奥多摩というと走りのイメージが強い場所ではありますが、実は、景色、道、名所、が揃った首都圏屈指のツーリングエリアでもあります。柔らかい陽射しに誘われ、暖かい風を求めて、青梅街道を西上しました…
ただ、走る…それが楽しい。
圏央道の青梅ICから、昔の映画看板が各所にありレトロな雰囲気を醸し出す青梅市街を抜け、青梅街道(国道41号線)を西へと進みました。実は、青梅街道は多摩川沿いを走っている割りに、走りながら多摩川を見れるポイントが少ないと思い、奥多摩湖まで一気に走ってしまうライダーが多いですが、実は随所に見どころがあるのです。
まずJR鳩の巣駅そばにある鳩の巣渓谷に。木の橋上からは、これが本当に東京の景色?と思える程の綺麗な渓谷美を見ることが出来ます。
また、しばらく走ると、無料の白丸町町営駐車場(トイレ有)そばにある数馬峡谷を橋上から見れて、また、その数百メートル先のトンネルの脇道には、江戸時代に掘られたという切通しがあり、風情を楽しめます。
再び、青梅街道を西上し、JR奥多摩駅そばにある氷川渓谷に。こじんまりとした渓谷ですが、景観が良く、河原にも降りる事も出来ます。
そして青梅街街道を西に進むと、道中から少し外れた場所に平行感が錯覚しそうな白い白髭大岩が被さる白髭神社や、情ある木製の風しだくら橋などがあり、プチアドベンチャー感を楽しめます。そして、奥多摩湖ダムサイトパーキングに到着。
奥多摩湖を一望出来る好景観地で、近くにある奥多摩 水と緑のふれあい館のレストランでは、鹿焼肉定食や小河内ダムカレーなどを食べられます。そして、ここから走る湖畔沿いの道は、奥多摩屈指の好景観ポイントなので、ぜひ、ゆっくり走って楽しみたいです。
尚、途中に歩いて渡湖できる麦山浮橋がありますが、駐車場が無いので、駐車場が完備されている少し先にある留浦浮橋の方が観光的にはお勧めです。
さて、赤い峰谷橋、緑の欄干の深山橋、そして三頭橋を渡ると奥多摩周遊道路に入ります。いきなり廃墟のロープウェイみとうさんぐち駅跡があり、そしてワインディングが始まります。
全線追抜き禁止ですが、道幅、路面状況ともに良くてスポーツ走行を楽しめる首都圏屈指のワインディングロードです。景観は無く、ただ走る…それが楽しい道です。唯一、ぜひ立ち寄りたいのが月夜見第一駐車場です。眼下に奥多摩湖を見ながら雲取山ほか奥秩父の綺麗な山並みを眺め見ることが出来。ますちなみに、第二駐車場の方は眺望は無いです。
奥多摩周遊道路~奥多摩湖の三頭橋から麓の九頭龍橋までの19.7kmを結ぶ都道の名称。以前は有料道路でしたが現在は無料化されています。制限速度40kmで全線追越し禁止ながら道幅が広く爽快なワインディングロードなため、ライダーも多くバイクの事故も多発していて、「ケガをすると病院まで2時間かかる」という看板まであります。夜間、及び早朝通行禁止。
檜原街道に入る辺りから、道沿いに夢の滝や九頭龍の滝など気軽に見れる滝があり、土日のみの開館にはなりますが、閉校になった校舎が当時のままで残っている数馬分校記念館や、東京で唯一の日本秘湯を守る会会員宿で茅葺き屋根の、蛇の湯温泉たから荘があります(日帰り入浴千円)。
そして、しばらく走ると都内で唯一日本の滝百選に選ばれている払沢の滝があります。落差40mの4段瀑で、迫力ある景観を望めます。
最後に秋川渓谷に寄って、今回のツーリングは終了。
奥多摩は、まさに都心から気軽に行ける、景色、道、名所が揃った、ツーリング楽しめる首都圏屈指の素晴らしいエリアだと改めて感じた旅でした。
特に奥多摩周遊道路を走り、やはり、いいツーリングエリアにいいツーリングロードは必須だと再認識した今回。バイクはやっぱり身体を使ったスポーツだなぁ、と改めて感じました。
□ライダーズカフェ 多摩里場
奥多摩湖の深山橋から国道411号線で、山梨方面に約7kmほど進んだ先にあるカフェ。鹿肉キーマカレーや自家焙煎のコーヒーなどが楽しめ、外にはテラス席があります。
山梨県北都留郡丹波山村3653-1 0428-88-0889 平日/10:00~18:00、土日祝/8:00~18:00 火曜日定休
[今回の総費用(※ETCなし)計14,988円:総走行距離267km]首都高(上野IC~)1,090円、中央道(高井戸~八王子)840円、中央道(八王子~青梅)920円へそ饅頭(8ケ入)864円、多摩里場カレー800円、中央道(八王子~)840円、首都高(~上野IC)1,070円、ガソリン代計(25.35L)3,388円 ※ハイオク[今回の燃費27.1km/L]
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