■出羽三山（ツーリングルート）

2021年6月19日2022年1月24日

「生まれかわり」ツーリング

出羽三山とは、山形県にあります羽黒山・月山・湯殿山の三山の総称で、山岳信仰の場として多くの修験者が集まる場所でもあります。出羽三山各々に神社があり、各々の神社がまさに信仰の場らしく参拝するのが大変のところばかりですが、国宝の羽黒山の五重塔のほか、重要文化財の歯黒山の黄金道や岩根沢三山神社など、厳かな雰囲気を感じ得られる場所です。走るというよりは歩くことの多いツーリングで、「生まれかわり」の信仰を古より集めてきた同所にて、生まれかわりの旅を楽しまれてみてはいかがでしょうか。

総走行距離～約220km

山形自動車道の終点の月山ICより、まずは月山湖湖畔にあります月山神社に参拝に伺います。実は出羽三山神社の月山神社は標高1984ｍの月山の山頂に本宮があり、登山口から山道をあるくこと約3時間もかかります。まさしく登山で、ツーリングでちょっと…という訳には行きませんので。国道112号線から少し奥まったところにあります湖畔のこちらの月山神社を参拝させて頂きます。

さて、国道112号線を走り湯殿山へと向かいます。途中でインターを降りて湯殿山方面に向かいますと、湯殿山有料道路に入ります（200円）。狭くて路面も荒れ気味の湯殿山へ行く道と割り切った方が良いです。途中の大鳥居のある駐車場にバイクを止めて、ここから専用バスに揺られて湯殿山神社の本宮に到着します。本殿までは歩いて15分、バスで約5分ですが、乗車待ちする場合もありますので、時間を見計らって歩いて行くのもありかと思います。また、ちなみに大鳥居より上は撮影禁止になります。

荘厳な湯殿山神社の本殿を参拝した後、改めて駐車場に戻り、湯殿山有料道路を下りて再び国道112号線に入って羽黒山への向かいます。月山第二トンネルを抜けて、しばらく走りますと、七ツ滝方面に向かう狭路の旧道がありますので、そちらに入り進みます。やがて、七ツ滝公園の駐車場があり、そこの展望台から滝の遠望を見ることが出来ます。

落差90mで日本の滝百選にも選ばれています名瀑です。比較的アクセスが良く見れるのが嬉しい滝です。ちなみに滝の近くに旧遠藤家住宅という多層の古民家がありますので、是非、ぷらっと立ち寄って見られてみてはいかがでしょうか。そして、再び国道112号線に戻り羽黒山へと向かいます。途中で県道44号線（庄内こばえちゃライン）に入り、羽黒山の五重塔に向かいます。途中で羽黒街道（県道47号線）に入りますと、大きな羽黒山の大鳥居をくぐります。

そして、随神門前駐車場か出羽三山神社駐車場に止めて、随神門をくぐって五重塔を目指します。石畳や小さな神社、須賀の滝、そして羽黒神社の爺スギを見ながら歩くと、やがて五重塔が現れます。

羽黒山五重塔～古い木で作られた、かなり大きい五重塔で、荘厳な雰囲気を醸し出しています。まさに必見の塔です。

再び随神門に戻り、今度は羽黒山の山頂駐車場に行きます。ここから急な階段を登りつつ、出羽三山神社まで着きます。

境内にはいろいろな神社がありますので、せっかくでしたらその雰囲気を満喫しつつぷらぷら散策されて見られることをお勧め致します。

さて、羽黒山から県道211号線に入り、車であれば離合困難な狭路ながら好景観な道を、幾つものヘアピンを過ぎますと月山の八合目駐車場に到着します。ここから庄内平野を見渡せるほか、少し歩きますと、弥陀ヶ原という高層湿原の景観を望むことも出来ます。

再び県道211号線で月山を下り、羽黒山の東麓を走りますと、やがて最上川沿いを走ります国道47号線に突き当たります.

右折して新庄市方面に向かいます。国道47号線は交通量はあるものの、最上川と並行して走る道で爽快に走れます。ここを左折しますと日本海側の酒田市や鶴岡市に入りますと、日本海東北自動車道に乗ることが出来ます。尚、戸沢村で県道58号線に入り北上しますと、やがて、トトロの木（小杉の大杉）に到着します。駐車場もある観光地ですが、確かにトトロっぽい面白い木ですので、せっかくなら立ち寄って見て見られる事をお勧めします。