アワイチ
日本発祥の地とされ、 おのころ島伝承が残ります淡路島。本土4島と沖縄本島、北方領土を除くと、国内で4番目に面積の大きい島です。島の一周が約166kmということで、淡路島を周遊するアワイチツーリングで、特に近畿圏のライダー人気の高い場所です。 南淡路水仙ライン 、うずしおライン、そして 淡路サンセットラインなどを走り、ほぼ海岸線沿いに走れるのも嬉しい場所です。但し、見どころや展望所も多く、また、生活道路を走ることも多く平均速度はあまり高くないですので、島内をじっくり観光するなら1泊2日は必要かもしれません。アワイチのルート的には、ほぼ海沿い一周のルートになりますので、後はどこのスポットに寄るかというチョイスでルーティングが決まって来るかと思います。
総走行距離~約170km
神戸淡路鳴門自動車道の明石海峡大橋を走り、神戸から淡路島へと渡り、淡路SAに入ります。
明石海峡大橋 ~ 全長3,911mの世界最長の吊橋で、神戸淡路鳴門自動車道の一部として使われています。
淡路SAからは明石海峡大橋が綺麗に見えるほか、観覧車からの景色も素晴らしいです。売店やレストランなどもあり休憩や集合場所にもってこいの場所です。淡路島名産の玉ねぎ関連の製品も多く、玉ねぎラーメンも美味しいです。
そのまま淡路SAから淡路ICで高速を下りて、国道28号線で南下します。淡路島を周遊するルートのため、右回りでも左回りでもどちらでもよいのですが、やはり(左側通行のため)海が近くに見える時計周りの右回りで走ることにします。なお、淡路ICの近くにある兵庫県立淡路島公園には、NARUTO&BORUTOや クレヨンしんちゃん、ドラゴンクエスト、ゴジラなどのアトラクションや人形がある遊園地がありますので、それらのキャラクターが好きな方は立ち寄られてみてはいかがでしょうか(3,300円)。淡路島公園 展望広場もありますが、景観は淡路SAとほぼ同じ景色になります。
さて、国道28号線を南下していきます。幹線のため交通量が多いのが難点ですが、海を見ながら走るので気持ちは良いです。少し走りますと、真っ赤な多宝塔の淡路七福神大黒天 八浄寺があります。200円でハッピーを購入しますと、ご祈祷までして頂きお土産も頂けるので、是非、購入されてみてはいかがでしょうか。
そして、お勧めは国道28号線から少し内陸側に入ったところにあります雨乞山公園です。駐車場の100m先に登山口があり、10分ほど坂道を上りますと、淡路八景にも選ばれています好景観を望めます。再び国道28号線を走り海岸線を南下しますと、洲本市に入り、国道沿いに洞窟の中にある神秘的な安乎岩戸信龍神社があるほか、その近くのヤシの実の下にAWAJIのオブジェがあります。
またその先に進みますと、岩に彫られた空海像が鎮座されています、岩場が綺麗な水の大師があります。そのまま国道を南下しますと炬口漁港あたりから国道は内陸部に進みますため、炬口漁港のところで海沿いを走ります県道76号線、通称、南淡路水仙ラインに入ります。ちなみに、州浜橋を渡り、右に曲がるとドラゴンクエストの記念碑がありますので、ファンの方は是非、記念撮影をされてみてはいかがでしょうか。そしてその先には洲本城跡があり、展望台からは好景観を望めます。またその少し先にあります三熊山公園からも好眺望を望めます。
洲本城~1526年に、三好氏の重臣の安宅氏が築城。その後、仙石秀久、脇坂安治が城主を務め、江戸時代以降は、徳島藩主の蜂須賀氏の家老の稲田氏一族が城主を務めました。天守台からは好眺望が望め、淡路八景にも選ばれています。国史跡。
再び、 南淡路水仙ラインを走ります。国道とは違って車通りも少なめで、海沿いを走る爽快な道です。そして、淡路島の南西部の生石公園に。生石岬展望台や紀望台などの友ヶ島を望む好眺望地や、大阪湾場王栄養に作られた由良要塞の砲台跡が点在しています。
