■三陸海岸・遠野(ツーリングルート)

三陸海岸の絶景地であります北山崎と浄土ヶ浜を巡り、民話の里の遠野へと至るツーリングルートです。岸壁が続きます圧倒的な三陸のリアス式海岸の景色から、どこかホッとする日本の原風景の遠野まで、都道府県別で北海道に次ぐ面積を誇る岩手県の雰囲気を楽しめるルートです。

遠野(岩手県)

総走行距離~約250km

八戸久慈自動車道の久慈ICで下りて、国道ではなく海沿いの県道268号線に入ります。しばらく走りますと赤浜展望台があり、そこから小袖海岸の好眺望を望めます。

赤浜展望台から望む小袖海岸

そして、その先に小袖海岸があり、兜岩や、つりがね洞などの奇岩が点在しています。

つりがね洞

なお、道中から五条の滝という断崖から流れる見ごたえのある滝を見ることが出来ます。そして、しばらく小袖海岸沿いに走って行きますと、小袖漁港に到着します。以前に朝の海女さんの連続ドラマのロケ地となった場所で、実際の海女さんも活躍されていて海女センターもあります。じぇじぇじぇ発祥の地石碑のほか、同ドラマで出てきた展望や監視小屋などを実際に見ることが出来ます。

再び、県道268号線を南下し、国道45号線を左折致します。風情のある三陸鉄道リアス線と並行して海沿いを走ります。やがて普代村に入り、普代川を渡った後に左折して県道44号線に入ります。やがて、東日本大震災の津波から村を救った高さ15.5mもの普代水門があります。そのまま漁港に向かいますと、やはり津波から村を守った太田名部防潮堤があります。そして、そのまま県道を進み横道に入りますとますと、陸中黒埼灯台駐車場があり、三陸海岸を望める黒崎展望台やアンモ浦展望台に行くことが出来ます。

アンモ浦展望台からは100m以上の断崖絶壁が続き三陸海岸の荒々しい景観を眺められるほか、展望台の南側からはアンモ浦の滝という落差100m以上を誇る岩手県最大落差の滝を望むことが出来ます。ちなみにアンモとはアイヌ語で、化け物や妖怪と言った意味のようです。

そこから県道268号線を再び南下しますと、しばらくして無料の北山崎の駐車場へと向かう道がありますので、左折します。北山崎には第1から第3までの展望台があり、駐車場から第1展望台までは徒歩10分ほどで三陸海岸の綺麗な景色を見れますが、出来れば第1展望台から更に400段の階段を10分ほどかけて歩いた先にあります第展望台からの景観がお勧めです。200mもの断崖絶壁が続く、三陸海岸随一の圧巻の景色を見ることが出来ます。

北山崎~高さ200mの断崖絶壁が8km続き、リアス式海岸のダイナミックさを実感できる展望所です。第1展望台から第3展望台まで3つの展望台があります。

ちなみに、第2展望台の先にある756段の階段を下ると、海岸線に出られるそうですので、体力に自信のある方はトライされてみてはいかがでしょうか。

再び、県道を南下して行きますと、弁天崎を過ぎた先に、震災遺構 明戸海岸防潮堤があります。東日本大震災の津波で破壊された防潮堤が遺構として残っています。そして、その先の田野畑駅には三陸鉄道の車両がモニュメントとしては橋上に飾られています。そのまま進んで行きますと、鵜の巣断崖の案内板が出てきますので、その入り口を左折しますと鵜の巣断崖に到着します。

鵜の巣断崖~200mもの断崖が5列にならんでいる景勝地で、崖の中腹にウミウの巣があることから鵜ノ巣断崖と名付けられたと言われています。

駐車場から展望台までは歩いて10分ほどで着きます。青い得と緑の断崖と白い波のしぶきのコントラストがとても綺麗な場所です。さて、そのまま県道を南下して国道45号線を超えてしばらく走りますと、国道455号線に突き当たりますので、右折します。すると、美味しいジェラートで有名な道の駅 いわいずみがあります。そのまま国道を走り、途中で県道7号線に入り北上しますと龍泉洞の駐車場に到着します。

龍泉洞~日本三大鍾乳洞の一つに数えられます鍾乳洞で、ドラゴンブルーと言われます地底湖があり、第三地底湖は水深98mを誇り未公開ですが第四地底湖は日本一の120mの深さを誇ります。国の天然記念物に指定されています。入場料1100円。

