富士山の美麗を満喫する
日本最高峰3,776mの富士山。独立峰ゆえぐるっとその周囲を一周することが出来ます。そして、その周囲には富士山とともに世界遺産に認定されています富士五湖や忍野八海などもあり、見どころも多いですが観光する方も多く、走り自体は幹線路が多くフラストレーションが溜まりがちですが、幹線をオフセットしたり景観を見ながらの満喫したツーリングが出来るルーティンングをご紹介致します。富士山の好眺望ポイントが多く見どころが多いため、走るより眺望ポイントの移動といった感も否めないルートですが、日本を代表する山の富士山の美麗を満喫できるルートになっています。但し、立ち寄り場所が多く観光時間も要しますので、時間にはご注意を。
総走行距離~約140km
富士山の南東の玄関口でもあります東名自動車道の御殿場ICを下りて、混んでいる市街地を我慢して抜けて国道246号線に入り北上し、富士スピードウェイへと向かうやまぶき通りを走り、富士スピードウェイ前に突き当たり右折、そしてすぐに県道147号線(山中湖小山線)を左折、三国峠へと向かいます。そこから著名で混んでいるパノラマ台に行く途中の直線路沿いに砂利の駐車スペースがあり、そこ比較的空いていてバイクなら止めやすく、また山中湖越しの富士山の景色も奇麗に見れます。
山中湖~富士五湖の中で最大の面積を持つ湖で、標高は980.5mで日本で3番目に高い場所にある湖ながら水深は富士五湖内で一番浅い。南岸側には多くのアクティビティやお店が立ち並んでいます。
もちろん、その先のパノラマ台からの景色もほぼ同じ感じの景観で綺麗ですが、景観ポイントがカーブ途中にありますため、バイクを止めての撮影は人も多いこともありなかなか難しいのが難点です。また、この辺りは時期によっては風が強いので、走行や駐停車にはご注意を。
さて、そのままパノラマ台から道を下り、平野の交差点に出ましたら、そのまま住宅街を通り、平野の浜に行かれることをお勧め致します。
もちろん浜は未舗装ですが、砂ではなく土のためバイクでも乗り入れが出来、山中湖湖畔から富士山の景観とバイクを絡めて撮ることの出来る、絶景ポイントです。可能でしたら富士山を大きく写すために望遠レンズ付きのカメラを持って行きますと迫力のある写真が撮れます。
さて、再び平野の交差点に戻り、山中湖の北岸沿いを走ります通称、マリモ通り(県道729号線)に入ります。しばらく走りますとママの森展望台に、そして長池親水公園に着。逆さ富士やダイヤモンド富士が見れる富士山の好眺望スポットです。富士五湖湖畔の代表的なビュースポットには湖名が書かれたプレートがあります。山中湖は長池親水公園にそのプレートがあります。
マリモ通りを進みますと、やがて国道138号線と交差しますので、右折して国道に入ります。そして、すぐに右折してファナック通りに入ります。そして忍野八海に到着します。
忍野八海~富士山の伏流水が流れ込む出口池、御釜池、底抜池、銚子池、湧池、濁池、鏡池、菖蒲池の8つの湧水池の総称です。どの池も透明度が高くて綺麗ですが、実は中心地にある中池は八海には含まれていません。周囲には茅葺き屋根の小屋や水車がありフォトジェニックな場所です。
各沼を含めて世界文化遺産に認定されている場所で、多くの観光客で賑わっています。茅葺き家越しや、水車越しの富士山などが望めますが、中心地の中池や鯉の池辺りは人が多くてなかなかバイクを絡めての撮影はタイミング的に難しいです。それでも、中心部から少し離れた鏡池や菖蒲池あたりまで行けばゆっくりと出来ますし、綺麗な水面を見ながら風情を感じることも出来ます。土産物店などの駐車場がここそこにありますので、時間があればバイクを止めて散策するのもいいかもしれません。
さて、忍野八海から国道138号線に戻りますと、すぐに道の駅 富士吉田があり、場内には富士山レーダードーム館があります。
そして、少し混みますが富士吉田市街を通り、好天でしたら鳥居内から富士山の好眺望が望めます金鳥居をくぐり、新倉富士浅間神社へと向かいます。