南淡路水仙ラインに戻り、西上します。途中に立川水仙郷があります。お正月から2月ごろまでは水仙の見頃になりますが、但し、現状は同所は手入れがされていない部分があったりB級施設があったりと微妙なようですが、ご興味のある方は、是非。
そして、この辺りの 南淡路水仙ライン は車線なしではありますがプチワインディングになります。但し、見通しがあまりよくないのでスピード出し過ぎやライン取りにはご注意を。そして、 南淡路水仙ラインは再び海沿いを走ります。道中には 水仙ラインの名称付けにもなった日本水仙三大自生地の灘黒岩水仙郷があります。
この辺りから、 南淡路水仙ラインは追い越し可の二車線で海沿いの走っていてとても気持ちの良い区間になります。交通量も少ないです。やがて南あわじ市の阿万地区の町中に入りましたら、南あわじ展望台に向かうため、 南淡路水仙ラインを離れて吹上浜方面へと向かいます。そして、一車線の狭路を上って行くと、大鳴門橋も見える好景観が望めます南あわじ展望台に到着します。そしてその先には、戦没学徒記念塔や戦争時の資料などが展示されています若人の広場公園があります。
さて、山を下って海沿いを走って行き、福良の町で県道25号線(うずしおライン)に入り、鳴門大橋下の道の駅うずしおを目指します。ちなみに途中近くを通ります福良港はとらふぐで有名な漁港です。そして、二車線で気持ちの良いうずしおラインを走り、神戸淡路鳴門自動車道の脇をまっすぐ進みますと、道の駅うずしおに到着します。
道の駅うずしお~鳴門海峡名物の鳴門の渦潮に近くにあり、陸上からの観潮スポットとして人気が高いで道の駅です。淡路島の名産の玉ねぎの名産品や、全国ご当地バーガーグランプリで1位を取ったあわじ島バーガーが食べられます。鳴門の渦潮は潮流によって見れる時間がありますので、事前にうずしおの見頃時間をチェックしておくのが◎です。
鳴門大橋が間近に見え、もちろん四国も見え、しかも鳴門の渦潮まで見れる好景勝地。アワイチをするなら必ず寄りたい場所です。玉ねぎ自販機や、玉ねぎタワーなど、淡路島名産のたまねぎ推しですが、生しらす丼や淡路バーガーが美味しいです。
さて、再びうずしおラインの県道25号線を走り、今度は、淡路島の西側を走ります。途中に、うずの丘 大鳴門橋記念館があり、大きな玉ねぎのオブジェのおっ玉葱がありますので、ちょっと立ち寄って記念撮影をしたい場所です。高台からの景観も素晴らしく、また淡路バーガーが食べられます。
阿那賀漁港を越えて、しばらく走りますと、海沿いに緑の道しるべ 阿那賀公園があり瀬戸内海を眺められます。丸山地区を過ぎ、海沿いを走りつつ、湊港を過ぎて大日川を渡りましたら、県道125号線を右折して、またすぐに右折して渡河し、おのころ島神社へと向かいます。この辺りは飛行場だったらしく、まっすぐな道を進みますと、日本三大鳥居とも言われます大きな赤い鳥居がありますおのころ島神社に到着します。ちなみに、近くに、神様たちが天と地を行き来した時に通ったと伝わる天の浮橋があります。とても小さな橋ですが、道沿いにありますでの、是非、見ておきたい場所です。さて、おのころ島神社ですが、ちいさな丘にあります神社ですが、この丘で伊弉諾命と伊邪那美命が国産み、神産みを行ったと伝わります日本創世の地です。
おのころ島神社 ~ 国生み神話に登場する、おのころ島伝承地の1つで、伊弉諾命(イザナギノミコト)・伊弉冉命(イザナミノミコト)の国生みの聖地と伝えられる丘にある神社です。高さ21.7mの大鳥居は日本三大鳥居の1つにも数えられています
再び、おのころ島神社に来たまっすぐな道を戻り、県道31号線に入ります。なお、県道に入る手前に、一部ですが立派な石垣が残ります叶堂城跡があります。
