中国屈指の名峰 大山の景観地を巡る
岡山県、鳥取県、島根県の景勝地を繋ぎ走るツーリングルートで、蒜山、大山、島根半島と走ります。蒜山・大山エリアと島根半島エリアという2つのエリアがあり高速間の走行距離も200km以上ありますため、基本的には宿泊してのルートになります。また、起点の高速ICと終点の高速ICがかなり離れていますため、出発地によってかなりルーティングが変わってきますので、同ツーリングルート内から立ち寄り場所を抜粋してルーティングされることをお勧めいたします。出発地にもよりますが、蒜山・大山エリア、もしくは島根半島エリアのどちらかのみでしたら日帰りも可能なエリアです。
総走行距離~約220km
岡山自動車道の蒜山ICを下りて、道の駅 風の家へ。そして、そのまま国道482号線を左折して少し進みますと、蒜山高原の一画にあります鳩ヶ原へと向かう道があり、入ります。高原内の車線なしの狭路ですが、バイクでなら走りやすく少し遠回りになりますが、蒜山高原の一画での走りを楽しむことが出来ます。そして、そのまま天谷川を越えて、蒜山大山スカイラインへと向かう幹線に入ります。そこは見通しの良い緑に囲まれた爽快な道です。そして、蒜山高原 愛の鐘のある交差点で、まずは蒜山大山スカイライン方面には行かずにそのまま直進しますと、 観光農場のひるぜんジャージーランドがあり、そこから蒜山の好景観を望むことが出来ます。
そして、再び来た道を戻り、 蒜山高原 愛の鐘のところで右折しますと、蒜山大山スカイラインに入ります。
蒜山大山スカイライン ~岡山県の蒜山から、鳥取県の大山を繋ぐ約11.6kmの観光道路で、爽やかな高原道路の走りを楽しめます。眺望は少なめですが、道中の鬼女台展望台からは、大山を含め360°のパノラマ展望を楽しめます。
岡山県と鳥取県を跨ぎます、約10kmの蒜山大山スカイラインは樹々に囲まれていて眺望は少ないものの、蒜山高原内を走る爽快な高原道です、そして、道中随一の鬼女台展望台辺りで視界が開けて、名前は怖いですが、烏ヶ山越しの大山が一望できます鬼女台展望台は、立ち寄り必須の展望所です。
鬼女台展望台を過ぎますと、やがて鳥取県に入ります。そして、スキー場や湿原があります鏡ヶ成高原で大山環状道路と言われます県道45号線を左に入り進みます。
大山環状道路~標高1,729mの中国地方最高峰の大山の中腹を周遊します約64km山岳ロードで、鍵掛峠ほか大山の好眺望が望めます展望台が各所にあり、爽快な走りを楽しめます。冬期通行止め
途中で烏ヶ山が間近に見えます烏ヶ山 展望駐車場があり、そして、ヘアピンが続き爽快な走りを楽しみますと、御机地区に着きます。ここに、茅葺小屋があり、小屋越しに大山の好眺望が望めます、立ち寄りお勧めのスポットです。
また、その1km南には、御机みつめの棚田があり、そこからの大山の美観です。
さて、御机地区を後にしまして、再び大山環状線(県道45号線)に入り北上します。少し走りますと、小さいながら苔むした岩が綺麗な木谷沢渓流があります。
駐車場から僅か5分ほどあるくだけで綺麗な渓流の景観が見れますので、是非、立寄りたい場所です。そして、そこから2kmほど進みますと、大山の好眺望が見える有名な鍵掛峠があります。トイレのある駐車場もあり、ちょっと小休止するにももってこいの好展望地ですが、紅葉の時期は渋滞になるぐらいに混む場所ですので、ご注意を。
大山(だいせん)~標高1,729mの中国地方最高峰の山で、その姿から伯耆富士や出雲富士とも呼ばれています。南側、北側、そして西側からとみる場所によっていろいろな形の山容が見れる名峰で、日本百名山、そして日本百景にも選ばれています。
そして、鍵掛峠から1.3km進んだ先にあります三ノ沢駐車場からは、鍵掛峠よりもより大山の南壁が見やすくなり、より迫力ある景観を味わえます。
そのまま進みますと、やがて、冬はスノーパークとしています桝水高原があり、夏季にはリフトに乗って(約8分:往復1,000円)高台より好眺望を望むことが出来ますので、時間がありましたら、ちょっと立ち寄るのもいいかもしれません。そして、ここから県道158号線(大山環状道路)で北上して、8世紀の創建されたと伝わる大山寺に。
