旅ゆけば~ 駿河の道に 茶の香り~
静岡市から焼津市へと海岸線沿いに走るツーリングです。難所で海上橋を走る大崩海岸や、遠州灘の好眺望が望める展望台を巡り、昔の町並みを訪ねるツーリングルートです。綺麗な富士山も見れます。
行ったことのない場所に行ってみたい、見たことのない景色を見てみたい、そんな気持ちが旅に行く原動力となります。地図を開いて、今回は、まだ見たことのない静岡市の大崩海岸への旅に出かけてみようと思いました。
東名自動車を静岡ICで下り、まずは登呂遺跡へ。社会で習った遺跡名ですが、こんなところにあったんだ…と。以外と立派な復元遺跡ですが、入場無料でのんびりとできます。
続いては、静岡市の海際にあります広野海岸公園を訪ねました。
打ち上げられていて真っ二つに割れた難破船の遊具がなかなかにリアルで、ゆったりと海も望めるのでちょっと立ち寄るのにいいかと思います。さて、そのあと好展望地の朝鮮岩へと向かいますが、場所が分かりづらく、狭い山道を走ることに。途中にはイノシシ侵入防止の門扉もあり、静岡市からさほど離れていない場所にも関わらず、なかなかの秘境感を味わえます。
やがて、やっと朝鮮岩への登山道の入り口を発見。ほとんど案内板もないので入り口は分かりづらいですが、歩いて山道に入るところにイノシシ侵入防止の門扉があります。
ここからも、いい景色が望めます。そこから朝鮮岩までは、険しい山道を歩くこと20分。
そして、やっと朝鮮岩に到着。
確かに、駿河湾を望む朝鮮岩上からはの景色は素晴らしいですが、かなりしんどい山行のため、疲労対効果(眺望)を考えると訪ねるべき場所かはかなり微妙です。再び、山を下りてバイクに乗り、大崩海岸へと向かいました。
大崩海岸とは静岡市と焼津市の間にある急な崖があり崩落が多い海岸で、崩落が多いためわざわざ崖を迂回する石部海上橋が設けられています。また、崩落した旧東海道本線の旧石部隧道の遺構も残っています。
但し、訪問時は橋が工事中で道中(駐車スペース)にバイクが止められなかったため、案内板の写真に誘われるようにして、少し先から眺望を望みました。とても綺麗に石部海上橋と富士山のコラボの好眺望が望めました。
そして、焼津港まで走り人気の食事処「かどや」でマグロのほほ肉ステーキ定食(1160円)を頂きました。
食事処「かどや」 マグロのほほ肉ステーキ定食
その後、高台にある笛吹段公園に向かいました。
焼津市のパノラマ景観が望める好眺望地で、茶の香りも漂い、バイクでのアクセスの利便さと労力を考えますと朝鮮岩よりお勧めの場所です。そして、重要伝統的建造物群保存地区の花沢の里に立ち寄りました。
花沢の里 花沢の里
花沢の里は昔の民家が多数現存している山村集落で、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。ほとんど観光化されていないこともあり、自然に往時の雰囲気を楽しめる地区ですが、駐車場から里まで少し歩くことと、観光的には特にココといった見どころは少ない場所です。但し、昔の旅人たちが石垣と板張りの建物が連なる街道沿いを歩き、その先にある日本坂峠を越えていったのだなぁと思うだに感慨深いです。
→中部の重要伝統的建造物保存地区(半沢の里)
花沢の里を後にして、県道213号線、国道1号線を走り、途中で県道208号線に入りました。道中には大正時代に造られました宇津ノ谷隧道があります。
そして、今度は宇津ノ谷集落を眼下に望みながら、明治時代に造られました宇津ノ谷隧道へと向かいました。
明治時代に造られました宇津ノ谷隧道は、歩行者専用の隧道のため、手前の駐車場にバイクを止めて、歩いて隧道の中を往復しました。
明治時代に造られた宇津ノ谷隧道
明治9年に開通しましたこの宇津ノ谷隧道は、現存最古のレンガ造りトンネルで、ライトの雰囲気があり、とても風情のあるトンネルです。国の登録有形文化財にも指定されています。そして、坂道を下りて、宇津ノ谷の集落へ。
宇津ノ谷は旧東海道の丸子宿と岡部宿の間に位置し、古くは伊勢物語で在原業平が歌を詠んだこともある歴史的な場所で、江戸時代の町並みの風情を楽しめます。
ちょっとプチミ関宿(三重県)という感じの風情ある景観が楽しめる集落で、バイクで走れるのも嬉しいところ。明治時代の宇津ノ谷隧道と合わせて、ツーリングの目的地として楽しめる場所です。
そして、最後に富士山が綺麗に見えて円山花木園に。
眼下に流れる安倍川と、富士山の眺望を望みながら今回の旅を締めくくりました。
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