373.2ccの軽量単気筒はアクセル回して加速を味わうのが楽しいです。ただ、レスポンスが良すぎて長距離のツーリングは疲れるかも…
373.2cc単気筒44hpの出力を発生しながらも、乾燥重量149kgと軽量な普通二輪免許で乗れる輸入車「KTM 390DUKE」。
単気筒で44hpで軽量というスペックからも分かるように、加速力が楽しいです。もちろんビッグバイクと違って、その加速力がずっと続いてスピードに乗るという感じではないですが、タイヤが動き出して、出だしの一瞬(数秒)の加速力は早いし楽しいです。不用意に、アクセルを回して楽しんでしまうくらいです。
特に、その恩恵が大きいのが市街地。信号でのストップ&ゴーが苦にならない…というのは言い過ぎですが、ビッグバイクや重量車と比較すると、あからさまに楽です。そして、車体が軽いこともあって、車線を変えたり、ちょっと止まってナビを見るなど、機動力を使って気楽に走れるのがいいです。その分、ネイキッドということもあり、高速走行は少しつらいですが、でも、44hpもあるので、250ccクラスのバイクと違ってパワーもあり、高速巡行や追い抜きはしやすいです。
ワインディングも楽しいです。今回のモデルチェンジで地味ながら変わったのがサスペンション。しっかりと路面をタイヤで蹴る感じがライダーが実感できて、安心感も高く、また鉄のフレーム&ラジアルタイヤと相まって走っている感が味わえて楽しいです。見た目では、LED付のヘッドライトと、TFTカラーディスプレイのメーターパネルが大きく変わりました。
まるで、スマホが横になって置いてあるようで、スピード計やタコメーカーの認識性はパッと見て高いとはお世辞にも言えませんが、車のように暗部に入るとメーターも暗転して見やすくなるのはいいです。ブルートゥースでスマホと接続して音楽などの再生?がハンドル左についている上下左右の4つのボタンで操作ができますが、もし、ナビ(地図)機能がメーターに付いていてたら最高なのに…とも思えました。
とはいえ、LEDヘッドランプやカラー液晶メーターパネルのほか、ブレーキレバー、クラッチレバーにアジャスタ機能が付いていて、タイヤもメッツラーのラジアルタイヤM3を奢って、373.2ccで62万円というのは、大変リーズナブル。インド生産だから実現できた価格設定かと思いますが、品質もかなり向上していますし、昨今のグローバル市場展開用に国産を含め各メーカーはアジア生産が多くなっていますので、その流れは当たり前のことでもありますし、それが値段に転嫁されるのはユーザーにとっては嬉しいです。
まずは、一度、がらっと変わったNEWモデルのKTMを試乗してみることをお勧めします。
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