境内には国重要文化財の阿弥陀堂などもあるほか、大山の好景観が望めます賽の河原や、後ろ向き門などの名所があります。そして、お勧めの大山寺の近くにあります豪円山のろし台です。麓の駐車場から10分ほど登りますが、大山の北壁を一望できる展望台で、アルプスにも似た感じの美しい山並みを見ることが出来ます。
さて、このあとは、大山の北側を大山環状線を走って各展望台で大山の景観を望みつつ、倉吉方面(旧国鉄倉吉線 泰久寺駅跡はお勧めです)や、日本海側の琴浦町に出ることも出来ますし、西に向かって、大山ペンション展望駐車場、そして溝口ICの溝口展望駐車場からポッコリした大山の西面を見て、米子自動車道の溝口ICに乗って帰路に着くというルーティングもありますが、今回は少し頑張って島根半島へと向かいます。
まずは大山寺から県道24号線を走って、米子方面に向かいます。途中に赤松眺望展望台や風情のある赤松池などがあります。また、少し離れていますが水上に十字架が立っていてSNS映えしそうなプリムローズガーデン 森と水の教会があります。そして県道24号線を進み、国道9号線バイパスに米子東ICから入り、米子西iCで下りて、国道180号線経由で国道9号線に入り、城好きな方は国史跡の米子城に。
天守は無いですが、石垣が綺麗な城跡で、米子市街を一望できます。そして、中海沿いに県道47号線を走って行きますと、やがて米子水鳥公園に到着します。
米子水鳥公園からは中海越しに大山の遠望が望め、また水鳥の展示室などがあります。そして、そのまま日本海の弓ヶ浜方面へと抜けます。
弓ヶ浜海岸は幅約4kmの広い白砂の砂浜で、東側には大山の景観の望める立ち寄りお勧めのスポットです。ここから国道431号線で海沿いを走ります。弓ヶ浜海岸は日本の白砂青松100選にも選ばれているだけあって、松が浜に沿って生えていることもあり、海の景観が見づらいのと、上り線と下り線が分離した二車線路で交通量が多いので爽快路とは言いづらいですが、まっすぐな道で急かずに走れます。そして境港市に入ります。境港市はゲゲゲの鬼太郎などの漫画家 水木しげる氏の出身地ということもあり、水木しげる記念館をはじめ、ゲゲゲの鬼太郎の塔、水木しげるロード、妖怪神社などがあります。特に 水木しげるロードにはいろいろなキャラクターの像が立っていますので、ファンでなくても、是非立ち寄って見てみたいところです。また、小さいながらも雰囲気のある境港灯台が境水道大橋のそばにあります。
さて、境港市からは境水道大橋は渡らずに西に向かい江島大橋を渡ります。江島大橋という橋名を聞いたことがあるかもしれませんが、写真で取ると壁のような急こう配に見える橋です。
べた踏み坂といわれるほどの坂で、実際、高さ45m、勾配6.1%(島根側)ということで勾配はありますが、間近で見ますと普通の橋です。とはいえ、中央支間長250mは桁橋としては日本で第2位、コンクリート製ということに限れば日本最大、またPCラーメン橋に限ると世界で第3位の橋で、橋上からは好天なら大山も望めます。但し、有名な急こう配の橋の写真を撮るには場所と機材が必要で、江島大橋を渡った八束江島のもう一つ先の島の大根島の海岸側から、超望遠レンズで使って撮る必要がありますので、同様な写真を撮られたい方は、超望遠レンズが付いたカメラが必要です。渡ると普通の橋ですが、記念に走って見るのもいいかと思います。なお、個人的なお勧めは中海上を走ります県道338号線で、特に八束江島と両側に海が見えて、まさに海上を走っているかのような爽快感を味わえます。
さて、島根半島に入りますと、すぐそばに弁慶の森という場所があります。実は、五条大橋で源義経と戦い敗れ、最後まで義経に仕えた怪力無双の武蔵坊弁慶が生まれたとされる森です。弁慶の産湯の井戸跡があったり、弁慶が5歳の時に持ち運んだとされる約2mの岩の弁慶の立岩があったりと、弁慶ゆかりの長見神社などがあります。そして、沖には、弁慶島という小島があるのですが、残念ながら私有地のため立入禁止になっています。ちなみに道山中の華厳寺の展望台からは大山、弓ヶ浜、中海、大根島を一望できる展望台があります。