新倉富士浅間神社がは、来日外国人の方に日本を紹介する映像などにも出てくる富士山の好景観地で、無料の大型駐車場にバイクをとめて長い階段を登りますと、綺麗な形の富士山が五重塔越しに見ることが出来ます。桜の時期や紅葉の時期はとてもきれいですが、多くの観光客の方々が訪れる場所でもあります。展望所からの帰路は階段ではなく、舗装された車道を下りてくる方が疲れずお勧めです。
さて、新倉浅間神社を後にして、河口湖へと向かいます。国道137号線経由が近くて楽ですが、少し遠回りになりますが河口湖を縦断する河口湖大橋や、富士山の美麗を望めます河口湖天上山へと繋ぐ河口湖 富士山パノラマロープウェイ(往復900円)が湖畔から出てきますので、お好みに応じて、ルーティングされてみてはいかがでしょうか。
また、河口湖湖畔の河口湖大橋の北側麓には、富士山が綺麗に見える産屋ヶ崎という定番スポットもあります。
河口湖~富士五湖の中で最も長い湖岸線を持つ、富士五湖内で山中湖に次ぐ二番目の面積を持つ湖です。湖の東岸には河口湖温泉のほか、多くの宿泊施設が集まり、駅や高速のICから近いこともあり、多くの観光客が集まる場所でもあります。
なお、時間がありましたら、国道137号線でそのまま北上しますと気づき辛いですが二連ヘアピンの後の左側に富士見橋展望台があり、富士山が綺麗に見えます。
新御坂トンネルの手前で旧道に入り、しばらく狭路の峠道を走りますと、雰囲気のある天下茶屋があります。ほうとうや釜めしが食せるほか、小説「富嶽百景」の舞台にもなったということで2Fには著者の太宰治氏の記念館が併設されています。
また、茶屋の向かいからは好天でしたら富士山の好眺望を望むことも出来ます。
さて、再び河口湖方面に戻り、湖の北岸を走ります県道21同線、通称湖北ビューラインに入ります。湖沿いのワインディングロードですが、狭路で見通しが悪く、生活道路にもなっていますので、走りは楽しみ辛いですが、主要道の国道139号線の裏道で車通りも少なく、河口湖、西湖越しに富士山を望みながら爽快に走ることの出来る道です。
湖北ビューラインに入ってすぐ最初のトンネルには入らず、湖畔沿いの一方通行の道の方に進みますと、桜と河口湖、そして富士山とのコラボ画像がよく撮られます長崎公園があります。
そして、湖北ビューラインの戻り、再び西上しますと、やがて大石公園があります。ラベンダーやコキアと富士山とのコラボ画像などがよく撮影される場所ですが、無料駐車場やトイレも完備されていて売店などもあり、大型観光バスなども止まる、とても立ち寄りやすい眺望の良い公園です。ちなみに河口湖のプレートはここにあります。
そして、大石公園を越えて、湖北ビューライン沿いに留守ヶ岩(留守ヶ岩浜)や扇崎などの富士山の好眺望地が続きますが、駐車スペースが小さくて、車などが止まっていると止められないのが難点です。
spそて、河口湖の西端に行きますと、長浜親水広場という岸の近くまで行ける未舗装の駐車場のある広場に着きます。角度的に富士山は見えないのですが、市羽化な所で、ふっと立ち寄るのにお勧めな場所です。すぐ近くには西浜簡易郵便局という風情のある郵便局もあります。そしてそのまま湖北ビューラインを走り西湖に向かいます。最初は山に隠れて見えなかった富士山が徐々に見え始めてきます。そして富士西湖温泉 いずみの湯の先にいくつかキャンプ場があり、その浜から綺麗な富士山が見えるほか、西湖の西端の西湖根場浜からも西湖越しの美麗な富士山を見ることが出来ます。ちなみに西湖のプレートはこの根場浜にあります。
西湖~富士五湖で4番目の大きさの湖で、山梨県指定天然記念物のフジマリモの群落地でもあります。幹線から離れているせいか、比較的静かな湖です。湖の西側に旧家を復元したいやしの里根場があります。
その根場浜からすぐ先に、茅葺き屋根の旧家などを復元して出来た村落のいやしの里根場があります。風情のある場所で、いろいろなものづくりの体験も出来ます。
そして、そのまま進みますと国道139号線に合流しますが、国道139号線を富士吉田方面に戻りますとすぐに鳴沢氷穴と富岳風穴がありますでの、ご興味のある方は立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
