■美濃(ツーリングルート)

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巨岩と城跡とモネの池

付知峡やモネの池、苗木城など、昨今、SNSにより、その景色が拡散されて人気が高まっています岐阜県の南側の美濃。岐阜県自体は、戦国時代の美濃国と飛騨国があり、高山や白川郷などの昔からの観光地が多い岐阜県の北側の飛騨に対して、昨今、人気の高い美濃。ちょっとマイナー感はありながら、戦国的歴史感も楽しめるツーリングルートです。

付知峡 観音滝

総走行距離~約200km

中央自動車道の中津川ICを下りて、苗木城に行きます。中津川ICから苗木城までは約6.5kmですが、道中の西側に星ヶ見公園、東側には桃山公園という巨岩が点在する公園が二つあります。星ヶ見公園には圧巻の巨岩の星ヶ見岩が、桃山公園には夫岩というちょっとクスっとしてしまう岩があり、岩系に興味のあられる方は、是非、立寄られてみてはいかがでしょうか。

そして、国道257号線を走り、苗木城の着きます。恵那の豪族でした遠山氏が建てました、標高432mの高森山に建てられました山城で、往時の様相が分かりやすい城跡で、三の丸にある大矢倉や、巨大な自然石である馬洗岩など見どころが多く、お城好きでなくても、是非立ち寄って頂きたい城跡です。山城ですが、意外と駐車場から歩きやすいのも嬉しいお城です。

苗木城(三の丸の大矢倉)

苗木城~木曽川の右岸にそびえる高森山に築かれた山城で、岩山ということで、巨岩を取り込んだ石垣が特徴のお城です。山頂からは好景観を望めて、山城ランキングで1位を取ったほど人気の高いお城です。

さて、苗木城から、国道257号線、国道256号線と走り繋ぎ、途中で県道486号線に入り、苗木城から28kmほど走りますと、付知峡(つけちきょう)に到着します。

付知峡は、森林浴の森日本100選に選ばれているエメラルド色の清流が流れる峡谷で、きれいな滝が流れている観光スポットです。広い駐車場が完備されていてい、そこから遊歩道を歩いて、観音滝、不動滝、仙樽の滝などを見ながら1周約850m(30~40分)で周遊することが出来ます。事前にパンフレットをダウンロードしてから行った方が迷わないかもしれません。

さて、再び国道257号線を走り下呂温泉へ向かいます。途中で加子母のスギという樹高31m、樹齢1000年以上の国指定天然記念物の大スギがあるので立ち寄られてみてはいかがでしょうか。また大スギの近くには乳子が池という綺麗な透明な池がありますので、あわせて、是非。

国道257号線を進んで行きますと、下呂温泉に着きます。日本三名泉にも数えられます名湯で、各共同浴場の他、噴泉池や鷺の足湯など、気軽に入浴できる足湯があるのも嬉しいところです。また、山の集落を再現した下呂温泉合掌村(800円)は、体験も出来、雰囲気を楽しめて立ち寄りお勧めです。

下呂温泉を後にして、再び来た道を戻り南に進み、国道41号線に入り、郡上八幡へと向かいます。飛騨川沿いに走る道中からは中山七里という渓谷美を眺め見ることが出来、またJRの高山本線も並行して走っていて、バイクで走っていて気持ちのいい道です。

そして、下呂ICから濃飛横断自動車道に入り西上します。ちなみに、途中の金山ICで下りて北上しますと、金山巨石群(岩屋岩蔭遺跡)があります。やがて、国道256号線の幾重ものヘアピン路を過ぎて郡上八幡市に入ります。ちなみに道中には、大滝鍾乳洞や縄文鍾乳洞、郡上鍾乳洞など鍾乳洞が多く点在していますので、鍾乳洞がお好きな方は、立ち寄られてみてはいかがでしょうか。そして、郡上八幡市街に入り、市のシンボルの郡上八幡城に行きます。

