※遠山郷(長野県)からの続きになります。
景観は無いですが、走りごたえのある天竜スーパー林道
長野県と静岡県の県境にある兵越峠を越えて、静岡県浜松市天竜区に入りました。
静岡県浜松市は、岐阜県高山市に次いで全国で2番目の面積を持つ自治体で、特にその多くを占める天竜区は南北に長く、非常に大きい面積を持っています。その中心を走るのが、国道152号線なのですが、地質がもろく国道の開通していない部分があり青崩峠で分断されていて(分断国道)、迂回路として県道を使います。
長野県側の県道369号線を走り、そのまま浜松側の道に接続して川沿いの道を下っていくと、やがて静岡県側の国道152号線に入ります。しばらく走ると、JR飯田線のガードをくぐり水窪の町中に入ります。このあたりには、高根城跡などの歴史的史跡や、水窪町中も郷久を感じさせるところが多々あるので、時間があれば散策するのもありかと。ここから、県道に入って天竜スーパー林道に向います。本来は、水窪湖の水窪ダムが天竜スーパー林道の始点になるのですが、現在、一部通行止め区間があるため、水窪町から県道389号線に入り山住峠に向います。
スーパー林道とは、かつて日本で作られていた高規格林道のことで、二十一線が現存していて、天竜スーパー林道もその一つです。山住峠から終点の浜松市天竜区東雲名まで約36km。林道とはいえ全舗装路なのでオンロードバイクでも心配なく走れます。ただし、道中は樹々が覆っているので視界はあまり無いです。途中、休憩所やちょっとした広場にバイクを止めて歩くと、樹々の間から天竜の山々を垣間見ることができます。
路面は全舗装路といいながら、ところどころで小石が落石していたり砂利がういているところもあって、そんなに状態はよくないですが、バイクなら普通に走れます。ただし、鹿や猿が出てきそうですし、明かりがないので、日没後は走らない方が賢明です。途中の休憩ポイントとしては「天竜の森」という公園があり、ここの中央駐車場(たぢか別の駐車場もありますが)からは山並みの景観が見られて、トイレ休憩も可能です。
やがて、秋葉神社上社の駐車場の案内が出てきます。水窪方面から来て先の駐車場(第2駐車場?)の方に止めた方が歩く距離が少ないらしいです。とはいえ、やはり第1駐車場から鳥居をくぐって参拝することに。
国道152号線は別名秋葉街道と言われ、その海道沿いに多くの宿場町があったことからも昔は街道も多くの往来があり、秋葉神社も賑わったのでしょう。今は静けさに包まれた境内には、その厳かさを感じられます。
上からの景色もいいです。数百年前に来た参拝者も同じ景色をみていたのでしょうか…
「天狗の皿投げ」という願掛けがありました。手のひら大のお皿を、遠方の輪っかの中に入れるというもの。かなり難易度が高そうです(500円)。
秋葉神社を後にしてスーパー林道を下っていくと、やがて開け大きな鳥居をくぐると国道152号線に突き当り、ここで(水窪方面から走ると)天竜スーパー林道は終わりとなります。ちなみに、天竜川を渡河する前に県道286号線を気田川沿いに東上しましと、秋葉神社の下社があります。
その後、国道362号線に入り、東上しますと大井川沿いの川根本町に着き、そこから川上に向かいますと、秘境駅で有名な奥大井湖上駅があります。また、国道362号線をそのまま南下しますと、道の駅 いっぷく処横川などを通り、国道152号線に合流して天竜二俣駅に着きます。
さて、国道152線を浜松方面に走ると天竜川の川幅が広くなり、道中には船明ダム湖なるものもあります。川沿いを走って気持ちいいです。
しばらく走ると町中を走るようになり、途中で史跡が多い天竜浜名湖線の天竜二俣駅に寄ってみました。
国の有形文化財に登録されている転車台や建物が残っていて懐古的フォトジェニックな場所です。愛車とともに、是非。
さて、浜松市がに入ると交通量も多くなります。とりあえず今回、ネットで知って観たかった、サマンサ・マーサに。
遊園地のアトラクションような変わった外観の家が並んでいて写真映えはしますが、実際に現地に行ってみると交通量の道沿いにあり、そんなに風情はありませんでした。ゲートは閉まっていては入れませんでいたが、その注意書きを見るだに、どうやらアパートのようです。なるほど、オリジナリティ感がありこのようなメルヘンチックな場所を好む方が入居されるのか…と思いつつも、どうやらすべて空き家状態(貸してない?)、ネットに上がりだした数年前からその状態なのであれば、プチ廃墟?的な雰囲気を感じちゃいますね…違っていましたら、住人の方々、すみません。
そして、長野県の遠山郷からのツーリングの締めくくりになんか海まで行きたかったので、日本三大砂丘のひとつでもある中田島砂丘に行きました。
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