■琵琶湖(ツーリングルート)

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ビワイチ

人気ツーリングルートの琵琶湖畔一周、通称「ビワイチ」。湖周辺には多くの史跡があるほか、一周約200kmと走りやすい距離なのも人気の理由です。意外と通勤や輸送に使われる道が多く、特に南部の市街は渋滞しがちですので、意外と、土日祝日の方が走りやすいのも特徴です。距離的には1日で一周できますが、今回は、琵琶湖大橋から北側の北湖1周約160kmの周遊ツーリングルートをご紹介いたします。

琵琶湖湖畔(滋賀県)

総走行距離~約230km

琵琶湖ですが、1周約200kmで琵琶湖大橋から北側の北湖が1周約160km、南側の南湖が1周約40kmになります。今回は琵琶湖大橋を渡って周遊するため、北湖一周のツーリングルートをご紹介させて頂きます。湖の回り方は、時計回りと反時計回りがありますが、湖のより近くを走れます(左側通行のため)ことと、琵琶湖大橋は北湖側(一方通行)の方が景観が良く道幅が広く走りやすいため、反時計回りでのルーティング致しましたが、このへんは好き好きで。

さて、出発地により琵琶湖への入り方はいろいろありますが、琵琶湖大橋に一番行きやすい、名神高速の京都東ICから国道161号線の真野ICで下りて、国道477号線に入り、琵琶湖大橋を渡ります。まずは橋の麓にあります「道の駅 びわ湖大橋 米プラザ」で休息して、ビワイチのスタート地点とします。ここから琵琶湖大橋が眺められます。

さて、琵琶湖大橋を渡るとすぐに琵琶湖大橋展望台がありますが、残念ながら歩道上にあり、バイクなどは駐停車禁止のため、橋を走りながらわき見運転にならないよう、ゆっくり琵琶湖の景観を楽しみましょう。

琵琶湖大橋~琵琶湖を横断し、東岸と西岸とを繋ぎます長さ1350mの有料橋です。橋はアーチ型になっていて、橋の両側には自転車・歩行者専用の道があります。同橋を境に琵琶湖の北側を北湖、南側を南湖と呼ばれています。100円(ETC:80円)

琵琶湖大橋を渡って料金所を過ぎてすぐに左折して、県道559号線(さざなみ街道)に入り、湖の東岸を北上します。途中に第1なぎさ公園があり、ヒマワリや菜の花の辞意になりますと一面黄色に染まり、また、5月下旬から6月上旬にかけましてハマヒルガオが咲き誇ります。そして、その先にあります第2なぎさ公園にはBIWAKOのモニュメントがありますので、是非、記念撮影をしておきたいところです。

第2なぎさ公園のBIWAKOモニュメント

さざなみ街道~琵琶湖の東岸を湖南の大津市から湖北の木之本町まで走る約95kmの各道の総称で、琵琶湖の眺望を眺めながら走れるサイクリングロードも整備されています。

そして、中州大橋を渡る辺りからは、好天でしたら琵琶湖越しに福井の山並みなどが見えて爽快な景観と走りを楽しめます。しばらく走りますと、かねふくめんたいパークびわ湖があり、明太シフトが食べられますので、ぷらっと立ち寄ってみるのもいいかもしれません。さて、まるで海沿いを走っているような感じになりますビワイチ。湖岸緑地岡山園地の脇道を海に向かいますと、藤ヶ崎龍神社という琵琶湖の龍神様を祀るじんじゃがあり、赤い鳥居と青い琵琶湖の湖面のコントラストが綺麗な場所がありますので、是非、ビワイチ成功のために立ち寄られたご参拝されてみてはいがかでしょうか。