郡上八幡城~1559年に遠藤盛数によって築城。当初は砦でしたが、1588年に入城した稲葉貞通により改修され天守台が建てられました。明治になり、1869年に廃城となり翌1870年に取り壊されました。その後、1933年に再建。日本最古の木造再建城になります。続日本100名城に選ばれています。入場料320円。ちなみに、山内一豊の妻の千代は、遠藤盛数の娘になります。

郡上八幡城は、木造の再建城ということで、歩くとギシギシと音がする風情があり、天守からは郡上八幡の町が一望できます。また、郡上八幡市内には、小道に水路が通る「やなか水のこみち」や裏道的な用水脇の小径の「いがわ小径」、そして、郡上八幡名物の橋からのダイブが行われます学校橋(すぐそばに小学校もあります)など、見どころが点在しています。また、町の南、駐車場から徒歩20分の場所に乙姫滝という小さいながら美麗な段滝がありますので、滝好きな方は是非。

さて、国道256号線に入って、25km西にあります名もなき池、通称モネの池へと向かいます。SNSで投稿されて一躍人気となった池です。蓮が浮かぶ小さな池に鯉が泳いでいて、さながらモネの絵画のようだと称されています池ですが、やはりそのような光景は陽光があたる朝早い時間だと見やすいようで、四六時中見れるという訳ではなさそうです。また、写真の撮り方もある程度、凝る必要があるかもしれません。それで綺麗な池には違いありませんが…

モネの池~岐阜県関市にあります池で、湧水の透明度の高い水の中を泳ぐ鯉の姿は、まるで西洋画家のモネの代表作の「睡蓮」のようと称され、いつの間にかモネの池と言われ、その風景がSNSで発信され、多くの観光客が立ち寄るスポットとなりました。駐車場有り。

再び国道256号線に入って南下します。途中で、約3kmのピストン道にはなりますが、仏師の円空も訪ねたという高賀神社という古刹があります。神社自体、魔物や妖怪退治の逸話がある厳かで風情のある神社で、道中には高賀渓谷という水が綺麗な渓谷もあるほか、神社へのピストン路の入口には、とても美味しいお水を汲める(初穂両100円)高賀神水庵もありますので、時間がありましたら是非立ち寄って見たい場所です。

高賀神社 藤原高光の妖魔退治像

さて、国道256号線ですが、通称、あじさい街道とも言われ、この辺りは板取川沿いに走つつ、爽快感を楽しめます。また、周辺では鮎料理のお店が点在しています。そして、洞戸地区に入りましたら、左折して県道81号線に入り板取川を渡り、再び、道中で板取川を渡り、県道59号線に入って南下します。道中には寺尾ヶ原千本桜公園があり、桜のトンネルが出来る場所もあります。そのまま県道59号線を走りますと、やがて岐阜市街に入り、そして長良川沿いに走り金華山に到着します。

岐阜城 ~もとは稲葉山城と言い、廃場となっていた同城を美濃の斎藤氏が修復して、その後、斎藤道三が山頂に築城を行いました。その後、道三は息子の義龍に倒され、義龍の病死後に龍興が城主となり、その後、1567年に織田信長が攻め取り、以後、信長の居城となり、同城と同地を岐阜と改めました。

ここには、斎藤氏を破り、天下布武を発した織田信長ゆかりの岐阜城(稲葉山城)があるほか、古い町並みの川原町や道は狭いですが、金華山中を走る金華山ドライブウェイにある岐阜市の眺望が望めます金華山ドライブウェイ展望台などがありますので、いろいろ回ってみたい場所です。ちなみに近くには岐阜信長神社や、岐阜駅前には金の織田信長像などがあり、まさに織田信長一色の感じです。但し、岐阜市内に入りますと、交通量も多くストレスも溜まりますので、金華山に行った後は、そのまま東海北陸自動車道の岐阜各務原ICに入り、帰路に着く方がいいかもしれません。ただ、もし城(戦国)好きでしたら、斎藤氏との戦いで有名な墨俣の一夜城址(大垣市墨俣歴史資料館)に立ち寄られて、天守閣から岐阜城方面を眺めてみるのもたのしいかもしれません。

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