国産車、輸入車と多くのバイクが販売されていて、どのバイクを購入すればいいのか分からない…という方のために、各排気量ごとにおすすめのバイクをチョイスしました。個人的な見解のため、あくまでご参考として留めて頂けましたら幸いです。まずは、コストパフォーマンスの高いお買い得バイク編の250cc編です。250ccといえば車検もなく維持費が安いですが、高速にも乗れるのが嬉しい排気量です。車体価格が安いのはもちろん、その性能もしっかりと楽しめるバイクということでチョイスしてみました。
3位:ホンダ レブル250
足つき性の良さが凄い!誰でも安心して乗れるバイク
全長2,205mm 全幅:820mm 全高:1,090mm ホイールベース:1,490mm 地上最低高:134mm シート高:690mm 車両重量:171kg<172kg> 乗車定員:2名 最小回転半径:2.8m エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 総排気量:249立方センチ 圧縮比:10.7 最高出力(kW[PS]/rpm):19[26]/9,500 最大トルク(kW[PS]/rpm):22[2.2]/6,500 燃料タンク容量:11L 燃料消費量(※60km/h定地走行):47.0km/L 変速機形式:6速 タイヤ(前)130/90-16M/C 67H タイヤ(後)150/80-16M/C 71H ブレーキ(前):シングルディスク ブレーキ(後)シングルディスク
※< >はS Edition
3位は令和のベストセラーモデルのレブル250です。250cc以上のバイクでここ数年間に渡り、年間販売台数トップを維持し続けるホンダのクルーザータイプのバイクです。乗る前は、クルーザータイプだし、単気筒だし、走りもそこそこでしょ…なんて思っていましたが、いざ乗ってみましたら、高い回転までスムーズに回るエンジンで、ポジションもフォワードステップ(ステップが前の方にあること)どっしり乗るクルーザー系ではなく、ネイキッド系のバイクに近い感じで、結構アグレッシブな走りを楽しめました。
そして、なんと言って最大の売りはシート高です。なんと690mm!日本人の平均身長が、男性で171.5cm、そして女性が157〜158cm台という中、両足がべったり着く安心感は最高です。バイクの取り回しや操作が不安なビギナーはもちろん、ベテランライダーもこの足付きの良さから余裕を持ってライディングを楽しむことができます。ただ、やはりそのポジションとエンジン出力から長距離の高速走行していると疲労感が蓄積しやすいです。
ボバーっぽく厚みのあるタイヤを装着し、4眼LEDライトを配したヘッドライトを装備したデザインが他にないオリジナル感があり、今風で格好いいのも◯。発売当初は税込60万円を切る価格でしたが、現在(2024年)は60万円を超える価格となりました。それでも、走りやその質感を見ると、60万ちょっとはかなりリーズナブル。売れているバイクにはその理由がある…という感じですね。同エンジン搭載のCL250(621,500円)がありますが、シート高が少し高くなっている(790mm)のと、心なしかレブルに対してエンジンが中低速に振ってあるのか高速走行の持続が少しきつかったので、今回は外しました。
2位:スズキ ジクサー250
まさにスズキらしい一台
全長:2,010mm 全幅:805mm 全高:1,035mm ホイールベース:1,345mm 地上最低高165mm シート高:800mm 車両重量:154kg 乗車定員:2名 最小回転半径:2.6m エンジン種類:油冷4サイクル単気筒SOHC4バルブ 総排気量:249立方センチ 圧縮比:10.7 最高出力(kW[PS]/rpm):19[26]/9,300 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):22[2.2]7,300 燃料タンク容量:12.0L 燃料消費量(※60km/h定地走行):44.5km/L 変速機形式:6速 タイヤ(前):110/70R17M/C 54H タイヤ(後):150/60R17M/C 66H ブレーキ(前):シングルディスク ブレーキ(後):シングルディスク
