まだまだ戦闘力の高い250ccスポーツバイク
水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブエンジン搭載で、現行車は12,500rpmで37馬力を発生。但し、試乗車は2014年モデルということで11,000回転で31馬力を発生します。現在、国産250ccの中では、4気筒ZX-25Rの45馬力やホンダCBR250RRの41馬力を発生させ、カワサキ的にはそのポジションをZX-25Rに譲った部分もありNinja250のスポーツ感も和らいだイメージもありましたが、走らせてみますと、やはりスポーツバイク。ZX-25RとCBR250RRに馬力合戦ではその座を譲りましたが、まだまだ戦闘力の高いスポーツバイクです。
まず、ポジションですが、トップブリッジ上にハンドルが付いているとはいえ、セパレートハンドルで前傾となりスポーティなポジションになります。もちろん、250ccの主たるスポーツモデルのZX-25RやCBR250RR、YZF-R25と比べますと、まだツーリング的には乗りやすいですが、シールドが低くミラーがかなり横に張り出している部分もあり、長距離のライディングはちょっと苦しい感じがいたします。
もちろん、長距離をよく走られる方は、同社のヴェルシス-X250ツアラーを選べばよいわけで、やはりNinja250の真骨頂は、高回転を回してのスポーツ走行。車重が172kg(2014年型)と軽いこともあり、試乗した那須スポーツランドくらいのコースですと、ちょうど走りが楽しめるバイクです。
とにかく、乗りやすく、走りやすいバイクで、意外と足付きの良いので、走っていてもマージンがあり怖さは少ないですし、他の250ccスポーツバイクに比べて、若干ポジションが楽な部分もあって視界も取れて、安心感を持ちながら攻めて走ることができるバイクです。但し、やはり2014年式モデルということで、現行の37馬力のNinja250やCBR250RRに比べますと、高回転への伸びが少し鈍い感じもいたしました。これは個体差があったのかもしれません。
メーターのメインにドーンとタコメーターがあるのも、スポーツバイクの表れ。ハンドル周りに電子機器を付けるとスピード計が見えなくなるかも…というくらいに、デジタルのスピードメーターがかなり右端にポツンと表示されていました。
ZX-25Rが発売されて、カワサキの250ccスポーツバイクのフラッグシップ的なイメージはなくなりましたが、それでも、やはりスポーツバイクです。但し、ZX-25RやCBR250RRに比べますと、もちろんツーリング寄りではないですが、街中、ツーリング、ワインディングなど、どのステージも楽しめてかなり汎用度が高いバイクです。
しかも、現行車は価格的にもZX-25R(84.7万円~)やCBR250RR(82.17万円~)に比べてリーズナブル(65.45万円~)で、同じ価格帯のヤマハYZF-R25(65.45万円)と比べますと、2馬力大きく、車重は4kgも軽いです(最大トルクは同じ)。ツーリング的には高めのシールドを付けてアップハンドルに変えて、ミラーをもう少しショートのものに変えれば、250ccでは他にはない、スポーツツアラー的なポジションのバイクになり、高速を飛ばしつつも、長距離走行も楽になり、そして、旅先での峠を楽しむスポーツツーリングを楽しめる、絶好のポジションのバイクだと思います。同2104年モデルは31馬力と現行モデルよりも6馬力、馬力が低いですが、販売数も多かったので中古車のタマ数が多くパーツ類も豊富で、現行車やZX25Rがある分、値段もこなれていて買いやすくお勧めのバイクだと思います。
■Ninja250(2022年式)
\654,500
全長1,990mm 全幅:710m 全高:1,125mm ホイールベース:1,370mm 地上最低高:145mm シート高:795mm 車両重量:166kg 乗車定員:2名 最小回転半径:2.5m エンジン型式:EX250P エンジン種類:水冷4サイクル並列2気筒DOHC4バルブ 総排気量:248立方センチ 圧縮比:11.6 最高出力(kW[PS]/rpm):27[37]12,500 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):23[2.3]/10,000 燃料タンク容量:14.0立方センチ 燃料消費量(※60km/h定地走行):37.0km/L 変速機形式:6速 タイヤ(前):110/70-17M/C 54H タイヤ(後):140/70-17M/C 66H ブレーキ(前):310mmシングルディスク ブレーキ(後):220mmシングルディスク
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