爽快!八ヶ岳高原ライン
清里や富士見高原など、避暑地のイメージの強い八ヶ岳。日本百名山でありながら、南北約25kmという長い火山列でもあり、独立峰にも見えるその山容の秀麗は見るものの心を惹き付けます。今回は、定番の中央道の須玉ICから清里に入り、八ヶ岳高原ラインを走り小淵沢から尾白川渓谷へと抜けるルートをご紹介。その他、上信越道から中部横断自動車で南下したり、小淵沢から茅野に抜けてビーナスラインに入ったり、国道299号線(通称メルヘン街道)を通って八ヶ岳を横断するなど、いろいろなルーティングが楽しめるエリアです。
総走行距離~約110km
中央自動車の須玉ICで下りて清里に向かいます。夏季であればiCの近くに明野のひまわり畑がありますので、寄られるのもいいかもしれません。但し、周囲は渋滞は必至です。
さて、須玉ICから清里へは国道141号線で北上するのが定番ですが、幹線路でシーズンは車も多いため、お勧めは国道と並行して走っています県道619号、県道605号線です。3桁県道で道幅は広くは無いですが、道中には田畑を見ながらの車通りの少ない区間もあり爽快な走りを楽しめます。もしくは県道601号線で根古屋神社の大ケヤキを見て、多麻トンネル経由で県道619号線に入るルートもありかと思います。ちなみに、県道605号線沿いには津金の棚田もあります。
根古屋神社の大ケヤキ~根古屋神社(ねごやじんじゃ)境内にある幹の周囲が10mi以上もある大ケヤキが対になってあり、国の天然記念物に指定されています。
そのまま国道141号線に合流し、清里市街に。昔は行列が出来ていましたミルクポットも今や廃墟に。駅前広場でちょっと雰囲気を楽しみつつ、もし滝好きの方でしたら、少し戻り駐車場から10分ほど歩く吐竜の滝(川俣川渓谷)
や、平沢峠への道中近くに落差20mの千ヶ滝などがあります。
吐竜の滝(川俣川渓谷)~落差10メートル、幅15メートルと小柄な滝ながらもその姿は竜に例えられて美麗で、周囲は川俣川の清流の渓谷美を楽しめます。
そして、そのまま八ヶ岳スケッチラインという道を上り平沢峠に。
まさしく絶景ポイントと言って過言ではない八ヶ岳の眺望が眼前に望めます。しかも舗装駐車場があり、バイク越しに絶景画像を撮れるのが◎な場所です。実は、この横に獅子岩という黒い岩の場所がありますが、そちらからは南アルプスの好眺望も望めます。
そして、そのままスケッチラインを下りますと国立天文台 野辺山宇宙電波観測所があり、世界最大級の直径45メートルの電波望遠鏡が外からも見えます。また、ここの駐車場からも八ヶ岳の好眺望を望めます。
そこからしばらく先に進みますと小海線の踏切があり、踏切を渡りすぐ左に曲がりますと小海線沿いに走ることが出来ます。そして、やがてJR鉄道最高地点と鉄道最高地点神社に到着します。ちなみに、そのそばにレストラン最高地点があり、信州そばやソフトクリームを食すことが出来ます。この辺りからも八ヶ岳の好眺望を望むことが出来ます。
JR鉄道最高地点~標高1375mのところにありますJRの鉄道最高地点で、日本鉄道最高地点の石碑があります。また、日本で一番高い場所にある普通鉄道の駅は野辺山駅になります。ちなみに、長野県の駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅は標高2612mの場所にあり、日本一高い場所にある駅になります。
ここから再び国道141号線に入り清里方面へと戻り、途中で八ヶ岳高原ラインに入ります。少し走りますと左折すると清泉寮へと向かう道があり、もし有名な同所のソフトクリームを食べるのであれば、そちらに向かい、再びピストンして戻ってきます。
さて、八ヶ岳高原ラインで、是非、立寄りたいのは美しの森です。駐車場から木の階段を登り息は切れますが、展望台からは八ヶ岳や南アルプスの好眺望を望めます。
そして、八ヶ岳高原ラインのその先にあります東沢大橋展望台も立ち寄りたい場所です。綺麗な赤い東沢大橋の麓にある展望台で、橋と景色とのコントラストがとても綺麗です。
東沢大橋を渡りますとすぐに、まきば公園があります。山梨県の施設で、ウシやヒツジが放牧されていて、ちょっと高めですがレストランや軽食を取れる場所もあります。また、好天であれば、その先の天女山駐車場から富士山の遠望を望むことも出来ます。
さて、ここからは八ヶ岳高原ラインをずっと走って行きます。樹々に囲まれた道で景観はほとんど望めず、たまに八ヶ岳がちらっと見えるくらいですが、シーズンオフでしたら車通りも少なく、追い越し不可の二車線路ですが爽快で、入っていてとても気持ちの良い高原道路です。そのまま進んで行きますと、道の駅こぶちざわがあり、そば打ちの体験や足湯を楽しめます。そして道の駅の先の交差点を左折してJR小海線を渡り、尾白川渓谷へと向かいます。道中には、国指定文化財の旧平田家住宅もあります。そのまま国道20号線を越えて、しばらく走り右折して進みますと尾白川渓谷があります。
尾白川渓谷~南アルプスの甲斐駒ヶ岳を源流とする清流で、日本名水百選にも選ばれている水が流れています。エメラルドグルーンの淵が美しい千ヶ淵は駐車場から徒歩約15分です。
CMにも使われましたとても綺麗な清流が流れる渓谷で、最奥部まで行きますとかなり時間を費やしますが、同渓谷の著名場所であります千ヶ淵が遊歩道の最初の方のみどころなのが嬉しいところです。ツーリングでの立ち寄りでしたら、ここまで来て戻るのが○かと存じます。
尾白川渓谷を後にして、神代公園へと向かいますが、途中で南下しますと、日本の滝百選にも選ばれています落差121mの北精進ヶ滝があります。道中に遠望台が、そして、駐車場から40分ほど歩いた場所に滝見台があります。時間とご興味に応じて立ち寄られてみてもいいかもしれません。
北精進ヶ滝~標高1400mの場所にあります、東の本最大級の落差121mの滝で、日本の滝百選にも選ばれています。本来は精進ヶ滝と呼ばれていますが、山向こうの南精進ヶ滝とくべつするために北精進ヶ滝とも呼ばれています。精進ヶ滝滝見台までは駐車場から徒歩約40分です。
そして、帰路の中央道 須玉ICに向かいつつも巡りたいのが南アルプスの好景観地です。一つ目が、日本三大桜の山高神代ザクラがあります実相寺で、すぐそばに神代公園という公園があります。但し、桜の時期には臨時駐車場が出来るほどに込み合う場所でもありますが、南アルプスがとても綺麗に見れる場所でもあります。
そして、そこから大武川を渡った先にあります水車の里公園も南アルプスの好眺望地です。その名の通り水車がありとてものどかな場所で立ち寄りお勧めの場所です。
そして、某バイクアニメで著名地となりました釜無川と大武川が交わる場所の河岸にあります釜無川ポケットパークです。東屋がある小さな公園ですが、某バイクアニメのキービジュアルになったことから、多くのライダーが訪れる場所となっています。もちろん南アルプスの好眺望も望めます。
なお、釜無川ポケットパークから中央道の須玉ICまでは約5km。中央道に乗って帰路に着きます。
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