中海沿いの国道431号線を西に走って行きますと、途中に道の駅 本庄があり「弁慶生誕の地 本庄」と書かれてPRされています。そしてそのまま松江市とむかうのですが、お勧めのスポットがひとつ。国道413号線で松江市街に入る前に川津ICで国道485号線に入り、南西へと走ります。そして小道を走った先に鳥打峠駐車場(嵩山駐車場)があります。ここから20分ほど歩きますと展望所があり、中海と中海に浮かぶ大根島、そして大山の好景観を望むことが出来ます。時間がありましたら、是非。
そして、島根県の県庁所在の松江市に来ましたら、是非、見ておきたいのが松江城です。江戸時代の天守が今も残ります日本国内の現存12天守のひとつで、また天守が国宝に指定されています国宝5城のひとつでもあります。
松江城~1611年に関ヶ原の戦いで戦功のあった堀尾忠氏が築城。国宝指定された5城のうちの一つである。犬山城、松本城、彦根城、姫路城とともに、国宝に指定されているお城の一つです
国宝ながら天守閣の一番上まで登れ、松江市を一望することが出来ます(入場料680円)。土日祝日は庁舎の駐車場が無料です。もし、この辺りで夕刻になるようでしたら、是非、夕陽が綺麗に見えます宍道湖夕陽スポット(嫁ヶ島の近く)に行って、宍道湖越しの夕陽を見て、帰路に着くか、宿に入られることをお勧めいたします。
さて、ルート的には松江市からは国道431号線を走り出雲市へと向かいます。国道431号は松江市と出雲市を繋ぐ幹線のため交通量はありますが、宍道湖沿いを走る気持ちの良い道です。途中に道の駅 秋鹿なぎさ公園がありますので、休憩ポイントとして立ち寄られるのもいいかと思います。そして、再び宍道湖沿いの国道431号線を走り、やがて一畑電車の雲州平田駅の先で県道275号線に入り、日本海側に出て小津町で県道23号線に入り海沿いに西へと向かいます。猪目海岸、そして鷺浦漁港を過ぎて山中に入った後、突き当たって、海沿いの県道29号線に出ます。ここを日御碕方面へと右折します。みさきうみねこ街道とも呼ばれていますこの道は、島根半島西側を海を眺めながら走る爽快路で、途中には追石鼻などの景観地もあります。そして、日御碕に到着。やはり、ここで見たいのが、日本最大の灯台の(出雲)日御碕灯台です。
日御碕灯台~1903年に初点灯した塔高43.65mの日本一の高さの灯台です。日本の灯台50選、そして世界の灯台100選にも選ばれていますAランクの保存灯台です。
その他に周囲には、出雲松島展望地やひのみさき夕日展望台などの展望台、そして赤い色の神社の日御碕神社や海上に浮かぶ経島(ふみしま)などの景勝地があります。そして、 日御碕 から海沿いに東に2kmほど進みますと、宇龍という風情な港がありますので、ちょっと立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
さて、県道29号線(みさきうみねこ街道 )を再び戻りますと、画聖が筆を投げるほどの美しい景色と称されました筆投島が海上にあります。但し、近くに止まれる場所無いため、先にあります日御碕海岸展望所がありますので、そこから見るのが良いようです。
そして、出雲大社に。
出雲大社~日本最古の歴史書である「古事記」に書かれています国譲りの神話で、大国主大神が高天原の天照大神(あまてらすおおみかみ)に国を譲られます。そのときに作られた宮殿が出雲大社の始まりといわれています。祭神は 大国主大神 。本殿は国宝に指定されています。
縁結びで有名な出雲大社ですが、国譲りの神話でも有名で、神様たちが集まる場所とされる稲佐の浜や、大国主神が国譲りの会談を行ったとされる屏風岩などがあるほか、安土桃山時代に歌舞伎の始祖といわれています出雲の阿国の終焉地の碑や墓所、出雲阿国像、阿国寺など、みどころが数多くあります。また、お勧めに出雲大社のそばにある奉納山公園で、眼下に大社町や稲佐の浜などを一望できる好景観を望めます。
そして、出雲大社を後にして、国道431号線を南下しますと、出雲ICより山陰自動車道に入り帰路に着くことが出来ます。
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