■津軽半島~白神山地(ツーリングルート)

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「The東北」的な日本海沿いルート

青森市街から出発して、青森県西部の津軽半島を海沿いに回り、人気の竜泊ラインを走り、白神山地を眺め見ながら秋田県の能代市へと至るルートです。津軽半島はほぼワンルートなのですが、広範囲に広がる白神山地の巡り方と、秀麗な岩木山の八合目まで登るピストンロードの津軽岩木スカイラインを走るかどうかで、かなり時間の費やし方が変わってくるルートです。東北のしかも北の方の日本海ということで、海の景色もそうですが、東北感も味わえるルートです。

龍飛崎からの景色(青森県)

総走行距離~約280km

東北自動車道の青森ICから、青森の市街地を抜けて津軽海峡沿いを走ります国道280号線に入ります。海岸線沿いを走る旧道の方が海に眺めがいいかと言いますと、実は意外と海は見えず、町中の狭い道を走っている感じですので、ここは内陸側の2車線のバイパス道を走られることをお勧めします。車通りはありますが、信号が少なく、また田園の中を走る一本道で走っていて爽快な道です。但し、「村の駅よもっと」を過ぎたあたりで海岸線側の旧道の方にオフセットをお勧め致します。その先の玉松海水浴場あたりから海沿いの海岸線を走れるようになり、途中の駐車帯からは天気が良ければ、海峡向こうの下北半島にある仏ヶ浦の遠望を望むことが出来ます。

むつ湾フェリー

実は、その先に蟹田港があり、ここから海峡を横断して下北半島の脇野沢港までむつ湾フェリーが出てきます。1日4~6便あり約1時間で下北半島に行けます。料金は二輪を含めて4,400円~かかりますが、実は、青森ICから仏ヶ浦に行くには、下北半島を走るよりこのフェリーを使ったルートの方が時間にして約20分(フェリー乗船時間含む)、距離にして80km以上も近くなります。お金はかかりますが、仏ヶ浦に行かれる際には、このルートも視野に入れておいて損はないと思います。そしてしばらく走りますと、高野崎に到着します。

高野崎~城赤の灯台の先の赤い橋を渡ると、磯の岩礁に渡ることが出来る奇勝地です。西側の長い階段を下りると、タコ岩と言われる奇岩があります袰月海岸に出ます。

国道沿いに海の駅があり食事が出来、赤と白の縞々の灯台があり、赤い橋を渡ると風情のある磯越しの海の景観を望むことが出来る場所で、休憩も含めて立ち寄りお勧めです。また、高野崎からしばらく走りますと鋳釜崎という熔岩のような岩礁が見れる展望台もあります。再び国道280号線を走りますが、途中で細い道に入ると青函トンネル入口広場がありますので、記念に立ち寄るのもいいかと思います。ちなみにトンネル神社もあります。

国道280号線を龍飛岬方面に進みますと国道339号線へと変わり海沿いを走りつつ、龍飛崎に到着します。ここには、龍飛埼灯台や竜飛崎展望台、青函トンネル記念館(1500円)など見どころが多くありますが、観光客の方が一番多く集まっているのは「津軽海峡冬景色歌謡碑」で、赤いボタンを押すと津軽海峡冬景色が流れます。また、やはりここに来て立ち寄っておきたいのが階段国道で、階段部の国道339号線があります。

ちなみに、国道339号線の突端には帯島という小島があり、そこにあります弁財天宮をお参りするのも雰囲気があり、一風変わった龍飛崎巡りの一つでお勧めです。さて、龍飛崎を後に、ここから小泊を繋ぐ竜泊ライン(国道339号線)に入ります。道中には、眺瞰台という眺望の良い展望台があり、好天なら龍飛崎から北海道まで眺め見ることが出来ます。そして、そこからしばらく走りますと、クネクネとした道越しに日本海が開ける展望箇所の竜泊ライン展望台があり、立ち寄りお勧めです。

竜泊ライン展望台

そして、そして、クネクネ道を下りると、車4台くらいの駐車スペースですが、坂本台と言う展望台があり、日本海の海岸線がとても綺麗に見える場所ですので、ちょっと立ち寄って眺めてみるのもお勧めです。また、そのまま走ると、途中に七ツ滝という滝を道から見ることも出来ます。そして、そのまま小泊を過ぎ国道339号線で南下していきますと、十三湖に到着します。

十三湖~周囲約30kmの汽水湖で、シジミが特産物で、日本で有数のシジミの産地です。

国道沿いにあります道の駅 十三湖高原は急速にお勧め。同所の展望台から十三湖が望めるほか、レストランでは十三湖名物のしじみを使った料理や、定食にはしじみ汁が付いてきます。そして、十三湖を過ぎたあたりで県道189号線に入り、十三湖の全景が眺望出来ます吞龍岳展望台に立ち寄り、そのままメロンロードに入り、ベンセ湿原内を南下していきます。

