■水郷・筑波山(ツーリングルート)

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歴史を紡ぎながら湖畔の風景を楽しむ

車だと少々狭路の霞ヶ浦湖畔のサイクリングロードも、バイクでなら快適に走れます。そして、古来より富士山と並び称されてきました歴史ある名峰の筑波山に。二輪通行禁止が多い場所ながら、ロープウェイで気軽に山頂に行けて、眼下に見える関東平野の絶景は、是非訪れる価値ありの景観です。

筑波山から望む関東平野

総走行距離:約90km

東関東自動車道の佐原香取IC(東京日本橋から約83km)で下りて、約1.5kmほどで下総国一之宮の香取神宮に到着します。

B:香取神宮

香取神宮~全国にあります香取神社の総本社で、東国三社の一社になります。神武天皇18年の創建と伝わる古社で、海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)が国宝に指定、本殿、楼門などが国の重要文化財に指定されています。

香取神宮は駐輪場から参道を歩いて、本殿参拝でしたら20分ほど、境内を散策しても30分くらいで回れます。参道には土産店などがありますので、見て回るのも楽しいです。

さて、参拝の後は、県道55号線を西に走り佐原の町に。

C:佐原の町並み

佐原~利根川と小野川の水運を利用して「江戸優り(えどまさり)」といわれるほど栄えていた佐原。江戸時代の町並みが今なお残り北総の小江戸とも呼ばれています。「重要伝統的建造物群保存地区」にも指定されています、風情ある場所です。

佐原の河岸の道はバイクでも走れますが、両岸が別方向に一方通行になります。川沿いには日本地図を作製した伊能忠敬の旧宅や記念館などがあります。川沿いの古民家とバイクを絡めて写真が撮れるフォトジェニックな場所でもあります。

そのまま国道51号線に入り利根川を渡った後、県道101号線に入り利根川沿いに下流に向けて走ります。そしてそのまま県道101号線で潮来に向かいます。この鹿島線の十二橋駅がある中州は水田の中に一直線の道が何本も通っていて、ちょっと脇密にそれながらもバイクで走って爽快な場所です。

D:JR鹿島線十二橋駅ホームからの風景

そして、川を嫁入り舟が浮かぶことで有名な潮来に。市街地にはなりなかなかココという見どころが見つけづらいですが、定番のお勧めは思案橋。ここから、観光用に川に浮かぶ舟や、6月にはにはあやめを両岸に望むことが出来ます。ちなみに船乗り場の近くには潮来の伊太郎の像もあります。もしくは県道101号線の前川を渡る橋上からでも、その風情を感じることが出来ます。

潮来
E:潮来の伊太郎の像

潮来~江戸時代に利根川の水運で栄えた町で、水郷で有名です。手漕ぎ舟で川を巡る十二橋めぐりが人気です。6月のあやめ祭りの際に行われる「嫁入り舟」も人気です。

潮来を後にして霞ヶ浦方面に西上します。北利根橋を跨いだあたりでオフセットして霞ヶ浦沿いの道に出ます。そのまま霞ケ浦湖畔を走ります。少し走ると、天王崎公園があり、駐車場にバイクを止めてゆっくり湖を望めます。また、その近くには羽黒城跡の羽黒山公園があり、土塁や空堀の風情を楽しめます。

天王崎公園

霞ヶ浦~琵琶湖に次いで、国内で二番目に大きい湖です。夏季の週末には、観光用の帆曳船が湖に浮かび風情を感じることが出来ます。

そのまま、霞ケ浦の北岸沿いを走ります。ただ、1.5車線くらいの幅の車線のない細い道の部分が多いため、車で走りますと離合が出来ずらい場所もあり走りづらい感じがしますが、車通りも少なくてバイクだと気持ちよく走れます。但し、基本的にはサイクリングロードのような道であることと、釣り人の方が多くいらっしゃいますので、迷惑がかからないようにあまり音やスピード出さないよう、注意と配慮が必要です。

河口とかでは少し内陸にオフセットしつつも、基本的には路面に描かれているサイクリングロードの表示に従って、進んで行きます。そのまままっすぐ霞ヶ浦像沿いを走りますと、やがて霞ヶ浦を横断する霞ヶ浦大橋が見えて来て、霞ケ浦ふれあいランドに着きます。

F:虹の塔

ひときわ目立ちますのがランド内にあります虹の塔で、有料にはなりますが、ここの展望台からは霞ヶ浦や霞ヶ浦大橋は好景観が望めます。また、隣接しています行方市 観光物産館こいこいでは、お土産や地元の名産品を使いましたハンバーガーや軽食が取れるレストランがありますので、お食事処にお勧めです。

そして、ここでお勧めなのですが、霞ヶ浦大橋を通り対岸に渡ります。そして対岸に渡りましたら、左折して湖沿いの道に入ります。そこから2km弱湖沿いの道を走りますと、歩崎公園があります。

歩崎公園近くの霞ヶ浦沿いの道から

この辺りから見る霞ヶ浦は、湖上に漁のための小屋などがあり、とても雰囲気よく見れます。そして、一本内側の道沿いにあります、歩崎観音内にある歩崎展望台は、霞ケ浦を一望することが出来るお勧めの景観地です。

G:歩崎展望台より霞ケ浦を望む

その後、霞ケ浦を後にして、県道を繋ぎ走って、筑波山方面に向かいます。但し、表筑波スカイラインは二輪通行禁止のため、国道125号線を走り北条大池経由で平沢官衙遺跡に。

H:平沢官衙遺跡

平沢官衙遺跡~奈良時代、平安時代の役所跡を復元。国史跡。

平沢官衙遺跡は、解放感のある芝生の上に昔の建物を復元している場所で、のんびりと散策できる所です。

ここから筑波山神社へと向かいます。

I:筑波山神社

筑波山神社~創建は有史以前と伝わります古社で、万葉集でも多くの歌が歌われている名刹です。

古来から鎮座しています筑波山神社に参拝しつつ、お勧めは横の参道にある昭和テイストのお土産屋さん。ここで名物の筑波うどんを食すこともできます。

筑波うどん

また、すぐ近くにあります、むかし道のつくば道沿いにあります旧筑波山郵便局のあたりは道に風情があり、散策にもお勧めです。また、筑波神社からは少し離れていて、少々歩きますが、好眺望の展望四阿もお勧めです。

つくば道

そして、県道42号線を風返し峠に。ここから筑波スカイラインを走って、終点の駐車場に向かいます。この筑波スカイラインは距離こそ短いですが、360度カーブや山麓の好景観が望め見えたり、プチワインディングで走りながら楽しめる道です。但し、19時~8時は二輪通行禁止のためご注意を。

筑波スカイライン

終点の駐車場(有料)には大きな四六のガマの像があり、記念撮影や隣接しています昭和テイストなお土産店などを覗き見つつ、ここからロープウェイに乗り、女体山駅から少し歩きますが、是非、山頂に行ってみましょう。素晴らしい景色を眼下に望むことが出来ます。

J:女体山山頂付近より

実走ガイド

霞ヶ浦北岸~鹿嶋(ヤマハ MT-09)

霞ヶ浦南岸(ヤマハ MT-09)

筑波山麓 歴史浪漫旅 (スズキKATANA)

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