藤ヶ崎龍神社

再び、さざなみ街道(県道559号線)を走ります。湖沿いですが車道の湖側にサイクルロードがあり、湖側も樹々があったりで眺望が今一つで、車道も追い越し不可で車通りも多いので、走りも単調的になってくるかもしれませんが、ここで白鳥川沿いの県道26号線に入り、湖畔を離れて近江八幡市街の方に向かいますが、途中で左折して八幡堀に。この辺りは日牟禮八幡宮や八幡山山頂とを繋ぐロープウェイがあったり、また、白雲館やヴォーリズ記念館などの昔の建築物が点在し、風情を感じられる場所です。特に1Fがカフェになっています旧八幡郵便局は、バイクと一緒に撮影すれば映えること間違いなしの場所です。

旧八幡郵便局(近江八幡市内)

ちなみに、メンタムで有名な近江兄弟社はここにあり、本社の隣にはメンターム資料館があります。そして、お城好きでしたら是非立ち寄りたいのが、その先の西の湖の近くにあります安土城跡です。

天下統一目前だった織田信長が、1576年に建てられた地下1階地上7階の天守を持つ安土城のあった跡です。1582年に本能寺の変が起きて信長が明智光秀によって討たれ、その後明智軍が入るも、山崎の戦いで光秀が羽柴秀吉に負けた際に、天守などが焼失しました。現在残っていますのは、修復された石段や石垣のみですが、天守台跡まで行かなくても大手口周辺だけでもその雰囲気を味わえます。

さて、安土城を後にして、県道526号線を通って再び湖沿いを走ります県道25号線に入ります。ちなみに、道中から山道を上りますと333mの長命寺山の中腹に長命寺があります。開基が聖徳太子と伝わります古刹で、重要文化財の朱色の三重塔が立っています。境内は多くの木造建築物があり風情があり、琵琶湖も望めますので、時間があれば、是非とも立ち寄りたい場所です。

また、この辺りの湖畔からは、琵琶湖内最大の島である沖島を眺められます。そして、彦根市に入り、是非見たいのが、琵琶湖湖畔近くにあります。国宝の彦根城です。

彦根城~徳川四天王の井伊直政が、関ヶ原の戦いの戦功により近江国北東部18万石の領地を得、1622年に直政の子の直継が彦根山に、現彦根城を築城しました。以後、明治の廃城令や戦火を免れ、当時の天守閣が残る現存天守を持ち、そして、天守が国宝に指定された5城のひとつに数えられます。天守閣からは琵琶湖の好眺望を望むことが出来ます。入城料800円

江戸時代当時の天守がそのまま残っている現存天守の一つで、全国で国宝に指定されています5つの天守のうちの一つであります彦根城。遠方からでもその姿は望めますが、時間があれば、是非、美しい庭園の玄宮園なども見たいところです。

再び、湖沿いのさざなみ街道を走り、天野川を渡った世継地区には田畑の中にポツンとあります南世継外れ温泉や、冷泉南世継湧水地、世継湧水群、東世継温泉などがあります。生活用水っぽいですが、風情がありちょっと立ち寄って見るのもツーリングぽっくていい感じです。時間がありましたら是非。そして、道の駅 近江母の郷に到着。湖畔まで出れますので、ちょっと小休止場所にいいかもしれません。

やがて、長浜市に入ります。羽柴秀吉が開いた町の長浜には、長浜タワービルや慶雲館、長浜旧開智学校、北国街道 黒壁スクエアの浄琳寺、また長浜城跡などがありますので、是非ぷらっと立ち寄りたい場所でもあります。

黒壁スクエアの浄琳寺

ちなみに、湖から少し離れていますが、織田信長と浅井・朝倉勢の戦いがありました姉川の古戦場跡や浅井家居城の小谷城跡などがこの辺りにありますので、戦国好きな方は立ち寄られてみてはいかがでしょうか。そして、蓮の花が綺麗な早崎ビオトープを過ぎますと、道の駅 湖北みずどりステーションの隣りに湖北水鳥公園があります。

