■渥美半島・浜名湖(ツーリングルート)

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菜の花とあさりとうなぎ

渥美半島と言いますと、菜の花とあさりのイメージが強く、温暖ということもあり、冬季や初春に人気の東海エリアのツーリングルートです。 もちろん、綺麗な砂浜もあり、夏季もいいですが、半島ゆえ幹線が限られていますので、レジャーの車などで渋滞が起こりがちになりストレスが溜まりがちです。やはり、出来ればオフシーズンに、出来れば菜の花が咲く時期に、あさりを食べながら景色と食を楽しむツーリングがお勧めです。今回は、浜箱西岸沿いに渥美半島へと至るルートをご紹介致します。ですので、うなぎも是非!

海岸より神島を望む

総走行距離~約190km

三遠南信自動車道を浜松いなさICで下りて、国道257号線を南下しますと、大河ドラマの「おんな城主直虎」一躍脚光を浴びました、直虎が育ったお寺の龍潭寺があります。733年に創建されました古刹で、直虎など井伊家の墓所があるほか、見事な庭園がありますので、一見の価値ありの場所です。

龍潭寺の庭園

この辺りは伊那谷と言われ、井伊氏の遺構がいろいろと点在していて歴史ファンには見逃せない場所ですので、ご興味のあられる方は、是非。

さて、伊那谷を後にして、県道303号線を西上します。途中で脇道を左折しますと、洞窟内に30mの滝が流れる竜ヶ岩洞(1,000円※龍潭寺とのセット券1,150円)があります。東海地方最大級の鍾乳洞で1周約30分ですが、コウモリがいますので苦手な方はご注意を。そして、竜ヶ岩洞の先には小振りの白橿の棚田があります。

竜ヶ岩洞

さて、県道303号線をそのまま進みますと、やがて奥山氏居館跡がありますので、その手前を左折しますとオレンジロードに入ります。浜名湖の北側を走りますオレンジロードは、車通りが少ない追い越し可の二車線路が続く爽快路で、全般的に樹々がありあまり眺望はないですが、ところどころで眼下に浜名湖や浜松の景観を望むことの出来ます、マイナーながら爽快な道です。途中には細江公園やオレンジロードから少しオフセットしますがニ三月峠展望台や三ヶ日高山ふれあいの森展望台などの好展望地もありますので、走りっぱなしもいいですが、立ち寄りながら走るのもいいと思います。

細江公園 展望台より

東名高速道路の三ケ日JCTの近くでオレンジロードが突き当たります。その先も浜名湖東岸の高台をオレンジロードが通っていますが、同所(オレンジロード西ルート)には二輪通行禁止区間があるため、間違って入らないように注意を。やがて、湖畔のキワを走る道がある入出地区を通りつつ、湖西市の潮見坂公園に。道の駅潮見坂に向かうか、右に曲がって国指定特別史跡の新居関所跡を見て道の駅潮見坂に向かうかは、好き好きで。ちなみに右に曲がって、国道301号線を南下しますと、途中に五味八珍というチェーン店があり浜松餃子が食べられるチェーン店があります。また、浜名湖の周辺にはうなぎ屋さんも点在していますので、事前に何軒がリストアップして食してみるのもいいかもしれません。

浜松のうな丼

新居関所跡を見た後は、県道417号線から途中、東海道に入った方が風情や史跡があります。そして、道の駅潮見坂に着。道の駅潮見坂には、遠州灘を望みながらのんびりと浸かれる足湯があるほか、徒歩3分ほどで砂浜が長く続く白須賀海岸に歩いて行くことが出来ます。さて、道の駅を後にして、国道42号線に入りますと、もう渥美半島になります。半島内の幹線であり、地元の方々の車も多く走っていますので、結構、交通量も多く、道から海の景観は望めませんので、残念ながら爽快さはないです。海岸沿いの道がないため、しばらく我慢して国道42号線を伊良湖岬方面へと進みます。但し、道中にはちらほら(初春でしたら)菜の花が咲いていたり、畑があったりと雰囲気は点在しています。そして、道の駅潮見坂から30kmほど走ったあたりに、国道42号線のから太平洋ロングビーチへと向かう道があり、そちらに入ります。少し走りますと、ヤシの実が沿道に立ち並び、そして太平洋が見えてきます。

太平洋ロングビーチへの道

同道を走りますと、太平洋ロングビーチに突き当たります。左に曲がりますと、遠州灘の砂浜(ロングビーチ伊良湖)が広がる好景観を望めますので、渥美半島に来たなら、是非とも立ち寄りたい場所です。

ここからわずか1kmほどですが、海沿いの道を走ることが出来ます。とはいえ、サーフィンのメッカらしく、車がずらっと道沿いに並んでいて、飛び出しなどもあるため走行には注意が必要です。やがて、ぐるっと右にカーブして、再び国道42号線に合流しますので、国道を左折して伊良湖岬方面へと進みます。しばらく走り左折しますと、道の駅あかばねロコステーションがあります。釜揚げしらすや地物の海産物の料理を気軽に食せます。ちなみに、渥美半島には道の駅が3か所あって、各々、立ち寄りやすい場所にありますので、渥美半島ツーリングの拠点にするのもいいかもしれません。

