スズキ株式会社は、11月7日から12日※1までイタリア・ミラノで開催されている二輪車ショー「EICMA 2023(ミラノショー)」において、クロスオーバーバイクの新型「GSX-S1000GX」を発表しました。新型「GSX-S1000GX」は2023年12月より、欧州・北米を中心に全世界で順次販売を開始します。
新型「GSX-S1000GX」
新型「GSX-S1000GX」は、スポーツツアラーとアドベンチャーを融合させたクロスオーバーバイクです。「GSX-S1000」シリーズのエンジンを採用することで、スポーツライディングに必要な動力性能を継承しつつも、ツーリング性能を向上させる新技術と装備を採用しました。ス
タイリングは、スポーツバイク並みの性能を体現したアグレッシブな外観シルエットに、ツーリングでの快適性を追求したアップライトな乗車姿勢をモダンに組み合わせたデザインとしました。
速度や路面状況、ブレーキによる車両の姿勢変化に応じて、サスペンションの減衰量やプリロードを電子制御するスズキアドバンスドエレクトロニックサスペンション(SAES)をスズキの二輪車として初採用しました。さらにこのSAESに、IMU等のデータを組み合わせることで、凸凹路面を検知し、サスペンションの制御量を自動で切り替えるスズキの独自プログラム、スズキロードアダプティブスタビライゼーション(SRAS)を開発・搭載しました。これにより、未舗装路での振動を抑えたスムーズな乗り心地と、オンロードでのダイナミックなスポーツ走行の両立が可能となりました。
また、出力特性、トラクションコントロールレベル、SAESの減衰設定を統合管理するSDMS-αや、コーナーに傾いたときにもABSを作動させることができるモーショントラックブレーキシステム等の多彩な電子制御機能を採用することで、シチュエーション、路面状況、ライディング歴などに左右されない、高い知性とパフォーマンスを気軽に使いこなすことができるクロスオーバーバイクに仕上がりました。
主な装備と諸元
GSX-S1000GX | 内容 | 概要 | |
---|---|---|---|
装備 | S.I.R.S. (スズキインテリジェント ライドシステム) | SDMS-α (スズキドライブモードセレクターアルファ) | 出力特性(3段階)、トラクションコントロール(7段階+オフ)、電子制御サスペンション減衰量(4段階)を統合管理 |
SRAS (スズキロードアダプティブスタビライゼーション) | 路面状況を検知し、サスペンションの制御量を自動切替え | ||
オートマチックリヤサスペンションモード | リヤサスペンションのプリロードを電子制御。オートと3つのマニュアルモードから選択可。オートを選択すればさらに減衰量も調整。 | ||
電子制御スロットル | |||
双方向クイックシフトシステム | クラッチやスロットルを操作せずにシフトアップ/ダウンが可能 | ||
スマートクルーズコントロール | スロットル操作不要で速度を維持したままシフトアップ/ダウンが可能 | ||
モーショントラックブレーキシステム | コーナーへの傾斜時にABSを作動させ、意図したラインのトレースを支援 | ||
スロープディペンデントコントロール | 下り坂でのブレーキング時にリヤタイヤのリフトを抑制 | ||
スズキイージースタートシステム | クラッチレバーを引かずにワンプッシュでエンジン始動が可能 | ||
ローRPMアシスト | 発進時や低速走行時のスムーズな発進を補助 | ||
サスペンション | スズキアドバンスドエレクトロニックサスペンション | サスペンションを電子制御 | |
メーター | 6.5インチフルカラーTFT マルチインフォメーションディスプレイ | スマートフォン接続可。白黒反転自動/手動選択可 | |
ウインドスクリーン | 3段階の高さ調整可 | ||
その他 | 浮動式ハンドルバー/ミラー、ナックルカバー、 リヤキャリア、昇温抑制機能付き用品シート等 | ||
諸元 | 全長×全幅×全高(mm) | 2,150×925×1,350 | |
ホイールベース(mm) | 1,470 | ||
最低地上高(mm) | 155 | ||
シート高(mm) | 845 | ||
装備重量(kg) | 232 | ||
タイヤ(前) | 120/70ZR17M/C チューブレス | ||
タイヤ(後) | 190/50ZR17M/C チューブレス | ||
エンジン型式 | 999cm3水冷4サイクル 直列4気筒DOHCエンジン | ||
タンク容量(L) | 19 | ||
燃費(km/L、WMTC) | 16.1 | ||
CO2排出量(g/km、WMTC) | 144 |
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