なお、鰺ケ沢から県道3号線を南下し、ひたすらヘアピン路が続きます津軽岩木スカイラインを上りますと、岩木山の8合目まで行くことが出来ます。鰺ケ沢からおおよそ35kmで約1時間の道のりになります。

そして、そのまま弘前市の方に抜けて、弘前城など見ながら東北自動車道に入れますし、津軽岩木スカイラインを上らなければ、岩木山の北側にあります鶴の舞橋を見て、弘前市に入れます。

鶴の舞橋

津軽半島へは行かずに、弘前~岩木山~白神山地(青池)~能代というツーリングルートもあります。

弘前城から見る岩木山

さて、メロンロードは、やがて国道101号線と交差致しますので、国道101号線を右折して、再び海沿いを走ります。JRの陸奥柳田駅を過ぎ、脇道に入りますと大きなイチョウの木の折曽のイチョウや、関の甕杉・関の古碑群があり、パワースポットということもあり、バイクではならの立ち寄り場所と言ってもいいかもしれません風情のある場所です。

そして、再び国道101号線を走り、しばらくしたところで脇道に入りますと、日本一のイチョウと言われています北金ヶ沢の大イチョウの巨木があります。

北金ヶ沢の大イチョウ

イメージしているイチョウの木と違って、まるでイチョウの森のような感じを受ける樹齢1,000年以上の幹周22mの巨木です。

再び国道101号線に入り、海沿いを走っていきますと、やがて千畳敷海岸に到着します。駐車場もあり、すぐなので、是非立ち寄って見たい場所です。展望台のあります千畳敷センターでは生うに丼や千畳敷ラーメンなども食べられます。

千畳敷海岸~日本の水浴場55選、日本の夕陽百選に選ばれている海岸で、1792年の地震で隆起したと伝えられる海岸段丘の面です。

ちなみに、そのままJR五能線と一緒に海沿いを走る国道101号線を進んで行きますと、深浦町の海岸線沿いに弁天島という場所があり、絵になりそうな雰囲気の良い場所ですので、よろしかったら寄られてみてはいかがでしょうか。なお、その少し先にバイクライダー休憩所があり、お風呂、トイレが付いて宿泊無料です。

深浦 弁天島

さて、再び国道101号線を南下していきますと、やがて有名な黄金崎不老ふ死温泉に着きます。是非、立寄り湯をしたいところですが、日帰り入浴券の購入は15:30まで。まさに黄金のように光る夕焼け時の海を見ながら入浴するには、要宿泊になります。尚、ここには食事処もあり、マグロ丼などをリーズナブルに食べることが出来ます。

黄金崎不老ふ死温泉

また、国道で黄金崎温泉から進んだ先に森山海岸があり、そこから海岸線沿いの脇道に入りますと、ガンガラ穴や象岩、かんざし岩などの奇岩がある奇勝地があり、時間があれば立ち寄って見るのもいいかもしれません。

象岩

また、しばらく走りますと、十二湖海浜公園のところから内陸の十二湖方面へと向かう道に入ります。やがて、日本キャニオン駐車場があり、そこから徒歩10分ほどで日本キャニオン展望所に到着致します。

日本キャニオン

日本キャニオン~浸食崩壊によって凝灰石の白い岩肌がむき出しとなっている岸壁です。

さすがにアメリカのクランドキャニオンを鑑みれば「えっ?」という感じにはなりますが、普通の景勝地と考えましたら見どころはある場所だと思います。ちなみに日本キャニオン駐車場から脇道に入り日本橋駐車場があり、そこからは歩かずに日本キャニオンを見ることが出来ます。

さて、十二湖方面へと向かいますと、十二湖駐車場があり、そこにバイクを止めて散策開始です。一番有名な池は重い色をしました青池ですが、青池に匹敵する透明度の高い沸壺の池も見ごたえありです。但し、駐車場からこの二池を周ってくるだけでも1時間以上はかかりますので、時間にはご注意を。

十二湖~白神山地の一画にあります33の湖沼群の総称で、青い色の水面をたたえた青池はその代名詞として有名です。

十二湖をあとにして、再び来た道を戻り海沿いの国道101号線に出て、左折をし秋田市方面に向かいます。通称、大間越街道で、日本海の荒々しい波しぶきと、時たま見れる五能線の列車に風情を感じつつ、途中で県道63号線に入り、秋田自動車道の能代東ICより帰路につきます。泊りツーリングなどで時間がありましたら、ここから男鹿半島を周って見るのもお勧めです。

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