とにかく、250ccで40万円代というのは驚き。この油冷単気筒エンジンは軽くて小さくて、でも出力もあって、コストパフォーマンスに優れていて本当にいいエンジンです。予想以上(すみません…)に加速力があり、スピードも出ます。なんと、高速の120km/hの区間でも巡航ができます。なお、3.3万円高でカウル付きのSFもありますが、こちらはセパハンながらメーターやスクリーンが下方にありポジション的に微妙な感じなで、今回はスタンダードモデルの方を選びました。
特に際立った装備はないのですが、アップアハンドルで軽い車体なので取り回しがしやすいので市街地などではとても走りやすく、またリアシートも広くグリップも付いているのでタンデムしやすいです(滑ってシートバッグのベルトはつけづらいですが…)。コンパクトで軽い油冷エンジンの良さを、何も飾らずにそのまま引き出した、まるで美味しい素うどんのようなバイクです。
とはいえ、アンダーカウルやスイングアームマウントのリアフェンダー、デュアルテールエンドのショートマフラーなど、インド市場からフィードバックされただけあり、スポーティな雰囲気を醸し出すパーツが付いています。スポーツ寄りのセッティングなのか、思ったほどにサスペンションが沈まず足つきがとてもいいというわけではないですが、それでも軽い車体の恩恵でバイクはコントロールしやすいです。華美におごらず、「安くていいもの」というまさにスズキらしい一台だな、と思いました。しかも、恐ろしいことにこのほかにも30万円台のジクサー150もあるのです…
1位:スズキ Vストローム250SX
いろいろなシチュエーションで楽しめるバイク
全長:2,180mm 全幅:880mm 全高:1,355mm ホイールベース:1,440mm 地上最低高205mm シート高:835mm 車両重量:164kg 乗車定員:2名 最小回転半径:2.9m エンジン型式:EJA1 エンジン種類:油冷4サイクル単気筒SOHC4バルブ 総排気量:249立方センチ 圧縮比:10.7 最高出力(kW[PS]/rpm):19[26]/9,300 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):22[2.2]7,300 燃料タンク容量:12.0L 燃料消費量(※60km/h定地走行):44.5km/L 変速機形式:6速 タイヤ(前):100/90-19M/C 54S タイヤ(後):140/70-17M/C 66S ブレーキ(前):シングルディスク ブレーキ(後):シングルディスク
そして、映えあるおすすめのお買い得バイク【250cc編】の1位は、スズキのVストローム250SXです。「えーっ!」という声や「なるほど」という声が聞こえてきそうですが、前出のジクサー250と同型のコンパクトで軽い油冷エンジンを搭載し、まさにその高回転まで回る単気筒エンジンを思う存分に回して楽しめるテイストのバイクです。同エンジンのジクサー250よりも11万円も高いですが、リアキャリアやアンダーカウル、ナックルガード、スクリーン、デュアルパーパスタイヤ、USBソケットなどが付いていて50万円台というのは驚きです。
シンプルで素うどん的なジクサー250に対して、Vストローム250SXは、華美ではないもののツーリングに欲しいと思う装備が付いていて、クチバシのあるデザイン的はアドベンチャー感を醸し出しています。見た目はアドベンチャーバイクですが、実際に乗ってみますと、その高回転型エンジンと軽い車体からして、まさにモタード的なバイクです。しかも、タイヤはデュアルパーパス用なのでオフロードもいけそうです。
ひとつのバイクでいろいろな遊びが楽しめるSX。実は最大のネックはその足つき性で、830mmのシート高に固いウレタンのシートで250ccのバイクとしてはかなり足つき性は悪いです。逆にその高い足つきと200mmを超える地上最低高で、モタード走行やオフロード走行は楽しみやすいです。車検のない250ccバイクで街乗りからツーリング、峠道、未舗装路などいろいろな場所を走ってみたいという方にもってこいのお買い得なバイクだと思います。ただ、とにかく足つきが悪く、ある意味乗る人を選んでしまうのが残念。購入前に必ずバイクに跨ってみるのは必須です。
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