さて、再び国道42号線を西上しますと、初春であればここそこに菜の花畑があります。渥美半島にあります田原市のHPには菜の花情報もありますので、是非、事前にチェックされてから訪ねられることをお勧め致します。場所によっては早桜とのコラボ花見を出来る場所もあります。

菜の花畑

また、お勧めなのが一色前畑海岸で、小さな海岸ながら岩礁があり、沖にも小さな岩があり、人も少なくのんびり風情を感じることが出来ます。また、内陸部に渥美の森があり、ここの展望台から360度の渥美半島の好眺望を望むことが出来ます。

渥美の森からの景観

さて、国道42号線をそのまま進みますと、渥美半島随一の名所の日出の石門の駐車場がありますが、お勧めはこの先の国道沿いにあります高台の駐車場です。ここから日出の石門まで階段を下りて行くことになりますが、日出の石門から近くて上から日出の石門の好眺望を望めつつ海岸に出ることが出来ます。

さて、そのまま国道を進みますと、恋路ヶ浜が見え、やがて伊良湖岬の好景観を望むことが出来ます。そして、そのまま恋路ヶ浜の無料駐車場にバイクを止めて、恋路ヶ浜、そして、伊良湖岬灯台と歩きます。伊良湖港側にもバイクは置けて、突端の伊良湖岬灯台まではほぼ同距離なのですが、恋路ヶ浜の景観を望めますため、恋路ヶ浜の駐車場にバイクを止めて歩かれることをお勧めします。ちなみに駐車場の脇に幸せの鐘があり、カップルでの来訪でしたら幸せの鍵(有料)を購入して、二人で鍵を変えて所定の場所に付けるということも出来ます。

伊良湖岬灯台と神島

また、この先の伊良湖港からは、三重県の鳥羽港へのフェリーも出ていますので、船旅のあと、志摩半島ツーリングを楽しむルーティングも設定できます。同フェリーターミナルは道の駅 伊良湖クリスタルポルト内に入っていて、道の駅には売店や食事処などもあります。

伊良湖港

さて、伊良湖を後にして国道259号線(田原街道)に入ります。この辺りに食堂が数軒点在していますので、食事の時間が合えば、暖簾をくぐって地物料理を食べられるのもよいかと思います。

伊良湖の大あさり

そしてすぐに国道を離れて風力発電の風車が並ぶ海岸線沿いの道に入ります。西ノ浜海岸沿いに数キロに渡って続く海岸線沿いの直線路は風情こそ薄いものの、車通りも少なく爽快感が味わえます。道中には大型風車も建っていて、フォトジェニックな場所でもあります。

西ノ浜海岸沿いの道

大型風車群を過ぎて、火力発電所の先の道を右に入りますと、戦争遺跡の旧陸軍第一技術研究所 伊良湖試験場跡があります。まさに畑の中にポツンと6階建ての気象塔と、電信所跡があり、驚きます。道中ですので、よろしかったら立ち寄られて見てみてはいかがでしょうか。

気象塔跡

そして、南下して再び国道259号線に入りますので、左折して豊橋方面へと向かいます。道中からは、高台に立つ大型風車群を望むことが出来ます。単調な国道をしばらく走りますと、宇津江港を過ぎて、国道が左に大きく内陸部にカーブするところで、そのまま海沿いを走る県道2号線に入ります。やがて、海沿いに白谷海浜公園というヤシの木やフェニックスがある雰囲気のある公園があり、そして、山頂に大きな風車が1基立っている蔵王山が見えてきますので、同山を上ります。但し週末はメインの登山道はバイクが通行禁止で裏手の道からしか登れませんので、ご注意を(※2022年12月現在。二輪通行止めは解除されたようです)。

標高約250mの蔵王山の山頂には、無料の駐車場と売店などがあり、そして間近に大型の風車が回っています。ここから360度の渥美半島の好眺望が望めます。渥美半島で是非とも立ち寄りたい場所のひとつです。

さて、蔵王山の山頂から見えた風車群のある緑が浜へと向かいます。埋立地のターミナルでもあります緑が浜には多くの工場や倉庫がありますが、その岸壁側に田原市エコパークという公園があり、その周囲に何基もの大型風車が回っていて、かなり壮観な風景を見ることが出来ます。

緑が浜の風車群

緑が浜から県道2号線を走って、多くの道が海上で行き交うベイブリッジウェイを走り、国道23号線に入り、途中で県道373号線を右折しますと、道中に日本三大稲荷のひとつの豊川稲荷があります。

そして、その先の豊川ICから東名高速に入り、帰路に着きます。

実走ガイド

井の国と浜松(スズキ GSR250)

渥美半島(スズキ Vストローム650XT ABS)

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