■飛騨 合掌造りの里(ツーリングルート)

目次

合掌造りの集落を巡る

富山県から岐阜県を繋ぐ国道156号線、通称「飛騨合掌ライン」を走り、世界遺産にもなっています、白川郷や五箇山を含めた合掌造りの集落を巡りつつ、古い町並みが残る高山へと至るルートです。行きは下道、帰りは来た道と同ルートを高速で帰るピストン的なルートではありますが、高山からは東西南北、どの方向へも抜けられますので、ご自身の発着地や時間に応じて、いろいろとルーティングすることが出来ます。

白川郷(岐阜県)

総走行距離~約180km ※ちなみに、高山IC~砺波ICは88km(1時間)

北陸自動車道を砺波ICで下りて国道156号線に入り、そのまま南下します。 通称「飛騨合掌ライン」 と言われています同国道沿いには、合掌造りの集落が点在していてとても風情を感じられる道です。しばらく庄川沿いに走りますが、トンネルが連続して続くため、景観はあまり望めません。やがて、南砺市の道の駅たいらがあり、そして、世界遺産の五箇山の相倉の合掌造り集落に着きます。まだ、あまり観光化されていないこじんまりとした集落で、駐車場にバイクをおいてぷらぷらして見て回れます。

五箇山~五箇山とは、富山県の南砺市にあります、旧平村、旧上平村、旧利賀村をあわせ40の小さな集落の総称で、その中で世界遺産に登録されていますのは、相倉と菅沼の2つの集落になります。

国道156号線を進みますと、五箇山総合案内所や国重文の村上家などがある合掌造りの家が集まる場所があり、近くには流刑小屋なる史跡が残っています。そして、その先に五箇山の菅沼の合掌造り集落があります。庄川の河岸段丘にあります同集落は合掌造りの集落の中では一番小さな集落ですが、観光客も少なく、ゆっくりと合掌造りの家を見ることが出来る集落です。

その先に東海北陸自動車道の五箇山ICがありますが、ここは入らずにそのまま国道156号線を走ります。そして、合掌造り最大の家屋の国重文の岩瀬家があり、見学することが出来ます。合掌造りを体験したいとお思いなら、是非立ち寄りたい場所です。

越中五箇山 合掌造 岩瀬家

そのまま国道156号線を南下して行きますと、蛇行する庄川を何度も渡河しつつ、合掌大橋を望む合掌大橋展望所があります。そして、再び庄川沿いをいくつかのトンネルを潜りつつ走りますと、高さ68.2メートルの重力式コンクリートダムの椿原ダムがあります。なかなかに格好良いダムです。そして、赤い椿原橋を渡り、新内ヶ戸トンネル、飯島トンネルと長いトンネルを抜けますと、白川村の中心部を過ぎて、世界遺産の白川郷(萩町集落)に到着します。

白川郷(荻町城跡 展望台より)

白川郷~白川郷とは岐阜県内の庄川流域の呼称で、現在では萩町地区の合掌造りの集落のことを指すことが多いです。合掌造りとは木の梁を山形に組み合わせて建てられた日本独自の建築様式のことで、1976年に重要伝統的建造物群保存地区に選ばれ、1995年に富山県の五箇山と共にユネスコの世界遺産に登録されました

多くの合掌造りの家が田畑の中に点在する、沿線最大の合掌造りの集落で、多くの観光客の方々が訪れる観光スポットです。三つの合掌造りの家が連なる三連合掌や一般公開されています和田家や神田家のような合掌造りの家も訪ねたいですが、やはり、この集落を一望できる人気の 荻町城跡 展望台 や城山天守閣 展望台に上って、その景観を望みたいところです。

三連合掌

ちなみに、白川郷から西に白山白川郷ホワイトロードという、その名の通り、石川県の白山に抜ける有料道路があり、道中には、日本の滝百選にも選ばれています姥ヶ滝や美滝のふくべ大滝などがあるのですが、残念ながら二輪は通行止め。つくづく残念です。

さて、白川郷を後にして、再び国道156号線を南下します。しばらく走りますと、高さ131mという国内屈指の高さを誇りますロックフィルダムの御母衣ダムがあります。岩石を積み上げて作るロックフィルダムということで、その景観は凄く迫力があります。

そして、そのまま国道156号線で御母衣湖沿いを走ります。やがて、国道158号線の分岐路があります。右に行きますと、ひるがの高原経由で郡上八幡に。左に行きますと高山市へと向かいます。宿泊ツーリングの方は、郡上八幡まで行って、市内観光をしてそこから飛騨せせらぎ街道(国道257号線)で高山に入るというルートもありますが、今回は距離的にここで左折して高山市へと向かいます。但し、紅葉時の飛騨せせらぎ街道は絶景ですので、同時期でしたら、是非ともせせらぎ街道を通るルーティングを設計されることをお勧め致します。また、この国道158号線の分岐先に東海北陸自動車道の荘川Cがあり、高山方面(途中で標高日本一のPAの松ノ木峠PAがあります)でも郡上八幡でも高速を走って時間を短縮することが出来ます。とりあえず、今回は国道158号線で高山市へと向かいます。この国道158号線も飛騨やまびこ街道と言われ、風情は薄いですが走りやすい道です。そして、高山の飛騨の里に到着します。

合掌造りの家や古民家を移築して作られた集落博物館で、ここでは昔ながらの農村風景を味わうことが出来ます。既に、白川郷や、他の集落で合掌造りの家を体験しているようでしたら、そう何度も…という部分もありますが、入場料が700円と比較的安いので、時間があれば立ち寄って、合掌造り巡りの最後の風情を感じるのもありかと思います。

さて、日本最大の市であります高山市の中心部に入ります。お勧めは、高山陣屋と古い町並の三町伝統的建造物群保存地区。国指定史跡の高山陣屋は江戸時代に代官所として使われていました建物で、日本庭園もあり、江戸時代の風情を楽しむことが出来ます(入場料440円)。

飛騨高山~江戸時代、飛騨高山藩の城下町として、また天領化後は高山陣屋の支配地として発展し、現在でも当時の建物が残り、往時の風情や趣を感じられることから飛騨の小京都とも呼ばれています。ミシュランの旅行ガイドで三つ星を獲得しています。

江戸時代に建てられた家屋が残る三町地区は雰囲気があって、趣を感じられる場所です。また、昭和レトロの展示がされています高山昭和館や和太鼓などの日本の伝統文化を見ることが出来ますでこなる座もお勧めです。

さて、高山市を後にして、国道471号線や国道360号線で富山市へと向かうことも出来ますが、両道とも1車線の部分もあり、特に国道471号線は見通しも悪い酷道のため、帰路として疲労度が溜まるため、お勧めは高山ICから中部縦貫自動車道に入り、そして、東海北陸自動車道を使って帰路に着くルートです。往路で来たルートを高速を使ってそのまま帰ることになりますが、時間的にも疲労度的にも三桁国道を使うよりはるかに楽です。また、国道158号線を使って高山から東に向かえば、上高地の近くを通って長野県の松本市に出ることも出来ます。

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