■大隅半島(ツーリングルート)

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日本本土最南端の地と戦争遺構

佐多岬から見た開聞岳

日本本土最南端の地の佐多岬があります鹿児島県の大隅半島は、実は石川県の能登半島よりも面積が広く、また高速が南まで通っていないため、ずっと下道で200km以上の移動となります。とはいえ、今回のツーリングルートでは車線のない酷道部の走行はほぼなく、また主要な見どころも雄川の滝と佐多岬になりますため、 大隅縦貫道の 細山田ICからの周遊ルートになりますがほぼ1日でも見て回ることのできるルートになっています。ただ、もし時間がありましたら、桜島や開聞岳の夕景が綺麗な鹿児島湾沿いの神川キャンプ場や立神公園などに泊るのも旅気分を高められますのでお勧めです。

総走行距離~約210km

東九州自動車道を鹿屋串良JCTから大隅縦貫道に入り、細山田ICで下りて南西へと一直線に走る県道57号線を走り大塚山公園に。大塚山は標高100mほどの小山ですが眼下には周囲の景観を望むことができます。ちなみに鹿屋市には航空基地があり、周囲には多くの戦争遺構が残っています。この大塚山にも観測所跡があるほか、1kmほど西側には鹿屋地下壕第一電信室や旧日本海軍 串良航空基地跡に作られました平和公園が、また7kmほど北にはトーチカ(コンクリート製の防御陣地)も現存しています。

そして東方面に進み、海沿いを走る国道448号線に入ります。やがて肘付町に入りますと第二次世界大戦の戦争遺構の内之浦砲台跡と海蔵砲台跡があります。そのまま国道448号線を走って行きますと、内之浦海岸を越え、そして衛星ヶ丘展望台があります。

衛星ヶ丘展望台

眼下にはMセンター(イプシロンロケット打上げ場)やJAXA 内之浦宇宙空間観測所がり展望台を望めるほか、展望台には巨大なパラボラアンテナもあり、周囲の景色の眺めの良いところです。また、国道の先に進みますとロケット打ち上げ時用の見学場所でもありますIHIスペースポート内之浦(宮原ロケット見学場)があります。

さて、国道448号線を進み岸良の町を過ぎますと、青い海の景色がいい岸良海岸があります。そしてその先の高台には岸良海岸の好景観を望めます岸良展望所があります。

そして、その先で県道74号線に入ります。4kmほど走りますと辺塚海岸という人が少なく美浜の海岸がありますので、時間があれば立ち寄りお勧めの場所です。

県道74号線は山中を走る車線なしの酷道で特に景観もないため、再び国道448号線に戻り西へと向かいます。しばらく走りますと、雄川の滝があります。

雄川の滝は落差46m、幅60mの滝で、駐車場から歩いて15分ほどで滝壺の着きます。滝壺の水はエメラルドグリーンと綺麗で、滝の周囲の岩の間からも水が流れ出ていて、とても雰囲気のある滝です。

その後、県道68号線に入り大隅半島を南下します。やがて海沿いを走り、そして佐多岬へと向かう道に入ります。しばらく走りますと北緯31度線 モニュメントが道中にあり、その先に佐多岬駐車場があります。駐車場から佐多岬の展望台までは歩いて15分ほどで到着します。近くには御崎神社もあります。

佐多岬~日本本土最南端の場所で、50m沖の島には日本最古の灯台の1つの佐多岬灯台が立っています。好天時には屋久島や種子島を望むことができます。

佐多岬は本土最南端の地で、とても綺麗な青い海を眺め見ることができます。佐多岬灯台は岬から先の沖にある岩の上にあるため訪ねることは出来ませんが、逆にそれが最南端感を醸し出してくれてます。

さて、来た道を戻り県道68号線を左折して海沿いに走ります。途中に県道沿いにふれあいパーク佐多という展望所があり、展望デッキからは綺麗な鹿児島湾越しに開聞岳の遠望を望むことができます。

伊座敷港の町から国道269号線に入り、すぐに長いトンネルに入りますが、ここは海沿いの1車線の道の逸れて走った方が気持ちがいいです。そして、国道269号線を海沿いに北上していきますと根占野営キャンプの先に立神公園があります。少し樹々がありますが、ここからも綺麗な鹿児島湾と開聞岳の眺望を望めます。

また、その先には当時、有事のために砲台が置かれていた台場公園(砲台跡)があります(現在はレプリカの砲台が置かれています)。

ちなみに、近くにパラグライダーの滑走ポイントでもあります高台にパノラマパーク西原台という好眺望な場所がありますが、同所までは国道269号線からぐるっと回りこんでいかなければならず、また狭路のため時間がかかるため、行くか行かれないかは時間や状況等を鑑みてご判断ください。

さて、国道269号線を進みますと根占の町へと入り、町内の国道沿いには樹齢1000年の南蛮船係留の大クスがあり、根占港からは薩摩半島の指宿や山川へフェリーが出ています。そして国道269号線をそのまま進み、やがて神ノ川沿いの県道561号線に入り上流方面へ2kmほど進みますと、落差30mのシンプルな直瀑の長次郎の滝があり(その手前に小便の滝があります)、その1.5kmほど先には、高さ25m、幅30mの神川大滝があり虹のつり橋大滝橋からは滝の全貌を望むことができます。

再び国道269号線に戻り、海沿いに北上します。浜田海水浴場を過ぎて高須町に入ります。沖合の岩礁の上に赤い鳥居が立つ高須神社を望む高須海水浴場の海岸には、戦時中に作られました高須のトーチカが残っています。また内陸部側の高台には霧島ヶ丘公園があり、展望台からは桜島や開門岳を望むことができます。

そして霧島ヶ丘公園の先には海上自衛隊 鹿屋航空基地があり、周囲には日本海軍の資料や航空機が展示されています鹿屋航空基地史料館や2式大艇の飛行機が屋外展示されています鹿屋運動公園や、飛行機を守るため作られましたコンクリート製の 掩体壕の田崎掩体壕(えんたいごう)や川東掩体壕が、また、そして東の方には旧海軍航空隊の笠野原基地地下道入口跡などがあります。

ちなみに基地の北側にはクリスタルの鳥居と普通の赤い鳥居が重なって建てられていてSNSでも話題になりました神徳稲荷神社がありますので、是非、参拝されてみてはいかがでしょうか。

そして、国道269号線、県道552号線と走りますと、再び、大隅縦貫道の細山田ICに戻ることができます。

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