国内屈指の大型風車ロード

児童たちが描いた絵が並ぶ神栖市1000人画廊。大型風車とのコントラストが素晴らしい場所。
茨城県は温暖を好むメロンの生産量が25年連続日本一という地でもあり、そんな温暖な茨城県の海岸線では大型風車が並び、迫力ある風景を望みながら走ることができる。

都内から東関東自動車道を走り、佐原香取ICで下りてまずはIC近くの香取神宮に寄る。朱色の総門が有名だが、香取神宮の要石は鹿島神宮の要石と対になっていて地の大ナマズを抑えている。そして香取神宮から東に2㎞ほど走ったところにある多田朝日森稲荷神社に。

ここは関東三大稲荷神社にも数えられ日本一大きいおきつね様が立っている。小社ながら多くの鳥居が立ち並び風情が味わえる場所だ。続いて息栖神社に立ち寄る。鹿島神宮、香取神宮と共に東国三社に数えられる神社ながら他の二社に比べ、こじんまりとしてのんびり参拝できるのがいい。

息栖神社から戻り常陸利根川と利根川の中洲を通る道に入る。ちなみに道中には土日祝のみ開館の「サーキットの狼ミュージアムアム」(10時〜16時:800円)があり、館内では漫画に出てきたロータスヨーロッパやディノやLP400Sなどを見ることが出来る。

さて、利根川の中洲の道だが、信号皆無で車通りも少なく、9キロほどだがバイクで走るのが気持ちの良い爽快路だ。中洲の突き当たりで利根川河口堰を渡り国道124号線に入り、銚子大橋へと向かう。そして銚子大橋を渡る直前で国道を下りて旧波崎漁港に着。この漁港では手子后神社鳥居越しに銚子大橋を望むことが出来る。ここから波崎新港までは利根川の河口沿いを走るが、キラキラと水面が光り走っていて気持ちが良い。

利根川河口にある波崎新港は港内に大型風車があり、バイクを絡めて写真を撮れる。そしてそのまま鹿島灘沿いを走るシーサイド道路に入る。

以前は途中に私有地があったため迂回をしなければならなかったが、現在は全線が通れるようになった。但し、シーサイド道路という名前ではあるが海側に砂段があり、残念ながらほとんど海は見えない。それでも海岸に並ぶ大型風車を眺めつつ荒涼感を感じながら走りを楽しむことが出来る。

鹿島灘沿いを走るシーサイド道路。全長は約15km。道路からは海が見えづらいが、荒涼感を味わいつつ大型風車を見ながら走る雰囲気は格別だ。
なお、風車が見える海岸に歩いて行く道は看板などがなく分かりづらいため、ナビなどがないと通り過ぎてしまいやすい。ちなみに分かりやすい好眺望の場所は、シーサイド道道路沿いにある縁結び展望台(波崎ウインドファーム)とその少し先にある須田浜海岸。

海岸線には12基の風力発電用の大型風車が立ち、その総年間発電量は約3500万kw。なんと一般家庭の約1万世帯分にも相当する。
縁結び展望台にある展望台からは並んで回る大型風車の景観が望められて、展望台の横からは砂浜の上に立つ風車のそばまで行ける。また、須田浜海岸はシーサイド道路から流砂が堆積した道を歩かなければならないが、海岸からは洋上に浮かぶ大型風車の遠望が望めるほか、海に真っ直ぐ伸びる海洋研究施設の桟橋を見ることができる。


再びシーサイド道路を走り鹿島市に向かう。道中には風車の遠望が望める日川浜海水浴場や高台から風車を眺められる海風の見える丘などがある。そして神栖市1000人画廊に到着。間近に風車を見ながら地元の学生たちが書いた画廊が見られる場所で、写真映えがするスポットだ。そのまま鹿島港をぐるっと周って鹿島神宮に到着。境内の奥にはなるが神秘的な御手洗池には、ぜひ寄っていきたい。また、時間があれば北浦の南にある鹿島神宮一の鳥居もお勧めだ。

さて、国道51号線に入ると交通量が増えてしばらくは我慢の走りとなる。このあたりは海沿いを走る道が無く、渋滞しがちな国道を外れて海に近い道に行こうとしても狭路を通って海岸に行く道が多く、結局国道に戻ることになって
しまう。そんな中で僅か1・5㎞ほどだが、好眺望の見晴の丘がある鹿島灘海浜公園から大竹海岸鉾田海水浴場までの海岸線の道は、シーサイドで爽快だ。また、国道を走り飽きたら6㎞ほどの道だがオフセットして野田海岸の方に行く一般道に入るのもありだ。海は見えないものの、畑の中を走る道で車通りが少ないのがいい。

国道51号線を走って行くとやがて右手に大洗サンビーチが見えてくるのでそこを右折して、大洗のフェリーターミナルを過ぎると、カキ小屋や食事処が軒を並べる場所に到着。ここで牡蠣やサザエなど店頭で購入した海産物を自ら焼いて食べることができる。

そのまま海岸線沿いを進み神磯の鳥居や大洗磯前神社を見た後、海を見ながら走れるシーサイド間になる。道沿いにある広い駐車場は無料なので、ぷらっと立ち寄って海を眺め見ることができる。

そして海門橋を渡り、海産物が売られている那珂湊おさかな市場を過ぎた港の先からひたち海浜公園までの約8㎞の海沿いを走る区間は、海の景色や磯の風景を楽しみながら走れる絶景爽快路で、ところどころに無料で駐車出来る場所(傾斜に注意)があり、磯に下りて眼前に海原を見ることが出来る。少し先に進むと酒列磯前神社がある。境内には海の見える鳥居や樹叢がトンネルのように樹林が茂っている雰囲気のある寺社なので、是非とも立ち寄りたい。

その酒列磯前神社の先には黄金色の鳥居が並ぶほしいも神社があり、再び海沿いの道に出ると砂浜で潮騒が聞ける阿字ヶ浦海岸がある。そのまま海岸線を進んでひたち海浜公園の横を通り、常陸那珂港IC から常陸那珂有料道路(2輪100円。ETC可)を走り、北関東自動車道に入り帰路に着いた。
[旅の相棒] SUZUKI V-Strom 250SX

軽くて高回転まで回るエンジンは弾けるような加速が楽しめて、走りはモタードバイクに近い感じ。しかもオフ系のタイヤ装備で未舗装路も楽しめるオールラウンダーなバイク。USBソケットやリアキャリアなどが付いて50万円台とはまさに驚きだ。
全長/全幅/全高(㎜):2,180/880/1,355 シート高:835㎜ 車重:164㎏ 油冷4サイクルSOHC4バルブ単気筒249㏄ 最高出力:19kW(26PS)/9,300rpm タンク容量:12ℓ カラー:チャンピオンイエローNo.2、ソノマレッドメタリック、グラススパークルブラック 価格:591,800円 ※今回の平均燃費: 31㎞/ℓ













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