実はすすきロードの”道志みち”（神奈川県・山梨県）

道志みちの立ち寄りポイント

キラキラと黄金色に輝くすすき野原。そんな中をバイクで走ってみたいもの。実は著名なあの道はすすきロードなのです。

秋といえば紅葉ですが、すすき野原も良いものです。すすきが風になびく様は黄金の絨毯や金色の海などと例えられて、秋の風物詩の一つにもなっていますが、昨今はSNS映えで人気のすすき野原には多くの観光客が訪れるようになってしまいました。今回は、実は走りながらすすきを楽しめるライダーに人気の道志みちを訪ねてみました。

道志みちは神奈川県相模原市と山梨県富士吉田市を繋ぐ国道４１３号線の約60kmの区間の呼称で、景色がいいとかワインディングが楽しいという道ではないのですが、ライダーが多く走り、道中にある道の駅どうしを中心にライダーのコミュニティロードとして人気が高い場所です。

そんな道志みちですが、“ここ”といった立ち寄りスポットは意外と少ないのが難点。国道から少し外れれば、20分ほど歩きますが落差20mの牧馬大滝や急な階段を登る神武天皇社などがありますが、周辺で熊の目撃情報もあるので出来れば幹線から外れたくないものです。

そんな中での立ち寄りお勧めスポットは諏訪神社の大杉と久保の吊り橋です。諏訪神社の大杉は樹高45.5m、樹齢約700年の神奈川県下有数のスギの巨木で国道のすぐそばにあり、そこから走る旧道は風情があって良いです。そして久保の吊り橋は国道のすぐ脇にある全長71mのワイヤー式の吊り橋で、しっかりしていますが結構揺れるのでスリルを味わえます。眼下に道志川を望めてそばには村営の農産物直売所もあります。その他、道沿いにある二里塚と四里塚に駐車場からは紅葉を楽しむことができます。

久保の吊り橋から10kmほど走りますと「道の駅どうし」に到着します。広い二輪駐車場が物語るように、多くのライダーが立ち寄るスポットです。館内には鹿肉やそばなどが食べられる食事処があり、別場所では猪肉を食べることもできます。ちなみに、道志みち沿いや道の駅周辺に飲食店は点在していますが、14時頃に閉まってしまう所も多いので事前に店舗情報を調べおくことをお勧めします。

さて、肝心のすすき野ですが、道の駅どうしから平野交差点の間に多く点在しています。但し、同区間は意外と交通量が多く道幅が広くないので停車する際にはご注意を。

また、山伏峠は紅葉が綺麗なので、ぜひ立ち寄りたいところです。そして、平野交差点をそのまま直進して山中湖畔の平野の浜に到着。隠れ富士山絶景スポットも今や多くの観光客が訪ねる場所となってしまいました。今回、富士山は見えずそのままパノラマ台に向かいました。

パノラマ台はテラスや駐車場が新設されて綺麗になり、ここからすすき野原越しに山中湖が望めます。そして、三国峠方面に向かうと、一面のすすき野原が迎えてくれます。シーズン時には金色の海に変わるであろうここから見る山中湖も素晴らしいです。

三国峠から富士スピードウェイ方面に向かう爽快な県道147号線を下り走りつつ、御殿場ICより東名高速に入り帰路に着きました。