日本最大のカルスト台地と長門の海
中国自動車道から秋吉台のカルストロードを走り、山口県の北西部の長門地域の角島、そして青海島の海上アルプスを巡って、再び秋吉台の戻ってくるという周遊ルートです。歩いて多く時間を費やす場所は青海島の海上アルプスの秋吉台の長者ヶ森くらいで、あとは、ほぼ歩くことなかったり、そんなんい歩かず…というスポットが多いので回りやすいですが、見どころも多く、また同プランの総走行距離が約230kmありますため、出発地が近くなければ1泊以上した方がよいルートプランです。日帰りであれば、秋吉台周辺のみか、角島、青海島のみと分けた方が良いかもしれませんし、また、宿泊ツーリングであれば下関観光(→ツーリングエリアに下関の観光スポットを掲載)の後、角島、青海島、そして秋吉台と周るルートもお勧めです。ご自身の出発地、使える時間などを鑑みまして、ルーティングされるための参考用のツーリングプランとしてご参照頂けましたら幸いです。
総走行距離~230km
中国縦貫自動車道の美祢東JCTから国道490号線に入った後、秋吉台ICで下りて、国道435号線で秋芳洞に向かいます。秋芳洞は日本最大級の鍾乳洞でとても広くて、見ごたえのある鍾乳石があり、見やすく回りやすいので、8:30オープンということですので、時間を鑑みて立ち寄られることをお勧めいたします。
秋芳洞~洞内の最も広いところで200mもあります日本最大規模の鍾乳洞で、狭いといったイメージの鍾乳洞とは違い、広々とした鍾乳洞で見やすくて歩きやすきやすい鍾乳洞です。百枚皿や黄金柱などの名所があります。入城料 1,300円
さて、秋芳洞から日本三大カルストの秋吉台へと向かう道がカルストロードです。少し走りますと秋吉台カルスト展望台がありますので、立ち寄ります。
秋吉台~日本三大カルスト(その他は、高知県の四国カルストと福岡県の平尾台)のひとつで、総面積54平方キロメートルの日本最大のカルスト台地です。標高1,000mを超える場所にあり、最高地点は標高1,485mに。広い草原の中に多くの羊が群がっているように白い石灰岩が多数みられる好景観地です。
秋吉台観光の中心的な場所で、売店やカフェなどがあり、多くの観光客で賑わう場所です。それでも、ここからは一面のカルスト台地の好景観が望めますので、是非とも立ち寄りたい場所です。そして、再び、カルストロードに入り、長者ヶ森方面へと進みます。信号など全くない、遮るものの無い緑の草原に上に広がる白い岩のカルスト台地の中を走る国内屈指の爽快路です。そして左側に長者ヶ森が見えてきます。しかし、 カルストロードから長者ヶ森に直接アクセスができないため、ここは見るだけにして走りを楽しみます。
爽快な走りを楽しみながらカルストロードは走って行きますと、やがて秋吉台自然動物公園サファリランドにぶつかりますので、そこを左折して県道239号線に入ります。そしてそのまま走り、嘉万の町中でクランク的に走りながらも県道239号線を走り、そして途中で右折しますと、壬生神社三ノ鳥居と別府弁天池湧水があります。
湧き水の池の別府弁天池湧水は、透き通ったエメラルドグリーンの水がとても綺麗な水で、日本名水百選にも選ばれています。そして、県道31号線をそのまま進みますと、国道316号線に出ますが、一度左折して、500m先の道の駅 おふくで休憩がお勧め。足湯や露天風呂があるほか、こだわりの地物名産品を販売していたり、地産レストランが併設されていて、地元でも人気の道の駅です。道の駅を出ましたら、来た道を戻るように国道316号線を北上します。やがて、県道341号線を左折して厚狭川を渡りますと県道267号線に突き当たりますので、そこを右折します。しばらく走り、県道38号線を右折します。やがて、名勝の石柱渓に着きます。
石柱渓は川沿いに片道約1kmで往復で約1時間の道のりの穴場的な渓谷で、川に落ちる数々の滝が見れます。とはいいましても、滝というよりは1~3mくらの段差のところを水が流れている感じのところばかりですので、手前から2~3個の滝を見て風情を楽しんだら戻られるのが時間的にもいいかもしれません。そして、再び県道38号線を白根川に沿って西に向かって進みますが、車線が無い県道のため、ところどころで狭道になったりしますので、ご注意を。
そして、県道38号線を走り、県道34号線い突き当りますので、左折して豊田湖沿いを走ります。この県道34号線は「風波のクロスロード」と称された下関市をぐるっと一周スルルートの一部で、走りやすくはあるのですが、特に景勝地などなく国道435号線と交差しますので、国道を左折して角島方面へと向かいます。国道435号線は走りやすい道なのですが、交通量がままあり、海沿いの国道191号線に出るまで約29km、特に立ち寄るような名所がなく、延々に国道を走るのが少々辛いです。強いて言えば、国道沿いに大正12年築の旧殿居郵便局や、国道からJR滝部駅の方へ2kmほど進んだところに太翔館というお洒落な大正時代の小学校跡があるのと、同じくJRの特牛駅というところは無人駅ながら猫駅長さんがいます。