洞内には地底湖がありライトアップされていてとても幻想的な雰囲気を醸し出しています。但し、コウモリが生息していますので、その手の生き物が苦手な方はご注意を。

さて、龍泉洞を後にして、再び来た道の国道455号線を戻ります。そして、国道45号線に入るのですが、時間短縮を考えましたらバイパスの方が早くて楽なのですが、出来れば風情を楽しむ為に距離は長いですが、旧道の方を走って見るのもいいかと思います。小本トンネルを抜けた後、脇道に入り戻ると、途中で化石の茂師竜発見の場所があり、そして道沿いの駐車スペースにある熊の鼻展望台に到着します。

展望台からは熊の鼻の由来ともなった2つの海食洞と、そして小本港が見え、とても綺麗な海の色と相まった好景観を望むことが出来ます。

再び国道45号線に戻り南下、山間いを走り漁港なども眺めつつ、やがて田老地区に到着。ここには東日本大震災の際の津波の恐ろしさを知ることが出来ます震災遺構のたろう観光ホテル(中に入るには予約が必要です)や、漁港の方には津波到達点プレートがあります。また海沿いに三王眺望公園があり、その名の通り三王岩の眺望を望むことが出来ます。

三王岩と海岸線

田老地区を後にして、再び国道45号線を南下します。しばらく走りますと浄土ヶ浜へ向かう道がありますので、そちらに入ると浄土ヶ浜の駐車場に到着します。

浄土ヶ浜~三陸復興国立公園にあります景勝地で、約5200万年前に作られた白い流紋岩で出来た海岸です。「日本の水浴場88選」や「日本の快水浴場百選」に選ばれています。

駐車場はいくつかあり、そこから歩いて5~10分で浄土ヶ浜のある浜に出ることが出来ます。透明度の高い海から突き出た白い火山岩の美観は、さながら極楽浄土のごとし、と言われたように美観を醸し出しています。

さて、ここから遠野へと向かうのですが、山間部を走る国道106号&国道340号のルートと、海側を走ってから内陸部へと向かう国道45号線&県道35号線のルートがあり、今回は後者を選択しました。浄土ヶ浜を後にして、国道45号線に入り海沿いを南下していきます。早くて爽快な三陸自動車道に入れますが、あえて旧道の方を走っていきます。道中には、四十八坂展望台や、吉里吉里半島の方に行きますと崎山展望台がある、好眺望を望めます。

そして、釜石市街に入り国道283号線を右折して、遠野方面へと向かいます。ちなみに国道に入らず県道45号線を進みますと、少し先に釜石大観音が鎮座しています。

さて、国道283号線を遠野方面へと走っていきますと、パワースポットの大畑不動の滝があり、そしてそのままバイパスに入り進みますと洞窟内に滝が流れています滝観洞がありますが、かなり狭いところを歩いて濡れやすいので、撥水などの装備(雨具)をしていくのがお勧めです。

また、バイパス側ではなく距離は増えますが国道283号線の旧道方面を走りますと旧釜石鉱山事務所があり、廃墟美にも通ずる鉱山跡の旧釜石鉱山事務所をみることが出来ます。

そして、しばらく走りますと遠野市内に入ります。「遠野物語」の舞台となった場所で、いろいろな民話が伝え語られているところです。特に名所が、というわけではないのですが、まさに日本の原風景という感じが味わえて、是非、バイクに乗りながらぷらぷらと散策されて見られることをお勧め致します。もしかしましたら、河童に会える…かもしれません。

カッパ淵(遠野

遠野~岩手県の南東部の内陸にある四方を山に囲まれた町で、市内には清流が流れ、田畑が広がり、日本の原風景を感じさせてくれる場所です。柳田國男氏著の「遠野物語」の舞台で、河童や座敷童子などが登場する伝説が多くが伝わっています。

遠野の有名な観光スポットと言いますと、カッパ淵や山口の水車ですが、より遠野を知るには、とおの物語の館や遠野ふるさと村といった施設の寄ってみるのも、より造詣を深められてお勧めです。また、遠野の先の道の駅みやもりには、宮沢賢治の銀河鉄道の夜のモチーフともなった宮守川橋梁、通称めがね橋が近くにあり、週末にはSLも走り、撮影者も多いですが銀河鉄道の雰囲気を楽しむことが出来ます。

宮守川橋梁(めがね橋)

そして、そのまま国道283号線を走り西上しますと、やがて釜石自動車道の東和ICに接続して、帰路に着くことが出来ます。ちなみにそのまま国道を走り花巻市に入りますと、宮沢賢治童話村や宮沢賢治記念館、イギリス海岸など、宮沢賢治にまつわる施設がありますので、ご興味のある方は是非。

実走ガイド

銀河鉄道の夜~遠野・花巻・南三陸 その1(スズキGSR250S)

銀河鉄道の夜~遠野・花巻・南三陸 その2(スズキGSR250S)

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