小野小町とツェッペリン伯号〜土浦ツーリング(茨城県)

世界三大美女にも数えられる平安時代の歌人の小野小町。そして、昭和4年に飛来した大型飛行船ツェッペリン伯号。その史跡が茨城県の土浦市にあります。爽快な霞ヶ浦の湖岸道を走りながら、悠久の浪漫に浸ってみてはいかがでしょうか。

霞ヶ浦湖岸の道
目次

爽快なレイクサイドロード

日本百名山の筑波山を望み、日本で二番目に大きな湖の霞ヶ浦に面した町、土浦市。江戸時代には水戸に次ぐ常陸国第二の都市として栄え、戦時中は海軍の町として、そして戦後は商業の町として発展しました。そんな土浦市に平安時代の歌人である小野小町のお墓があるのをご存知でしょうか。実は、常磐道土浦北ICから15分ほど走ったところにあるのです。

小町伝説の伝承や魅力を語り伝える「小町の里」。そば処「小町庵」もあり。(月休)
「小町の里」内には、茨城県最大級の7mの水車が回っている。

小野小町が旅の途中で病に倒れこの地で亡くなったという伝承が残っており、小野小町が越えた峠道や腰掛石などもあります。そして、水車が回り常陸秋そばが食べられる「小町の館」という施設もあります。 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMGP5991.jpg
北向観音に向かっていた小野小町が休息したという腰掛石。
小野小町のお墓入口。なお、五輪塔のお墓は撮影禁止。

さて、竪穴住居が復元された上高津貝塚に立ち寄り、風情ある真鍋宿通りを通って土浦藩9万5千石の居城だった土浦城跡に到着。

縄文時代の上高津貝塚。居住遺構へは貝塚展示館の左からが◯
縄文時代の貝塚も無料で見ることができます。国指定史跡。

太鼓櫓門と霞門が現存し亀城公園として市民の憩いの場となっています。公園の南側には江戸情緒溢れる町並みが残っているので、土浦まちかど蔵来館者駐車場にバイクを停めて散策するのも楽しいです。

何百年も枯れることなく沸き続けるパワースポットの「照井の井戸」。
現土浦第一高等学校・附属中学校の校内にあリります1904年築の旧制土浦中学校。
旧水戸街道の宿場町の真鍋宿通り。古い家屋が点在し風情があります。
土浦藩の藩校、郁文館の正門(土浦市指定文化財)
続日本100名城の土浦城跡。亀城とも呼ばれています。

また、土浦まちかど蔵「野村」内のレンガ造りの蔵の中にある喫茶「蔵」では、生産量日本一で土浦名産のレンコンが入ったツェッペリンカレーを食べることができます。

蔵を改装して作られた喫茶店「蔵」。駐車場あり。
喫茶店「蔵」で注文できる、ツェッペリンカレー840円。土浦名産のレンコンが入っているのが特徴です。
喫茶店「蔵」の敷地内にある「ツェッペリン伯号展示館」は必見です。
江戸時代に建てられた旧家が並ぶ土浦まちかど蔵。観光協会があり。
矢口家住宅。茨城県指定建造物。

実は、1929年に世界一周飛行中だったドイツの大型飛行船ツェッペリン伯号が立ち寄ったのがこの土浦で、その飛来地が霞ヶ浦湖畔の霞ヶ浦総合公園にあります。実際の飛来地は近くの土浦飛行場(フェンス越しに碑がある)ですが、公園の丘の上にツェッペリン号を模した遊具がありなかなかに楽しいです。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMGP6099.jpg
飛行船の遊具
飛行船遊具の説明
霞ヶ浦総合公園にある風車
霞ヶ浦総合公園にあるモニュメント

また、近くには予科練平和記念館があるので、是非、平和を考えに立ち寄りたい場所です。

予科練平和記念館の回天実物大模型

そして、東日本最古と伝わる国重文の椎名家住宅(住宅内立入禁止)を経由して霞ヶ浦湖畔に。

1674年建立と伝わり、東日本で一番古い家屋と言われている椎名家住宅。

狭路ですが湖に沿って周遊道路があり、霞ヶ浦や筑波山を眺めながら爽快な走りを楽しめます。たまに舗装された畦道に入ってみるのも楽しいです。

霞ヶ浦の周遊道路より
霞ヶ浦の湖上に浮かぶ網いけす養殖の小屋、主に鯉が養殖されています。もちろん立ち入り禁止
霞ヶ浦の周遊道路

霞ヶ浦湖畔でお勧めなのが歩崎展望台です。高台の境内からは霞ヶ浦の好眺望が望め、近くの湖岸道路からは湖上に浮かぶいけす小屋を見ることができます。

石段を登った先にある歩崎展望台
歩崎展望台から霞ヶ浦を望む
歩崎展望台近くの湖岸道より霞ヶ浦を眺める。シーズン時には霞ヶ浦名物の帆引船を望むことができます。

そのまま湖岸道路を走り、霞ヶ浦大橋を渡り「道の駅たまつくり」に着。産直品の販売の他、なまずや鯉の肉を使ったなめパックンやこいパックンなどのハンバーガーを食べることができます。

道の駅たまつくり
道の駅たまつくり裏から霞ヶ浦大橋を望む。帆引き船の乗船場あり。
道の駅の近くにある高さ60mの虹の塔。展望台からは霞ヶ浦を一望。440円。水休
霞ヶ浦の周遊道路

そして、廃線となった鹿島鉄道線の駅舎跡を辿りつつ、最後に常陸国総社宮で参拝をして、帰路に着きました。

雰囲気が残る、鹿島鉄道線の八木蒔駅跡
ホームが残る2007年に廃線となった鹿島鉄道線の桃浦駅跡
常陸国総社宮
常陸国総社宮境内にある、日本武尊が腰掛けたと伝わる腰掛岩。
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