクのそれと違って決して怖さはありません。最大トルクを6,500回転で発生させるということで、中低速で力強く、とても走りやすかったです。この試乗会では、YZF-R1Mの後に乗ったこともあり、かなり楽に、そして楽しく乗ることが出来ました。エグゾーストノートもいいですね。

オマージュされましたZ1は乗ったことがないので分かりませんが、個人的にはゼファーの雰囲気を思い出しました。1100と750のちょうど中間的な排気量ですが、空冷のだったゼファーに比べて早くて、しかも軽いのが今風でうれしいところです(ゼファー1100は重いイメージが強いものですから…)。

シートのクッション性も良く、長距離でも疲れなさそうですが、これは致し方ないことですが、ネイキッドのため、風がもろに体にあたります。シールドとか付けると楽ですが、そうしますとこのスタイルを損なってしまう恐れがあるため、やはり、走行風などなんのその…と風に向かっていきながら走るバイクかと思います。馬力があって軽いのでコーナーも攻めやすいですが、エンジン特性や、車両のキャラクター的に、ハードブレーキングなどによるフリクションをあまりさせずに、ゆっくりとラインをトレースして回る感じのコーナーの走り方が楽しかったです。

オールドテイストながら、今風にアレンジされて走りも楽しめて、且つ、足付きも良くて急かさずに走れるビッグバイク。そして何より、Z900RSというエンブレムがそそります。4年連続大型バイク販売1位もうなづけました。個人的には、マフラーやホイール(腰下重量の軽減)などを変えたいところですが、そういうカスタムパーツが豊富にあるのも嬉しいところです。

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