■2017年式 スズキ ジクサー に乗ってみました。

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税別20万円台ながら、装備が豊富でバイクのいろいろな楽しみ方を教えてくれる&思い出させてくれる万能バイク

154cc単気筒SOHC2バルブで14馬力を発生するエンジンを積むジクサー。排気量が154ccと、250ccでもなく125ccでもないことから中途半端な排気量に思えますが、これは日本の免許制度のせいで、海外(特に東南アジアやインド)では使い勝手の良さからか、この150ccというモデルが多いです。

グローバル化に伴って今後、125ccとか250ccとかの日本の市場に合わせた排気量ではなくて、155ccとか300ccとか、世界市場(主に、東南アジアやインド)を見込んでの排気量車が日本で発売されていくことが多くなっていくかもしれないです。

とはいえ、154ccで14馬力というスペックからみて、高速走行は厳しいだろうな…とは思っていたものの、これが実際に高速走行をしてみるといい意味で予想が裏切られました。通常の制限速度100km/hの高速であれば、比較的余裕で巡行できてしまうほどエンジンが力強かったのには驚きました。さすが、このあたり(高速で走ること)はスズキの開発者の方々も考えて作っていらっしゃいます。

但し、さすがに高速での追い越しまでは速度的に難しいですし、長距離の高速走行はほぼフルスロットル状態であることと風に流されやすい軽い車体のことを考えるとしんどいです。でも、これは車両価格が税別で20万円台(298,000円)と考えると、ぜいたくな悩みといってもいいかもしれないです。

二人乗りや荷物が載せやすい大きめな座面のタンデムシートに、タンデムするパッセンジャーが乗りやすいようにタンデムグリップも装備。

フロント、リアともにシングルディスクブレーキをおごり、リアサスペンションは7段階の調整が可能。

しかも、センタースタンド付きで、メンテンスもしやすいです。

また、ギアポジション表示付きの多機能フル液晶デジタルメーター装備で、左右のターンランプ表示も別々にあります。

くどいようですが、これらの装備がついて高速にも乗れて、税別で20万円台なのです。初めてバイクに乗る若いライダーにとっては、プライス的にお求めやすいし、友達とタンデムして遊びに行ったり高速を走ってツーリングに行ったりすることもできますし、センタースタンドを掛けてメンテナンスを自分で行ったりサスを調整してサスセッティングの仕方を覚えたりもできます。

そして、燃費がレギュラーガソリンで約40km/L超というのもうれしいです。

前後ディスクブレーキ装備なので、加速して、ブレーキングして、コーナーを回るといったスポーツ走行も楽しみやすいです。中級ライダーにとっても、このスペックは技量的に扱いやすく、オーバースペックのバイクで冷や汗をかきながらスポーツ走行するのとは違って、フルスペックを使って純粋に爽快な汗をかきながら存分に走りを楽しめるという面白さがあります。しかも、装備重量で135kgという軽さと低めのシート高は、街中、ツーリングでの取り回し、未舗装路など、いろいろな場面で有益です。

バイクという面白さを日常の中で教えてくれて、高速走行、タンデム、メンテなどなど、いろいろな可能性の入口も楽しめる、まさに手の内感で遊べる、まさにコストパフォーマンスに優れた万能バイクです。

▶ジクサー150諸元

全長:2,005mm 全幅:785mm 全高1,030mm ホイールベース:1,330mm 地上最低高:160mm シート高:785mm 車両重量:135kg 乗車定員:2名 最小回転半径:2.5m エンジン型式:BGA1 エンジン種類:空冷4サイクル単気筒SOHC2バルブ 総排気量:154立方センチ 圧縮比:9.8 最高出力(kW[PS]/rpm):10[14]/8,000 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):14[1.4]6,000 燃料タンク容量:12.0L 燃料消費量(※60km/h定地走行)58.8km/L 変速機形式:5速 タイヤ(前):100/80-17M/C 52S タイヤ(後):140/60R17M/C 63H ブレーキ(前)シングルディスク ブレーキ(後):シングルディスク 税別価格:298,000円

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