角島方面に行くには国道435号線の久森交差点で左折して一度南下してからすぐに右折して国道435号線を跨いで角島方面に向かう1車線の一般道に入りるか、国道435号線を進み、海沿いの国道191号線に突き当たりましたら、右折しますと角島方面に迎えますが両道とも距離的には同じくらいです。車通りの走りが楽しめるのは一般道の方ですが、もし、和久漁港のそばにあります道の駅 北浦街道 豊北に行くなら、国道435号線を進んで、国道191号線を左折します。そこから1.5kmほどで道の駅に到着します。 道の駅 北浦街道 豊北では地物の美味しい海産物を食せるほか、展望台からは角島大橋の遠望を望むことが出来ます。
さて、一般道の方からアクセスした場合は、国道191号線に突き当たった能登、国道を左折し850mほど国道を走りますと、ローソンがありますので、そこを右折しますと、前出しました風波のクロスロードに入り、島戸漁港に突き当たりそこを左に向かいますと角島大橋に着きます。また、道の駅側から来た場合はそのまま国道191号線を走り、角島方面へ向かいます県道275号線を走って行きますと角島大橋に到着致します。なお、その途中、県道に入る辺りに国指定天然記念物の「恩徳寺の結びイブキ」があります。
また、角島大橋の手前にエメラルドグリーンが綺麗な美浜の赤田海水浴場があります。
そして、角島大橋が見える展望台に到着しますが、角島大橋が見える展望ポイントが3か所あります。まずは、角島大橋を真書面に見ます角島大橋ビュースポット。
角島大橋~本州と離島の角島とを繋げます全長1,780mの通行無料の橋で、コバルトブルーの海士ヶ瀬(あまがせ)を跨うで渡る好景観の離島架橋です。夜はライトアップされます。
角島大橋に渡る道よりも高台にある一本手前の車道からの景観になります。角島大橋人気の撮影ポイントです。
そして、角島展望台です。角島大橋の向かって左側の丘にある眺望ポイントで、遊歩道を歩いた先にあります。駐車場は、道を挟んだ咲にあります海士ヶ瀬公園の駐車場になります。
3つめが海士ヶ瀬公園で、駐車場が隣接しています。トイレと売店もあり、一番アクセスしやすい場所です。できれば、3か所全て周りたいですが、1番目の一番人気の高い角島大橋ビュースポットは車道なのでご注意を。撮影する人も多く、撮影が順番待ちになることもあります。そして、角島大橋を渡ります。橋の長さは約1780mで、途中に駐車帯があります。角島大橋を渡り角島に入りますと、すぐに瀬崎陽の公園という公園があり、角島側から角島大橋を眺めることが出来ます。島内ではイカ干し回転機がクルクルと周っています。
そして、そのまま真っすぐに道を進んで行きますと、角島灯台に到着します。
角島灯台~イギリス人技師により建てられ1876年に発点灯した石造り灯台で、日本に2基しかない無塗装の灯台の一つです(もう一つは男木島灯台です)。全国に16基しかないのぼれる灯台の一つで、105段のらせん階段を登りますと、360度のパノラマの眺望を望むことが出来ます。日本の灯台50選。国重要文化財。
国内に2基しかない無塗装の灯台の一つで、風情があります。そして、灯台の中にも入れて結構階段を登りますが、展望台からは360度のパノラマの好眺望を望めます。
さて、角島灯台を後にして、来た道を戻りますが、道中には、映画「四日間の奇蹟」で使われたロケセットの教会や、その先には角島大浜海水浴場、また角島砲台跡などがあります。そして、再び角島大橋を渡り、一般道を走って国道191号線に出ます。途中に、阿川ほうせんぐり海浜公園ビーチという遠浅で綺麗な海が見える浜があります。
そして、国道191号線を走り、そのまま東へと向かいます。たまに海など眺めながら、山陰本線と並走しながら進みます。やがて県道66号線を左折します。同県道は楊貴妃ロマンロードとも呼ばれていて、途中から県道357号線になりそのまま走って行きますと、久津漁港のそばに楊貴妃の里があります。
世界三大美上の一人の楊貴妃がこの地に流れ着き亡くなったという浪漫がある施設で、なんと楊貴妃のお墓まであります。お参りすると美人になるとも言われ、長門市には楊貴妃伝説もあります。話のネタに寄ってみるのもいいかもしれません。
楊貴妃伝説~西暦719年生から西暦756年去。中国唐代の皇妃。唐の6代皇帝の玄宗皇帝が寵愛しすぎたことから、大規模な反乱の安史の乱を引き起こしたと伝えられており、同安史の乱により処刑されました。世界三大美人(他にエジプト王朝のクレオパトラと日本の歌人の小野小町)の一人で、古代中国四大美人にも数えられています。同地の言い伝えでは、756年に向津具半島の沖に流れ着いた舟に、安史の乱での処刑を逃れ息も絶え絶えとなっていた楊貴妃が乗っていましたが、息を引き取ったため、村人たちがこの地で葬ったと伝わっています。