野鳥の撮影スポットですが、夕陽でも有名な場所ですが、琵琶湖を見ながらのんびり出来る場所です。少し離れていますが水中木のきれいな写真が撮れる場所もあります(道の駅からさざなみ街道を10分ほど南方向に歩いたところにあります水門のところが撮影ポイントです)。

さて、道の駅の先から湖岸沿いの道が県道44号線(さざなみ街道)となり、そのまま琵琶湖沿いに進みますが、やがて、道は湖岸から離れて余呉川沿いを走ります。ちなみに、ここでさざなみ街道は終了となります。そして、国道303号線を越えてすぐに左折して、県道514号線に入ります。賤ヶ岳を周り込むようにして、湖畔沿いを走る県道336号線に入ります。琵琶湖北岸を走るこの辺りから見る琵琶湖は風情がありとても綺麗です。そして、国道303号線に入り、道の駅 塩津海道あぢかまの里を過ぎて、そのまま国道303号線を左折。西新井パーキングの先で国道557号線を左折して大浦漁港に。ここから東方面に県道513号線を半島の西岸沿いに走り、奥琵琶湖パークウェイに入ります。

奥琵琶湖パークウェイ ~長浜市の西浅井町菅浦(すがうら)〜岩熊(やのくま)を繋ぎ琵琶湖の北岸を走ります、全長18.8kmの道です。眺めも良く、ツーリングライダーに人気の道です。特につづら尾崎展望台からは眼下に琵琶湖、そして遠くに伊吹山という好景観を望むことが出来ます。また、桜の時期には遠藤が桜色に染まり、多くの観光客が訪れます。しかし、菅浦~ つづらお崎展望台 は対面交通で走りやすいですが、 つづらお崎展望台 ~ 岩熊 は一方通行で、見通しの悪い狭路になります。8時~20時。

但し、なぜ、今回このようなぐるっと周遊するようなルートをとるかといいますと、湖側の長浜市西浅井町菅浦(すがうら)〜 つづら尾崎展望台 ~陸側の岩熊(やのくま)を走ります奥琵琶湖パークウェイですが、湖側の菅浦側からのみ入場可能で、一方通行路のため陸側の岩熊からは入れないからなのです。湖側の菅浦から、つづらお崎展望台までは対面通行で、つづらお崎展望台から陸側の岩熊までは一方通行になります。なので、琵琶湖を反時計回りに一周しようとしますと、陸側からのアクセスになりますためここではぐるっと半島を周遊するコースになりますが、琵琶湖を時計回りに周遊する場合は湖沿いにアクセスできますので、そのままパークウェイに入り走り抜けることが出来ます。但し、12月〜3月は冬季通行止めだったり、また、時期によっては菅浦からつづらお崎展望台までの折り返しになり、展望台から岩熊方面へは行けなかったり、崖崩れが起きて通行止めになったりする場合がありますので、通過する時期や時間を鑑みて事前に確認されることをお勧め致します。

つづら尾崎展望台

それでもやはり、奥琵琶湖パークウェイにアクセスするまでの湖沿いを走ります県道513号線からの眺望は綺麗ですし、またパークウェイの対面通行部分は爽快な走りが楽しめますので、琵琶湖の北岸に来ましたら、是非走っておきたい道です。

今回ご紹介させて頂いていますルートは、琵琶湖を反時計周りに回りますルーティングのため、奥琵琶湖パークウェイを走り抜けるには陸側から湖大浦漁港に行って、パークウェイを走り切った後に再び国道303号線経由で大浦漁港まで走りますため、5kmほど同じ道を走ることになります。ちなみに、全長18.8kmの奥琵琶パークウェイですが、 つづらお崎展望台から岩熊までの一方通行区間は、道も狭く、景観もあまりないため(余呉湖は望めますが)、対面交通可能な湖側の大浦漁港からつづらお崎展望台間の約10km(そのうち奥琵琶湖パークウェイ部は約4km)を往復するというルーティングもありかと存じます。