そして、県道31号線に入ってすぐ左側に、約5万本の淡路黒松が生い茂り砂浜が広がります慶野松原がありますので、是非、立寄って行きたい場所です。古くは「万葉集」に詠まれた風光明媚な場所で、「日本の渚百選」「日本の夕陽百選」にも選ばれています。慶野松原プロポーズ街道という小路もあります。
さて、淡路島の西岸沿いに走りますこの県道31号線が通称、淡路サンセットラインと呼ばれる道です。その名の通り、夕陽(サンセット)がとても綺麗に見える道で、途中の五色浜やサンセットパーク五色 夕日が丘公園も夕陽を見る名所のひとつです。 淡路サンセットラインは淡路島西側の幹線で交通量もある生活道路ですが、東側の国道28号線と比べますと車通りの少なく、瀬戸内海を見ながら走れてとても爽快な道です。なお、道中の明神岬にあります住吉神社は、小さな社ですが神社を一周してとても綺麗な海が見えるスポットで、しかも人気がないので、バイクツーリングで立ち寄りお勧めの場所です。そして、淡路サンセットラインをそのまま走りますとヤシの樹が立ちます多賀の浜海水浴場を過ぎてから右折してサンセットラインから外れて、伊弉諾神宮へと向かいます。
伊弉諾神宮~淡路国の一宮で、日本神話の国産み、神産みに登場する伊弉諾命(イザナギノミコト)・伊弉冉命(イザナミノミコト) を祭神として祀っている古社です。本殿は、1882年に禁足地であった御陵の上に建てられました。
伊弉諾神宮 は、日本を作った伊弉諾尊(イザナギノミコト)と伊弉冉尊(イザナミノミコト)を祀った由緒ある神社で、古事記や日本書紀にも記されています古社で、厳かな雰囲気もあり、是非とも立ち寄りたい場所です。
さて、再び県道31号線( 淡路サンセットライン )に戻り、北淡に向かって走ります。ちなみに、途中、川を渡ってすぐ右に曲がり(県道464号線)ますと、倉庫に描かれましたスヌーピーアートと鬼滅の壁がありますので、SNS映え画像が撮れるかもしれません。サンセットラインを進みますと富島港に近くに石田の棚田が、また、北淡震災記念公園があります。
北淡震災記念公園~1995年1月17日5時46分、明石海峡を震源としたマグネチュード7.3の地震が発生致しました。阪神・淡路大震災です。淡路島はもとより神戸市などに甚大な被害をもたらし、6400人以上の方が犠牲になられました。当記念公園は大震災の記憶を風化させないようにと、地震断層のずれをありのままに保存し、地震の脅威を感じ、地震に対する備えの大切さを伝えています。当時の資料も多く展示されています。入館料730円。
北淡震災記念公園 には1995 年に発生した阪神・淡路大震災の断層が保存されており、震災当時の様相も復元されていたり、園内には阪神淡路大震災で焼け残った神戸の壁があったりと、一度は是非訪ねて、震災の恐ろしさを体感され、その記憶を風化させないように訪ねて見られることをお勧めいたします。当記念公園は、その大震災の記憶を風化させないようにと
そして、再び 淡路サンセットラインを北上しますと、江埼灯台があり、ぐるっと島の北端部を周り、そして明石海峡大橋の下を潜り、やがて絵島に到着します。ちなみに岩屋の町内には扇湯という風情のある銭湯がありますので、立ち寄り湯がお好きな方は、是非、立寄られてみてはいかがでしょうか。
絵島は、国生み神話に登場するおのころ島伝承地の一つで、古くから多くの和歌に歌われてきました景勝地です。小さな島ですが、歴史のある場所です。絵島の近くには大和島とう岸壁もあります。そして、その先にあります石屋神社(石屋えびす)のところを曲がりますと、淡路ICから神戸淡路鳴門自動車道に入れて、淡路島を一周したことになります。
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