さて、国道139号線を精進湖方面に向かいます。途中に、富士山麓の6個めの幻の池として話題になった赤池があります。但し、幻と言われていますように、近くの精進湖がある一定の水位にならないと現れない湖、というか池です。見づらいのも難点です(実は6番目の湖ではなく、雨水が溜まって出来る池とのことです…)。
そして、国道358号線に入り精進湖沿いを走ります。途中で精進湖を周遊する県道706号線に入り、ちょうど、精進湖の一番奥にあります他手合浜に、湖名のプレートがあります。いつもよく見ている裾野が広がっている富士山とはまた違う趣のある富士山を望むことが出来ます。
精進湖~富士五湖で最も小さな湖で、かつては本栖湖と同じ湖でありましたが、富士山の噴火による熔岩流で本栖湖と分断されました。
精進湖をぐるっと回って再び国道139号線に出ます。今後は本栖湖沿いの国道300号線に入ります。しばらく走りますと、国道と湖畔沿いの道との分岐があり、湖沿いの道の方に行きますと、展望公園があります。この近くの駐車場から千円札に描かれた美麗な富士山を望むことができますが、千円札の富士山の実際の撮影地は、そこから約30分ほど登坂した場所にあります中ノ倉峠からになります。
本栖湖~富士五湖内では3番目の面積があり、水深は最も深い湖です。千円札や五千円札に描かれた逆さ富士は同湖からの景観になります。
そのままぐるっと本栖湖を周って、再び国道139号線に出て南下します。この辺りは芝桜まつりが行われる場所で、シーズンには多くの観光客の方が集まり渋滞になりますので、ご注意ください。
そのまま国道139号線を進みますと、視界がパッと開けて朝霧高原に入ります。富士山の麓で、富士山がとても大きく見える好眺望地です。地元の乳製品を販売している道の駅朝霧高原やふもとっぱらキャンプ場などが景観ポイントとしてお勧めですが、実は国道139号線からも綺麗な富士山を間近に見ることが出来ます。特に夕暮れ時などに見れれう赤富士はとても綺麗です。
ちなみに、この辺りから富士山側にオフセットして走っている県道71号線に入るのもいいかもしれません。近すぎて富士山の眺望は今一つですが、牧場などがあり国道にはないのどかな雰囲気を楽します。ちなみに、ここで県道71号線に入り北上して戻り、青木ヶ原の樹海を抜けて鳴沢で国道139号線に合流し、中央道の河口湖ICに入り帰路に着くルートもあります。その際は、道中に県道富士宮鳴沢線展望台という好天なら、富士山と反対側の南アルプスを望める展望台もありますので要チェックを。
さて、国道139号線から途中で県道415号線に入り、林間道を走りますと田貫湖に到着します。湖畔に施設が整っていて眺望の良いキャンプ場がありお勧めです。ここからも田貫湖越しの綺麗な富士山が見れます。時期と時間によってはダイヤモンド富士も見ることが出来ます。
田貫湖~静岡県富士宮市にある人造湖で、周囲にはキャンプ場やレストハウスなどがあります。4月20日と8月20日の早朝には富士山の山頂と太陽が重なるダイヤモンド富士が見られます。
そして、そのまま県道414号線を南下しますと、世界遺産の美麗な富士山の湧水が流れ落ちる白糸の滝とすぐそばに豪瀑の音止めの滝があります。
白糸の滝~高さ20m幅150mの滝で、絶壁を大小幾つもの富士山の湧水が流れ落ちている美麗な滝です。昭和25年の観光百選滝の部で1位を獲得しています。日本の滝百選にも選ばれています。
駐車場から(売店街を抜けて)階段を下りてすぐの場所にありアクセスもいいので、是非、ツーリングの締めくくりに立ち寄りお勧めの場所です。
ここからは、富士宮道路の上井出ICまですぐで、富士宮道路を走ればそのまま新東名の新富士ICや東名の富士ICに直結して帰路に着くことが出来ます。ちなみに、上井出IC近くに「富士宮やきそばまごころ」があり、富士宮やきそばを食すことが出来ます。
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