2024年式 トライアンフ スクランブラー400Xに乗ってみました。

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気軽に遊べるミドルのスクランブラーバイク

先日、発売が発表されましたトライアンフのスクランブラー400Xに早速、乗ってみました。先にトライアンフ スピード400の方の試乗インプレッションを掲載させて頂きましたが、スピード400(上画像:左)とスクランブラー400X(上画像:右)はエンジンは同じながら、価格(スピード400:69.9万円、スクランブラー400X:78.9万円)の違い(9万円の差)と共に最も違いを感じましたのは足つき性で、スピード400では両足ともベタ足だったのに対して、スクランブラー400Xではかかとが浮いて爪先立ちになりました。それもそのはずで、シート高がスピード400が790mmなのに対して、スクランブラー400Xは835mmと、45mmも高いのです。

ですので、取り回しやUターンはスピード400に比べると、かなりしづらくなります。エンジンはスピード400と同じ水冷単気筒DOHC4バルブのエンジンで、エンジンをかけるとトトトトと軽い単気筒らしいエンジン音を奏でつつ、アクセルを回すと軽やかにエンジンの回転が上がっていきます。

とはいえ、おおよそ8,000回転で頭打ちをします。最高出力を8,000回転で発生させるということで、引っ張ってその辺りの回転数でギアチャンジをしますが、結構、モダンクラシック系のスピード400のキャラクター的にはそれがせわしい感じがしましたが、スクランブラー系のスクランブラーXにはその雰囲気がまさにマッチングしていてスポーツ走行感がまた、楽しいです。

同じエンジンを積んで似たバイクながら、キャラクターによってこんなにも雰囲気が変わるなんて面白いものです。とはいえ、スピード400に比べてスクランブラー400xの方がホイールベースが45mmも長く(全長も60mm長いです)、タイヤもスピード400のフロント110/70R17、リア150/60R17のロードタイヤに対して、スクランブラー400Xはフロントが100/90R19で、リアが140/80R17で溝の深いセミブロック調のタイヤを装着していて、シートもセパレート式で、テイストや乗り味はかなり違います。

サスペンションはストロークが150mmということで、今回、試乗の一部で上記画像のような石畳がありましたが、凹凸を吸収してくれてとても走りやすかったです。そう、スピード400が軽やかで乗りやすく、通学や街乗り、ツーリングなど汎用度の高いバイクとしましたら、スクランブラー400Xはまさしく遊べるファンバイクという感じでしょうか。

バーエンドミラーでモダンクラシック感を醸し出すスピード400に対して、スクランブラー400Xはミラーこそノーマルスタイルながら、ハンドルガードやマットガードが装備されていて、まさしく舗装路から未舗装路までファンライドが楽しめるスクランブラースタイルのバイクです。

装備的には320mmという大径のディスクブレーキの他は、スピード400と同様に、トルクアシストクラッチやライドバイワイヤスロットルのほか、オンオフの切替式トラクションコントロールにオールLED、そしてUSB Type-Cポートも装備しています。

個人的にはスクランブラースタイルのストレートマフラーのデザインであれば…と思いましたが、単気筒ですし、この価格でそこまで求めるのも無粋というもの。とはいえ、マフラーエンドが2本出しになっているのが、デザイナーのこだわりという感じでしょうか。

シート高が高くてスピード400のように気軽に取りまわせる、という感じではないですが、その分、高い視線と軽くて(179kg)スリムな車体で荒れた道も走破しやすく、バイクで遊ぶ楽しみを味わえるバイクです。そういうところでは398ccという排気量でも特に普通免許で乗れるから、という感じではなく、ミドルサイズで乗れるスクランブラーということで、ビッグバイクほど構えることなく気軽に遊べるバイクとしてベテランライダーの方にも好感触を得られるバイクだと思います。

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