さて、再び大浦漁港から、今度は西方面に県道557号線で、琵琶湖を左に見ながら湖岸を走ります。1車線部もあります道ですが、琵琶湖の眺望が良く、桜の時期には沿道が桜で染まり、走っていてとても気持ちの良い道です。陸路の国道303号線でショートカットするルーティングもありますが、時間があれば、是非走りたいルートです。道中には、桜の綺麗な海津大崎や海津大崎 湖岸園地、竹生島めぐり観光船が出ている海津大崎港や、また、義経隠れ岩といった名所もあります。

そして、マキノ町の市街地に入る前に国道303号線に入り、メタセコイア並木道に向かいます。

街道沿いに約2.4kmに渡ってメタセコイアが続く並木道で、秋の紅葉時が見頃ですが、新緑時も爽快に走れて気持ち良いです。ここは是非、往復して走りたいところです。そして、そのまま百瀬川沿いを走り海に突き当たります。ここを右折して再び琵琶湖湖畔沿いを走りますが、左側に少し進みますと、マキノサニービーチという綺麗な浜がありますでので、湖畔でのんびりされたい方や、湖畔でキャンプされたい方は、是非立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

さて、そのまま湖畔を反時計回りに走って行きますと、今津百瀬川園地(キャンプ禁止)や桂浜園地などの琵琶湖の好眺望地を通り、やがて県道54号線に合流します。そして、高島市今津町より県道333号線(風車街道)となりそのまま走りますと、やがて、風車が回る道の駅 しんあさひ風車村があり、県道を挟んだ湖岸には雄大な琵琶湖の景色を望めます源氏浜があります。県道333号線は県道304号線になり、そのまましばらく走りますと、国道161号線と交差いたしますので、国道を左折して湖沿いを南下します。すると、湖上に白鬚大鳥居が見えてきます。

琵琶湖の厳島神社とも言われます白鬚神社には参拝者専用駐車場がありますので、そこにバイクを止めて、是非、交通安全祈願に参拝してきましょう。境内には紫式部の歌碑などもあり、そのまま琵琶湖に浮かぶ赤い鳥居を望むことも出来ます。

さて、再び、国道161号線を走りますが、国道が湖から離れて内陸部の方に向かいますので、途中から湖方面へと向かいます県道307号線に入ります。すると、内湖の先に雄松崎という緑の松と青い琵琶湖のコントラストが美しい眺望地の砂浜があります(無料駐車場あり)。

再び県道307号線を走りますが、琵琶湖からは離れていきます。そして、湖西線に沿って走り県道321号線に入り、そして、1車線の狭路になりますが、湖沿いを走る道に入ります。その後、JR蓬莱駅の先で県道558号線(高島大津線)に合流し、再び、湖沿いではないですが、湖近くを走ります。なお、山側に行きますと、ロープウェイ(往復3,000円~3,500円)に乗って、琵琶湖の絶景が望めますびわ湖テラスに行けますので、時間がありましたら、ぜひお勧めです。

びわ湖テラスから琵琶湖を望む

やがて、国道477号線に交差し、ここを左折して琵琶湖大橋の方に向かいますと、道の駅 びわ湖大橋 米プラザに着き、琵琶湖北湖を一周したことになりますが、道の駅から1kmほど南下したところにあります琵琶湖最古の木造灯台の出島の灯台、そして道の駅から2kmほど南下したところににあります満月寺浮御堂に立ち寄って行きたいところです。

満月寺浮御堂~琵琶湖湖畔に浮かぶ仏堂で、近江八景「堅田の落雁」で名高い場所です。平安時代に建立されたとされますが、現在の仏堂は昭和12年の再建のものになります。駐車場あり。拝観料300円。8時~17時。

なお、満月寺浮御堂に近くの手水舎には幸福を呼ぶ石がありますので、合わせて立ち寄られることをお勧めします。そしてそのまま堅田の町並みを楽しみながら国道161号線に入り、そのまま南下して名神高速の京都東ICに入り、帰路に着きます。

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