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前モデルの正立フォークから倒立フォークに変更になり、よりシポーティさが増したYZF-R25。実際にMoto GPマシンYZR-M1を彷彿させるようなスタイリングにもなっています。まず乗って感じましたのが、前モデルから比べてかなりレーシーになったポジションです。
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前モデルは跨って普通に前に手を出すとハンドルがある感じでオールマイティなポジショニングでしたが、今モデルは少し前傾気味な感じで、また、ステップが少し後ろにオフセットして位置が高くなり、まさにレーサーライクなポジションングになっています。
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また、シートもリアシート部が高くなっている別体シートで、腰をホールドしながらのスポーツ走行が楽しめます。但し、足付きはかなり良くて、レースモデルにありがちな腰高な感じはありません。
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さて、走りだしてみますと、やはりレーシーなポジションに少しとまどいつつ、低めのツインのエキゾーストノートがスロットルを開けていくと軽めの音に変化していき、さすがヤマハさんという調律でその気にさせてくれます。やはりフロントの倒立フォークとリアのモノサスのセッティングにより、高い剛性とかなりカチッとした足回りになっていて、前モデルのちょいルーズ感とは違います。
これはワインディンなんかでは楽しく乗れるでしょうが、いろいろなステージを走るツーリング全般としてはルーズ感がなくちょっと疲れる足回り&ポジションかもしれません。
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その代わり、スポーツ走行的な走りですと、その軽い車体とあわせて存分に楽しめそうです。惜しむらくはR3と同様にラジアルタイヤ採用であれば、よりサスの性能を引き出し、攻めた走りが楽しめると思います。
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タンク形状も攻めた走りを楽しめるスポーツ系の形状になっています。タンク形状も攻めた走りを楽しめるスポーツ系の形状になっています。
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あとは、R6っぽいフェイスがその気をそそらせてくれます。
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決してツーリングに不向き、という訳ではなく、もちろんツーリングも楽しめますが、このキャラクターを生かすには、やはりスポーツ走行がよく似合うと思います。
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