ご利益を求めて東国三社めぐり
日本でメロンの生産量一位の茨城県。そんな茨城県の太平洋岸は暖かく、ツーリングがしやすいエリアでもあります。ただ、伊豆や房総と違って、海沿いを走る道が少ないのが難点。そんな中、全線が走れるようになったシーサイド道路は希少な海沿いの道になります。残念ながら砂が堆積していて海は見づらいのですが、国内屈指ともいえる海沿いに大型風車が立ち並ぶ様相は、なかなかに圧巻の光景です。
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- おすすめの道〜シーサイド道路
- おすすめの観光地:東国三社(香取神宮、息栖神社、鹿島神宮)
- おすすめの絶景スポット:大ボッケ、館山砂丘
- おすすめの撮影地:犬吠埼灯台、波崎新港、神栖市1000人画廊)
- おすすめのグルメ:牡蠣(ウオッセ21、銚子港周辺の食事処)
- おすすめの夕陽スポット:北浦〜鹿島神宮一の鳥居
東関道を佐原香取ICで下りてまずは香取神宮に。息栖神社、鹿島神宮とともに東国三社に数えられていて、参道のお店を見るのが楽しいです。境内は広くて見て回ると時間がかかるので、朱色の総門と楼門をくぐり参拝して戻るのが良いです。途中に要石があるので、できれば見ておきたいです。
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香取神宮から香取佐原ICに戻り、少し行った先にある多田朝日森稲荷神社もぜひ立ち寄りたい神社です。小さな神社ですが、神社横には駐車場もあり、多くの赤い鳥居が並び、日本一おきつね様もいらしゃって、風情を楽しめる小社です。
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そして、県道を進んで東国三社二社目のの息栖神社に。他の二社に比べてこぢんまりとしているのですぐに参拝ができます。同神社の一の鳥居は利根川に向かって立っているので、バイクを絡めて写真を撮ることができるのが嬉しいです。
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息栖神社を後にして、利根川の河口に向かって利根川の中洲の道を走ります。信号も車通りも少なく、爽快な道です。突き当たりの利根川河口堰を右折して国道356号線に入り、銚子に向かいます。国道は交通量があり少々、我慢の走りになります。銚子市内はいろいろ見所があり、あすが、まずは銚子マリーナに。ここから対岸の屏風浦が望めます。
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そして、銚子電鉄の外川駅に立ち寄り、犬吠埼灯台に。
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犬吠埼灯台は、灯台そばに無料の駐車場があり、灯台にありがちな駐車場から多く歩かなくて済むのがうれしいところ。世界灯台100選にも選ばれていて、しかも中に入れる参観灯台でもあります。時間と体力があれば、ぜひ、灯台の中を入ることをおすすめします。
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その後、日本一の水揚げ量を誇る銚子港(2023年は釧路港に次いで2位)周辺には、旬の牡蠣のほか、同漁港で揚がった海産物を食べられる食事処がありますので、事前にチョイスして入るのが良いかと思います。というのも、この後に通る、波崎港周辺やシーサイド道路周辺には食事処が少ないので、できれば、この銚子市内で美味しいグルメを食しておきたいところです。町の食事処に入りづらいようでしたら、銚子ポートタワーのところにウオッセ21という食事も取れる水産物即売センターがあります。そして、銚子大橋を渡り再び茨城県に入り、波崎新港に向かいます。
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波崎新港は港内に大型風車が立ち、バイクと絡めて写真が撮りやすい場所です。ただし、堤防には多くの釣り人の方がいらっしゃいますので、迷惑にならないように移動しましょう。そして、シーサイド道路に入ります。以前は途中に私有地があり分断されていましたが、現在は迂回せずに波崎から鹿島まで走ることができます。残念ながら走っていて海はあまり良く見えませんが、この道の良いところは車通りが少なく、そして、大型風車が林立しているところ。道中で感じられる殺風景感もいい感じです。
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ただ、砂堤の向こう側には海が見える砂浜があるのですが、そこに至る道がわかりづらい(というのか在るのか?)のが難点。途中で、地図で位置を調べてUFO伝説のある舎利浜や砂丘と名がつく波崎砂丘に出てみましたが、誰もいなくて、冬の海と海と相まって静かな雰囲気を味わうことができました。
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また道沿いに縁結び展望台があり、木造の展望台の上から林立する大型風車を眺めることができます。
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そのままシーサイド道路を走り、日川浜海水浴場脇で海沿いの道に出て、そして直線路を進んで神栖市1000人画廊に。地元が子どもたちが展望に書いた絵が並んでいる場所で、その奥で回る大型風車とともに、ぜひ、写真を撮りたい場所です。
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そして、鹿島の工業地帯を眺めながら鹿島港をぐるっと回って、東国三社の三社目の鹿島神宮に。鹿島神宮も無料の大駐車場からすぐに参道に入れるます。東国三社は全て駐車場からすぐに参道に入れるのが嬉しいところです。鹿島神宮は参道を通ると大樹がそびえ、厳かな雰囲気を感じられる古社で、ぜひ、時間があれば奥宮を参拝して(駐車場からは)最奥にはなりますが、御手洗池まで行きたいところです。
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SNSでも話題になった雰囲気のある風景をみることができます。また、境内にはさざれ石や、香取神宮のそれとともに大なまずを抑えている要石など見どころが多くあります。そして、夕焼けは内陸にいるということで北浦の南の湖上にある鹿島神宮の一の鳥居がおすすめ。海岸なら、鹿島神宮に一番近い平井海水浴場が良いです。
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もし、まだ日没までに1時間以上あるようでしたら、国道を我慢して走って大洗まで行き、有名な神磯の鳥居で夕陽を見るというのもありかと思います。
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なお、鹿島神宮から約7kmのところに(道中に「道の駅 いたこ」があります)東関道の潮来ICがあり、帰路に着くことができます。
【全ルート】佐原香取IC〜潮来IC:google mapで120km 約3時間
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