■長崎・外海(ツーリングルート)

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潜伏キリシタンの史跡と日本三大夜景

オランダ坂(長崎県)

佐世保から長崎半島の外海地区を周り長崎市内を巡るツーリングルートです。昨今「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産にも登録された場所にもなり、多くの教会や集落が点在していて当時の潜伏キリシタンの生活を垣間見ることができます。自然の景観や爽快な道よりも史跡を巡る的なツーリングルートですが、戦争遺跡の針尾送信所や長崎の平和公園、そして坂本龍馬の亀山社中など日本の歴史を感じ取ることのできる旅を行えるルートです。

総走行距離~約130km

西九州自動車道の佐世保大塔ICで下りて、国道205号線、国道202号線と走りつなぎ、国道202号線バイパス(西彼杵道路)に入り針尾ICで下ります。そして、西に向かいますと旧佐世保無線電信所(針尾送信所)があります。

旧佐世保無線電信所(針尾送信所)は1922年に完成した無線送信所で135m~137mの3本の電波塔が残っていて、第二次世界大戦以前から残る塔としてて日本一の高さを誇り、国の重要文化財にも指定されています。そしてそのそばに針尾山 祇園寺があり、お寺越しに電波塔を望むことができます。

西海橋と新西海橋

再び国道202号線に戻り国重要文化財の西海橋を渡ります。対岸の西海橋公園や西海の丘 展望台からは西海橋と新西海橋の好景観を望めます。そのまま国道202号線を走り西へと向かい途中で西彼杵広域農道を1kmほど南下しますと虚空蔵山展望台があり、好天でしたら眼下に大村湾や五島列島や雲仙岳の遠望を望むことができます。

ちなみに、虚空蔵山展望台のすぐそばに道の駅さいかい みかんドームがあります。そして西彼杵広域農道を南へと向かい、県道205号線、県道12号線と走り、海沿いの国道202号線に出ます。右折して西海市役所の前の道を進みますと、綺麗な海が見える尻久砂里海浜公園があります。

国道202号線に戻り南下しますと雪の浦パーキングエリアがあり、展望台や近くの雪浦道路公園からは大海原と池島の遠望を望めます。

雪の浦から池島を望む

ちなみに、虚空蔵山展望台から北上し長崎半島の北端方面の行きますと、戦争遺跡が残る石原岳森林公園があります。石原岳森林公園には石原岳堡塁跡や砲台の跡が保存状態も良く、なんか異世界感を感じられるような場所です。

さて、雪の浦パーキングエリアの南にあります雪浦川を渡り川沿いに左に曲がり、途中で河通川沿いに上流に向かって走りますとつがね落としの滝があります。

つがね落としの滝は駐車場から徒歩5分ほどで行けるアクセスの良い滝で、人も少なくて風情のある滝です。

さて、再び国道202号線に戻り南下します。神浦港を越えて少し走りますと雰囲気の良い大野教会堂があります。

大野教会堂から内陸部に進みますと大平作業場跡やバスチャン屋敷跡があり、世界遺産にも認定されました潜伏キリシタンの生活を垣間見ることができます。

そして、出津川沿いに海側へと戻ります。道中の出津集落には出津教会堂やド・ロ神父記念館などがあるほか、遠藤周作氏の「沈黙」のモデルとなった外海地区に建てられました沈黙の碑などがあります。

再び国道202号線を進みますと道沿いに道の駅 夕陽が丘そとめがあり、そばにあります長崎市遠藤周作文学館からは五島灘の好眺望を望め、また道の駅の場から10分ほど山道を登った高台の展望台からは一面の青い海の絶景を見ることができます。

再び国道202号線を走り黒崎町に入りますと、入口にマリア像が立つカトリック黒崎教会があります。

そのまま国道202号線で海沿いを走っていきますと、道中に好展望の永田いこいの広場があり、やがて長崎魚港があり長崎魚市の周辺でおいしい海産物を食べることができます。さらに国道202号線を進んでいきますと海岸にりんご岩などの奇岩がある白浜海水浴場があります。

りんご岩

白浜海水浴場の少し先の小江港を越えて小さな川を渡河してすぐに左に曲がりますと長崎の市街地へと向かいます。長崎市街の見どころとしましては、平和公園や浦上教会などがあります。

そして長崎市街の南西には、日本三大夜景地として有名な稲佐山があります。駐車場のある山頂展望台からは日中でも長崎市街の好景観を望むことができます。

稲佐山~標高333mの山で山頂からは長崎港を見下ろすことができ、夜景は1000万ドルの夜景とも言われ、三大夜景(函館の函館山、神戸の摩耶山)、および世界新三大夜景(モナコ、香港)にも選ばれています。山頂までは登山道路やロープウェイで行くことができます。

また、長崎市街の東部には坂本龍馬像のある風頭公園があり、ここからも長崎市街の好眺望を望むことができます。なお、風頭公園の北側には坂本龍馬が作った亀山社中の記念館がありますので、坂本龍馬ファンの方は、是非とも立ち寄りたいところです。

そして、長崎市街の南部には世界遺産で国宝の大浦天主堂もあります。

大浦天主堂~1865年に竣工されましたキリスト教会で、日本に現存しますキリスト教の建築物として最古のものになります。国宝で世界遺産にも指定されています。拝観料 600円。

最後に大浦天主堂の近くにあります鍋冠山公園で長崎の夕景を見つつ、オランダ坂の近くにあります長崎自動車道の入り口より帰路に着きます。

なお、時間的にすでに夜に近いようでしたら、稲佐山を最後に回して夜景を見てから帰路に着かれるのもよいかと存じます。

鍋冠山公園からの夜景
稲佐山からの夜景
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