■2018年式 ヤマハ XSR700 ABSに乗ってみました。

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レトロモダンで日本の風景によく似合います。姉妹車のMT-07との14万円差の価値観が見いだせるかどうか

水冷直列688㎤の2気筒エンジンを搭載したネイキッドモデル。ツインエンジンながら、ドコドコというよりダッダッダッといった軽快な鼓動感が味わえます。低回転域ではツインらしいトルクフルな粘りを感じられ、渋滞路や山道などの低速走行も走りやすいです。そして、アクセルをグッと回し5,000回転を超えると、ダッダッダという音が大きく奏で出し、体がグワッと引っ張られる加速が楽しめます。

シート高は835mmあり同エンジンのMT-07より足付き性は悪いですが、シートの前が絞り込んでいるため、数値以上には足つきは良いです。ハンドルが740mmとワイド幅で手前に引かれていることもあり、スポーツ系のMT-07と違って立ち気味なポジションにはなります。

タンクサイドカバーやフロントフェンダステーなど随所にアルミ素材をおごり、シートは三種類のレザーを使い分け、オーセンティックさを醸し出しています。その分、姉妹車のMT-07に対して、約14万円とかなりプライスの差がついています。

とはいえ、逆にこのツインエンジンのドコドコ感とXSR700のレトロ的なイメージがマッチングしていて、このエンジンにはキャラとしMT-09とXSR900よりは合っているような気がいたします。

ツーリング的には、リアシートの座面が小さめで丸みを帯びていることから積載性が低かったり、ウィンカースイットとホーンボタンが近くて、冬グローブだと誤タッチしやすいこと、また、ヘッドライトが下の方に付いているためバイザー代わりにならず、高速の走行風を体にまともに受けるという部分もありますが(オプションスクリーンあり)、都会でも地方でも日本の風景にマッチングしたデザインで、ワイドハンドルにより取り回しのしやすさと相まって、ついついバイクを止めて写真を撮りたくなるフォトジェニックなバイクです。

性能うんぬんより、このデザインが好きで乗るテイストバイクかと思います。

▶XSR700諸元

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