日本三大霊山にて日本三大地蔵とも言われる山
蔵のある町、栃木市から南西に走ると太平山があります。標高341mながら関東平野の眺めがよく見えますが、実は麓にも史跡があります。
あじさい坂駐車場にバイクを止めて歩くと、すぐに六角堂があります。本堂の屋根が六角になっている、少し変わった形のお堂です。
そして、太平山神社への階段が続くあじさい坂があります。6月のあじさいの開花時には、両側をあじさいが咲き誇りとてもきれいですが、ちょうど梅雨時ですので石段で滑らないようにご注意を。今回はオフシーズンでしたが、あじさいの時期以外でも風情のある石段を見ることが出来ます。
また、あじさい坂を少し登りますと、窟神社という雰囲気のいい小さな洞窟の神社がありますので、ちょっと立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
さて、ここから太平山神社まで石段を登って行けますが、石段が1000段もありますので、行かれるなら改めてバイクで太平山遊覧道路を登り太平山神社前に参拝用の駐車場がありますので、そちらをお勧め致します。
さて、今回は太平山には登らず、そのまま約11km(約20分)先にある岩船山へと向かいました。
岩船山は栃木県栃木市にある標高172.7mの山で、日本三大霊山、日本三大地蔵にも名を連ねることのある霊山です。
岩が露わになった奇勝的な景観ですが、これは自然的にそうなったのではなく、江戸時代からの岩船石の採掘によってこのような景観に変わったようです。
中腹に未舗装の駐車場がありますが、そこまでに至る道の途中が砂利道のため、スポーツ系のバイクでしたら、山の麓にバイクを止めて階段を登られた方がよいようです。
また、山頂のお寺に続く舗装路(っぽい道)が浦から続いていますが、かなりの急こう配で道の状況も悪くヘアピンが続くため、バイクだと転倒のリスクもあり、お勧めできません。
現在、このような景観を生かして、爆破シーンなどがある特撮シーンの撮影にも使われているそうなので、どこかで見た風景かもしれません。
意外と急な階段を登りますと、岩舟町を見下ろす展望台があります。
そして、高勝寺の境内に。
境内で一番目立ってありますのが三重の塔で、1751年に建立された高さ19mの宝塔です。なかなかの風情が漂っています。この塔を見るだけでも石段を登ってくる価値はあるかもしれません。
その他にも、1742年建立の仁王門や18世紀ごろに建立された鐘楼堂などの見どころがあります。
とはいえ、やはり同山の魅力は、その奇勝感。先ほど、裏手の山頂まで続く道は、かなり険しくタイトターンなのでバイクで通るのはやめた方がいいと述べましたが、逆に山頂からの同道を徒歩で下ると、結構スリリングな景観が望めます。
佐野市の近くに、このような場所がポツンとあるのに驚きですが、逆にマニアックっぽくてそそられる場所でもあります。よろしかったら、栃木市や佐野市へツーリングに行った際に立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
但し、くれぐれもバイクは麓に置いて石段を登るか、砂利道を頑張って中腹から登るかのどちらかでの訪問をお勧め致します。
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