そして、時間があれば、楊貴妃の里から北に約5kmほど走ったところのあります川尻岬にも寄ってみたいところです。
有料駐車場から200mほど歩きますと展望台があります。元隅神社、青海島、俵島、そして角島の好景観が望める場所で、ちょっと、北海道の神威岬と似たような感じを醸し出しています岬です。先には灯台もありますが、景観が今一つなのと、道がきついので、特に行かなくても良いようです。また、西端には、俵島という柱状節理が綺麗な小島がありますが、道が狭いのと最後の600mはバイクでは行けず歩いていくことになり、苦労して行く割りには海岸に漂流ゴミが多かったりするので、好景観な場所ではあるのですが、時間を鑑みて好き好きでよろしいかもしれません。
そして、海側に出て少し戻る感じで立石漁港の前に、立石観音と言われています高さ41mの大きな岩があり、沖ノ島と合わせて夫婦岩とも言われています立ち寄りお勧めの場所です。
但し、立石観音は関係者以外立ち入り禁止のため、残念ながら階段はあるのですが岩を上ることは出来ません。そして東に進みますと、朱色の鳥居が連なる元乃隅神社があります。
元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)~宗教法人には属していない個人所有の神社で、地元の網本が枕元に現れた白狐のお告げにより1955年に建立した神社です。龍宮の潮吹側から123基の朱色の鳥居が100m以上に渡り続き、SNSなどの投稿により認知度が拡がり多くの海外からの観光客が来訪しました。高さが約6mあります大鳥居の上に付けられた賽銭箱に賽銭を投げ入れることが出来たら願い事が叶うと言われています。
123基もの鳥居が連なる、とてもフォトジェニックな場所で、沖には海水が岩の間から噴出する龍宮の潮吹があります。
元乃隅神社を後にして県道66号線で東に向かいますと、途中で遠方に大型風車がみえますので、県道から外れて一般道を走ってそちらに向かいますと、日本海を一望できる広い芝生の千畳敷があります。とても綺麗な真っ青な海が見れる好展望地ですので、立ち寄りお勧めです。
また、その近くには約18000本ものツツジが植えられています菅無田公園があります。混みますが、ツツジのシーズンの4月下旬から5月上旬ごろに来訪された際には立ち寄られてみてもいいかもしれません。そして、一般道で県道66号線まで出て、国道191号線で海沿いを走りますと、途中に絵画飲泉が綺麗で好眺望な只の浜展望所があります。そのまま国道191号線を走り、長門市街を抜けて、国道を外れて青海島方面へと進みます。青海大橋を渡るとすぐに王子山公園があり、青海大橋や仙崎の街並みの眺望を望むことが出来ます。
そして、そのまま県道283号線で北上して、途中で青海島キャンプ場の方に進みますと民営駐車場が、県道を進み海上レストランを越えた先には市営駐車場があります。そこから歩いた先に、青海島の海上アルプスを望む展望台に到着します。それぞれAコース(約1.2km:40分)、Bコース(約0.7km:20分)という周遊ルートがありますが、有料にはなりますが、民営駐車場に止めて、Aコースを歩く方が第一、第二、第三と全ての展望台を周れて、像の鼻などの奇勝地も見れるのでお勧めです。
青海島 海上アルプス~北長門海岸国定公園にあります周囲40kmの青海島の北東部にあります、日本海の荒波の浸食を受けた洞門や石柱などの数多くの奇岩・奇勝地が海上に浮かび、その姿から海上アルプスと呼ばれています。
海上アルプスを後にして、来た県道283号線を戻り、5kmほどで再び青海大島の到着。そこから県道282号線経由で国道191号線に入ります。しばらく走り、県道28号線を右折、三隅川沿いに走る県道28号線を進んで行きますと、県道241号線に突き当たりますので右折します。右折した先辺りに、木の門がポツンと立っています幕末の「大田・絵堂の戦い」の時に萩政府軍の本陣になった場所の絵堂戦跡記念碑や、幕末の志士たちが駆け抜けていった赤間関街道・下の垰などがありますので、幕末好きな方は、是非、立寄られてみてはいかがでしょうか。
そして、そのまま県道271号線ではあるのですが、途中で鋭角に曲がって西方面へと進みますと秋吉台に戻って来て、行きのカルストロードでは行けなかった、カルスト台地の眺望の良い長者ヶ峰展望台や長者ヶ森に行くことが出来ます。
長者ヶ森は広い草原の秋吉台の中にポツンとある森で、木々の緑が際立ち雰囲気のある森です。まんが昔ばなしで「長者が森」という話しで語られたように、不思議な伝説が残る地でもあります。そして、再び県道241号線を戻り、国道490号線に入り南下しますと、美祢東料金所から中国自動車道に入り、帰路に着くことが出来ます。
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