異国感を感じられる絶景地
沖縄と言いますと、青い海、白い砂浜、そしてジンベイザメが水槽内を泳ぐ美ら海水族館などが思い描かれますが、もちろん綺麗な砂浜も魅力的ですが、バイクでツーリングに行きますと、電車という交通手段がほぼ無い沖縄本島内では車の移動が多いことから予想以上に車が多く、一般道では風情に浸る間もなく、また那覇市はもちろんのこと各市街地は渋滞も多く、のんびりと走れることが少ないです。また、観光地の多い本部半島も、当たり前ですが観光で訪れている方が多く、実際に観光地巡りになってしまいます。そこでお勧めがなのが北部です。まだ自然が多く残っている場所で、観光する方々も皆無で車も少ないので走りも楽しめます。今回は那覇から沖縄本島北端の辺戸岬に行って島を一周して戻ってくるというルーティングになっています。沖縄本島の一周が約350kmのため、下道移動ですと時間がかかるのと混雑もしますので、できるだけ高速を使って移動するルートになっています。もし、沖縄の白いビーチや本部半島などの観光地巡りを行いたいという方は、実走ツーリングの沖縄編をご覧になって頂けましたら幸いです。
総走行距離~約310km(那覇IC~辺戸岬~果報バンタ~那覇IC)
- 沖縄実走ツーリング.1~なんくるないさー。めんそーれ琉球 その1(スズキ SV650 ABS)
- 沖縄実走ツーリング.2~なんくるないさー。めんそーれ琉球 その2(スズキ SV650 ABS)
那覇ICから沖縄自動車道に乗り、沖縄本島を北へと向かい、一番北にあります許田ICで下ります。那覇IC~許田ICは56kmで所要時間は約37分で、バイクの通行料金は850円(ETCも同額)になります。そして西側の海岸線を走り県道71号線に入りますと、道の駅「許田」やんばる物産センターがあり、地元の名産品やお土産を買うことができます。ここからトンネルを抜ける国道58号線には入らず綺麗な海岸線を走る県道71号線をそのまま走り、そして、名護市内に入り右折して県道71号線で内陸方面へと走ります。途中で県道84号線に入りますと、道の真ん中に生えているおおきながじゅまるの、ひんぷんガジュマルがありますのでちょっと立ち寄って見られてはいかがでしょうか。
さて、県道71号線を走っていきますと国道58号線と合流しますので、そのまま国道に入り海岸沿いを走り北上しますと好眺望の津波パーキングエリアがあり、道の駅おおぎみを過ぎてずっと国道58号線を進んで行きます。やがて海岸線から離れる部分がありますが、そのところに美浜の鏡地ビーチがあったり、先には奥間ビーチや国頭村ビーチなどがありますので、どこかでバイクを止めてぷらっと浜に出てみるのもいいかと思います。
そして、ずっと国道58号線で海沿いを走って行きますと、途中で海の透明度がとても高い宜名真漁港や茅打バンタがありますので、ここは是非とも立ち寄りたいところです。
やがて、辺戸岬灯台が見え、国道から海方面へ道を逸れて進みますと辺戸岬があります。
辺戸岬~沖縄本島最北端の地にあります岬で、大石林山の眺望とともに荒涼な断崖の景色が広がっています。好天であれば岬から沖の与論島や沖永良部島を眺め見ることができます。
沖縄本島最北端の地の辺戸岬は、荒々しい岩礁と綺麗な青い海とのコントラストがとても綺麗な場所です。近くには辺戸龍神龍王神もあります。そして、宇佐浜やヤンバルクイナ展望台を通り、義本王の墓を過ぎて大石林山に向かいます。
大石林山は奇岩・巨石群が多くありガジュマルの木も多く亜熱帯を感じられる場所です。時間があればゆっくり巡りたいですが(ガイドツアーもあり)、時間がなければ駐車場から見るだけに留めておくだけでいいかもしれません。
さて、大石林山を後にして再び国道58号線に入り、県道70号線となって沖縄本島を南下します。途中の伊江川河口の浜辺からは沖の岩礁群を望むことができ、そのまま進んで行きますと県道から逸れた場所に安田の浜という美浜があります。そしてしばらく県道を進みますと、海に向かって真っすぐに伸びる吐水口の福地ダム上流洪水があり、キャンプにお勧めの福地川 海浜公園に到着します。その先から海沿いの道が国道331号線に変わり、美観の慶佐次ウッパマビーチがあります。
国道331号線をそのまま進み、やがて沖縄本島内で美しいビーチのひとつでもあります嘉陽ビーチに到着します。
また、近くにはジュゴンの見える丘という青くて綺麗な海が見える好眺望な場所があります(私有地につき要300円)。
再び国道331号線を進みます。道中には沖縄の他のビーチとは雰囲気の違う岩礁のある瀬嵩の浜があります。やがて国道329号線に突き当たりますので左折して海沿いを走ります。キャンプ・シュワブや、今話題の辺野古を過ぎつつ宜野座ICから再び沖縄自動車道に入ります。沖縄北ICで下りて県道36号線を進んで行きますと勝連城跡があります。
その先の海中道路を走り、宮城島に入り、果報バンタに向かいます。
果報バンタ ~標高約70mの断崖の上から見える透明度が高くて青いエメラルドグリーンの壮大な景観が楽しめる場所です。満月の夜にはウミガメが産卵に訪れることもあります。
バンタとは沖縄の方言で、崖や絶壁という意味です。眼前に広がる澄んだ綺麗な海。まさに絶景ポイントです。
来た道を戻り、海中道路を通って、沖縄本島に入り沖縄北ICに戻るか、もしくは喜舎場スマートICから沖縄自動車道に入り那覇へと戻ります。もし時間がありましたら沖縄南部も回ってみたいところです。
有名な世界遺産の聖地の斎場御嶽や緑豊かなガンガラーの谷、絶景の慶慶座絶壁(ギーザバンタ)、バギー体験が楽しいガジュマルンチャー 糸満店、そして、戦争時の沖縄戦を今に伝えてくれる糸数アブチラガマやひめゆりの塔など、時間が許す限り訪ねたい場所が数多くありますので、是非。
コメント