日本を代表する絶景を巡る
信州には数多くの絶景地がありますが、特に圧巻の絶景風景を見られる八方池と上高地を巡るツーリングルートです。とはいえ、八方池へは往復2時間の徒歩の道のりですし、上高地もバスに乗り換えて行くため、バイクでの観光時間は少なく(とはいえ200kmを走りますが…)、ツーリングというよりバイクでの移動という感じも致しますが、それでも、バイクの機動力を使って1日でこの両風景美を見る価値はありと思い、ルーティング致しました。
総走行距離~約200km(長野IC~黒菱駐車場:約55km、黒菱駐車場~沢渡駐車場:約100km、沢渡駐車場~松本IC:約45km)
都心からですと最寄りICは上信越自動車道の長野ICになります。ここから八方池の入口の八方ゴンドラリフトの八方駅までは46kmで、約55分ほどで着きます。道中では小川アルプスラインと交差しますので、小川村アルプス展望広場/デッキに立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
八方池へ行くルートには、「八方アルペンライン」と「黒菱ライン」の二通りのルートがあります。
八方アルペンライン(約30分)~麓の八方ゴンドラリフトの八方駅より、八方ゴンドラリフト「アダム」、アルペンクワッドリフト、グラートクワッドリフトの3つのリフトを乗り継いで、八方駅より約30分ほどで標高1,830mの第1ケルン・八方池山荘に到着出来ます(往復:3,000円)。ルート途中には絶景ポイントのうさぎ平テラスがあります。
黒菱ライン(約45分)~麓から狭道で急カーブが続く約9kmの黒菱林道(黒菱スカイライン)を走り無料の黒菱駐車場に到着(ここまで約30分)。そこから黒菱第3ペアリフトに乗り約7分で黒菱平・鎌池湿原に至り、八方アルペンラインと合流します(徒歩約10分)。そこからグラートクワッドリフトに乗り(5分)、八方池山荘に到着します(往復:1680円)ルート途中には絶景ポイントの雲海デッキがあります。
「八方アルペンライン」の方は、八方池へのトレッキングの起点となる八方池山荘へに至る時間が短く(約30分)、舗装林道を走らないので楽ですが、料金は黒菱ラインに対して1320円ほど高くなります。逆に「黒菱ライン」の方は、ヘアピン路の黒菱スカイラインを30分ほど走り総時間は八方アルペンラインよりは15分ほど多くかかりますが、料金は安いです。バイクでなら、やはり景観もいい黒菱スカイラインを走る黒菱ラインがお勧めですが、タイトヘアピンが苦手な方は八方アルペンラインがお勧めです。
さて、八方アルペンライン、もしくは黒菱ラインで八方池へのトレッキングの起点となります八方池山荘に着いてからは徒歩になります。八方池山荘から八方池までは約1.5kmで、一部歩きやすい木道があったりと、登山というよりはトレッキング的な道で、シーズンには木道で行列が出来るほど賑わいます。バイクの装備(ジャケット、ジーンズ)でも普通にアクセスできますが、とはいえ山岳路ですから、歩きやすい靴に履きなれたボトムス、そして出来ればトレッキング用のナップザックを別途用意して、水筒やタオル、帽子なども持っていかれた方が良いです。もちろんヘルメットはバイクに付けて置いて行きましょう。
八方池山荘から八方池まではおおよそ50分~1時間。八方池でその景観を満喫するとしても、往復で2時間~2時間30分みておけば良いと思います。その時間で、比較的容易にアクセスが可能で、これだけの山岳絶景が見れる場所はなかなか無いと思いますので、時間はかかりますが、是非、一度は訪ねたい場所です。
黒菱ラインを使用した場合、黒菱駐車場から八方池まで、余裕を見ても2時間30分~3時間で往復可能です。但し、麓から黒菱林道(約9km)で黒菱駐車場まで余裕を持って約30分かかりますので、麓から八方池までの総使用時間は、余裕を持っておおむね3時間30分~4時間と考えておいた方が良いかと存じます。ですので、8時に八方尾根の麓に到着しましたら午前中いっぱいは八方池へのアクセスに費やすと思っていた方が良いと思います。
さて、八方の麓から、次は上高地へと向かいます。上高地は通年マイカーの通行が禁止のため(国道158号線で長野~岐阜を走るのは可)、途中の沢渡駐車場(長野県)か平湯・あかんだな駐車場(岐阜県)からシャトルバスかタクシーの乗って行く必要があります。沢渡駐車場から上高地まではシャトルバスで約30分(片道1,300円、往復2400円)、あかんだな駐車場から上高地までも約30分(片道1,180円)かかります。
ちなみに、八方尾根の麓から沢渡駐車場までですと、約90km、約2時間かかります。もし時間があれば、八方の近くの大出公園や国営アルプスあづみの公園に立ち寄られてみるのもいいかもしれません。
沢渡駐車場にバイクを置いて(350円)、シャトルバスに乗って上高地へと向かいます。途中に大正池がありバス停があって降りられますので、次のバス(30分おき)が来るまで散策するのもいいかもしれませんが、時間的なことを考えますとバスの車窓から楽しむ方がツーリング的にはいいかもしれません。ちなみに大正池から河童橋までは約3.5km(徒歩1時間30分)あります。
さて、バスの終点の上高地バスターミナルに着き、次のバスまでは15分後、45分後と30分おきになりますので、それを鑑みて周辺を散策致した方が良いようです。メインはやはり河童橋になります。バスターミナルから河童橋までは300mで徒歩約5分のため、急げば15分後のバスに乗って折り返すことも可能ですが、出来れば45分後以降のバスに乗る予定にして上高地を満喫したいところです。
それでも、河童橋から明神池までは往復1時間(約3km)かかりますので、行っても岳沢湿原や小梨平辺りまでになると思います。逆に距離はありますが、戻る方向の大正池まで歩いて、大正池からバスに乗って戻るというコースもあります。いろいろなコースの紹介が上高地のオフィシャルサイトに掲載されていますので、是非、ご参考にされてみてください。
上高地で45分滞在しました場合、沢渡駐車場からは、行きバス30分+上高地滞在45分+帰りバス30分で、上高地周遊に1時間45分かかりますので、おおよそ2時間と考えておいた方がよいかと思います。八方を12時に出た場合、沢渡駐車場からのバスが30分おきに出発しますのでその時間をうまく見計らいつつ、15時までには沢渡駐車場には着きたいとこです(15時30分が最終。帰りの上高地発は16:45の便が最終になります)そこから2時間かけて上高地を周遊して、再び沢渡駐車場に戻ってきますのが17時ごろになります。
沢渡駐車場からは、国道158号線で松本市に戻り国宝 松本城を見つつ松本ICから長野自動車道に入って帰路に着くのもよし(沢渡駐車場|松本IC:約40km)、沢渡駐車場から国道158号線で岐阜方面に向かい高山市、そして白川郷の方へと行くも良し、また沢渡駐車場の近くには白濁の湯で有名な白骨温泉や(こちらもマイカー禁止でシャトルバス利用になりますが)乗鞍岳などもあります。時間や宿泊数を鑑みて、是非、ご自身のお好きなルーティングをされてみてはいかがでしょうか。
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