■2020年式 タイガー900 GT PROに乗ってみました。

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足付きのいい3気筒アドベンチャーバイク

長距離の高速走行でのポジションの楽さや、走りやすさで群を抜くビッグアドベンチャーバイク。ただ、欧州や北米と違って、下道となると狭路や山道が多い国内を旅する際には、車体の大きさやシート高の高さから取り回しやUターンに難儀することが多いですが、タイガー900GT PROに跨ってまず感じたのは、ビッグアドベンチャーバイクながら足付きがいいことです。

特に輸入車は欧州や北米の人向け用にシート高が高いことが多いのですが、このタイガー900GT PROはシート高が810mmと、輸入ビッグアドベンチャーバイクの中では、かなり低いシート高で、ライディングシートの前の方が細く絞り込まれていることもあって、かなり足付きが良く感じました。

また、車両重量が198kg(乾燥)で、ハンドルを押しても車体が軽く、取り回しもしやすいです。この、足つきがいい。取り回しがしやすい、というのは、国内の、特に酷道になりがちな山中の三桁国道や県道を走るときは心強いです。

それでいて、3気筒のエンジンは、前モデルの800から、特に低回転時のトルクが厚くなっていて、低回転時や発進時の加速などがよくなっていますし、それでいて高回転も伸びる3気筒エンジンらしい旨味がある特性が特徴的です。

大型のフロントスクリーンやナックルガードのほか、足の部分もフロント部のエラ?が前からの走行風をうまく流してくれて、防風効果は高いです。

それから、このGT PROは、トラクションコントロール、シフトアシスト、クルーズコントロール、グリップヒーター、シートヒーター(フロント、リア)、USB電源など、快適な旅をバックアップしてくれる装備も満載です。

特に左ハンドルのスイッチ操作で、トラコンやサスなどのセッティングを自動で行ってくれるのも良くて、視認性の良い液晶パネルでそれらのセッティングが一目で分かるのもいいです。

また、ブルートゥースで、自身のスマホやMP3プレイヤに入っているミュージックはもちろん、Go PROともリンクし、その操作を出来るのも楽しいです。

走りはもちろん、遊び心も詰まった、輸入車ながら日本国内のツーリングシーンを存分に楽しめるビッグアドベンチャーバイクです。

タイガー900 GT PRO諸元

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