本州最北の地
本州最北端の地であります下北半島をぐるっと一周するツーリングルートですが、かなり距離がありながらも海岸線の道は風に吹きつけられることも多く、ずっと走りっぱなしの区間も多く体力や神経を使うルートです。但し、車通りも少なく、観光される方も少なく、最果て間を味わえる場所でもあります。メインスポットは、恐山、尻屋崎、仏ヶ浦の三か所になります。但し、かなり距離数がありますので、訪れるポイントを絞るか、宿泊も視野に入れてルーティングした方がいいかもしれません。
総走行距離~約410km
東北縦貫自動車道の最終地点の七戸ICより広域農道を走り繋いで、陸奥湾沿いに走ります国道279号線、別名、むつはまなすラインに入ります。JR大湊線と並走しながら道の駅よこはまに。その少し先から、別称、菜の花ロードという広域農道に入ります。途中に日本一の菜の花畑がありますので、開花時でしたら立ち寄りお勧めです。
菜の花ロードをしばらく走りますと、国道279号線に合流致します。再び、陸奥湾沿いをJR大湊線を並走して走りつつむつ市に着。そして、国道338号線(海峡ライン)に入り、ひたすら海沿い(途中で山道)を走り、牛滝漁港を過ぎ、仏が浦駐車場に着。ちなみに、七戸ICから仏ヶ浦まではこのルートで150km、約3時間かかります。
仏ヶ浦~白い凝灰岩が約2kmにわたり連なり、神秘的な奇岩や奇勝を作り出している下北半島を代表する景勝地で、自然が作り出しました圧倒的な光景を目の前で見ることが出来ます。
仏が浦駐車場から遊歩道を歩き、急な階段を下り、仏が浦の海岸まで徒歩約15分で到着致します。自然が作った造形美ですが、目の前で見ますと圧倒されて、何か異世界にいるような感じがする場所です。海岸まで下りなくても、道沿いに展望台で遠望を望めますが、下北半島に行ったら是非とも間近でその景観を見て頂きたいところです。ちなみに帰りは階段は急な上りになりますので、体力的にかなりしんどいです。
仏ヶ浦駐車場に戻り、再び海峡ラインを北上します。この道中に、仏ヶ浦展望台があり仏ヶ浦の遠望を望むことが出来ます。体力に自信のない方や、時間の無い方は、ここからの眺望がお勧めです。
再び、海沿いの国道338号線(海峡ライン)を走って行きますと、やがて迫力のある岩の願掛岩が見えてきます。大きな二対の岩の(画像の)右側は男願掛岩、(画像の)左側は女願掛岩と呼ばれていて、男願掛岩の方は海抜101mもある大岩で、柱状節理を見ることが出来ます。
そのまま国道338号線をはしりますと、やがて佐井の漁港に入ります。ちなみにここからむつ市へと繋ぐ県道46号線をかもしかライン、恐山へと繋ぐ県道284号線をあすなろラインと言い、車通りが皆無で、景観は無いですが走りが楽しめる道です。但し、その名の通り動物の飛び出しがありますので、スピードの出し過ぎにはご注意を。
さて、佐井漁港を過ぎ、そのまま国道338号線を北上すると、大間に到着致します。大間といえば、ライダー的には北海道へと渡るフェリーな発着場ですが、やはりマグロです。港の近くに食事処が点在していますので、是非、マグロを食してみたいところです。
大間から国道279号線となります海沿いのむつはまなすラインを走ります。そのまま走りますと、やがて、海峡いさりび公園があり、しばらくするとちぢり浜があります。
ちぢり浜~下北半島の津軽海峡に面した場所にある浜で、波の力によって浸食された奇岩を見ることが出来ます。下北ジオパークとしてお勧めのスポットです。
再び、国道279号線を走り大畑エリアに。ここから県道4号線に入り、薬研温泉、薬研渓流を通り、恐山に到着。
恐山~恐山はカルデラ湖の宇曽利山湖の外輪山など八峰の総称で、恐山という山はありません。同地にあります恐山霊場は下北半島の中央部に位置する日本三大霊地のひとつで、死者が集まる地とされ、イタコによる口寄せが行われます。同地は温泉噴出地でもあり、霊場無いにも恐山温泉があり無料の湯小屋もあります。そのため、火山性ガスも噴出しており、そのため霊場には草木など生えず、荒涼とした独特な景観を醸し出しています。地獄から三途の川を渡り少し歩きますが、宇曽利山湖湖畔の極楽浜はその名の通り美観です。
恐山から県道4号線でむつ市街へ向かう途中で、かまふせスカイラインに入ります。道中には、恐山展望台やむつ湾展望駐車場、釜臥山展望台などがあり、特に釜臥山展望台はむつ市街が一望出来てお勧めです。そして、そのままむつ市街に入り、時間があれば県道6号線に入り尻屋崎に。
尻屋崎灯台~明治9年に建てられたレンガ造りの白亜の灯台で、日本最大級の明るさを誇ります。灯台内の128段の階段を上ると(参観料200円)、津軽海峡の景観を望むことが出来ます。周辺では、寒立馬(かんだちめ)といわれる馬が放牧されています。
下北半島の北東端にある尻屋崎半島は、寒立馬も放牧されていて、最果て感もありとても風情のある灯台です。海の向こうには北海道も望めます。
再び県道6号線を戻り、途中で県道248号線に入ります。道中には猿ヶ森砂丘という国内最大級(なんと、鳥取砂丘の3倍!)の砂丘がありますが、そのほとんどが自衛隊の訓練施設のため、一般の立ち入りは禁止です。砂丘というよりは広大な砂浜という感じですが、尻労の海岸からその一端を見ることが出来ます。
そのまま県道248号線を南下しますと、国道338号線に合流して、国道394号線になり、六ケ所村に入り国道338号線に入り、東北縦貫自動車道の下田百石ICに到着致します。
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