■2021年式 890Adventure に乗ってみました。

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走りを楽しめるミドルアドベンチャーバイク

790アドベンチャーから90cc排気量がアップし、899ccとなりました890アドベンチャー。出力が790から10psアップしより余裕ある走りを実現。196kg(乾燥重量)という軽さも相まって、オンもオフも楽しめるミドルアドベンチャーモデルです。

水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブのエンジンは、790の時も感じましたが、とてもスポーティフルなレスポンスです。排気量がアップした分、最高出力も105psにアップしましたが、その出力アップを単に動力性だけに振るのではなく、より回転全域でスムーズに回るようになり、穏やかな部分を持ちながらどの回転域からもアクセルを回すとレスポンスよくグワッとエンジンが回るようになり、とても爽快です。

大排気量のアドベンチャーモデルということで足付き性も気になるところですが、シート高は830mm/850mmと2段階で高さが調整可能で、830mmの場合は思ったより足付きは悪くはありませんでした。

やはり、KTMのアドベンチャーモデル全般に言えることですが、ツアラーというよりはそのレスポンスの良いエンジン特性を生かしてのスポーティな走りを楽しめるアドベンチャーモデルという感じで、試乗会でも短い距離でしたが、他アドベンチャーモデルと違ってスラロームや加速感を思わず楽しんでみちゃいました。ステアリングダンパーも装着されています。

ハンドル周りやタンク周りもシンプルで、ロングスクリーンはあるものの視界が良いので取り回しもしやすく、ワインディング等でも走りやすいです。もちろん、フロント21インチホイールによるオフロード性能もパリダカールラリーを何度も制覇しているKTMならではのベースがあり、スリムな車格と相まって、他ビッグアドベンチャーモデルと比べますと未舗装路も走りやすいです。

また、アルミ製のハンドルバーは30mmの調整範囲の中で6つの異なる位置に付けられるため、オン寄りなのか、オフ寄りなのか、自身のバイクライドスタイルによって調整できます。装備として、ライドバイワイヤーやコーナーリングABS、トラクションコントロールなどを装備。ディスプレイも5インチTFTフルカラー液晶を採用しています。ただ、シンプルな感じの分、他社アドベンチャーモデルのようなの装備てんこ盛り感は、あまり感じられないです。いい意味では(電子装備も付いていますが)バイクそのものをアナログ的に楽しめるシンプル的な割り切り感を感じられる一方、とはいえ160万円を超える車両のため、ゴージャスさを求める方には物足りなさを感じるかもしれません。

ACソケットやリアキャリア、グリップガードやアンダーガードも装備していて、スリムなタンク回りながら、20Lの燃料タンクで満タンで400km以上の走行が可能です。

タイヤもオン、オフ両用できるタイプの専用設計のタイヤを装着していますが、やはりそのパターンを見るだにオンロード寄りの感じもあります。

同じエンジンを搭載した890DUKEよりはマイルド感が感じられるものの、アクセルを回した分だけグワっとパワーが出るのが感じられて走りを楽しみたくなるアドベンチャーバイクで、ついついワインディングとかを走りますと攻めたくなるので、逆に高速などゆったりと走るのは他社のツアラータイプのアドベンチャータイプのバイクに比べますと、ライダーがアクセルを一定にして走るのが我慢がしづらいバイクかもしれません。あと、この(昆虫系の)デザインが好きがどうかで好みが分かれる…かもしれませんね。

KTM 890Adventure

890 ADVENTURE

ORANGE
BLACK

¥1,629,000

全長:-mm 全幅:-mm 全高:-mm ホイールベース:- mm 地上最低高:233mm シート高850/830mmmm 車両重量:196kg(乾燥) 乗車定員:2名 エンジン種類:水冷4ストロークDOHC8バルブ並列2気筒 総排気量:889立方センチ 圧縮比:- 最高出力(kW[PS]/rpm):77kW(105 hp)/- 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):100Nm/- 燃料タンク容量:20L 変速機形式:6速 タイヤ(前):90/90-21 タイヤ(後)150/70-18 ブレーキ(前):320mmダブルディスク ブレーキ(後)260mmシングルディスク

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