菜の花と水仙と東京湾を染める夕陽
- おすすめの道〜房総フラワーライン
- おすすめの観光地:洲崎神社 (浜の鳥居)、館山砂丘
- おすすめの絶景スポット:大ボッケ、(時期が合えば)をくづれ水仙郷(水仙ロード)
- おすすめの撮影地:岩井海岸、原岡桟橋
- おすすめのグルメ:海鮮
- おすすめの夕陽スポット:明鐘岬、東京アクアライン(海ほたる)
東京・神奈川から房総半島に行くには、出発地にもよりますが、東京アクアライン、京葉道路、そして、東京湾フェリーがあります。出発場所や時間的な部分にありますが、できれば、風情のあるフェリーの乗っていきたいところです(750cc未満:片道2,600円、750cc以上:片道:3,100円 ※運転者1名の料金に含む)。ですので、今回のルートは東京湾フェリーが着船する浜金谷(金谷フェリー港)を起点にしたいと思います。
東京湾フェリーであれば、神奈川県の久里浜港よりフェリーの乗って約40分ほどで金谷港に到着します。東京湾アクアラインなど東関道でのアクセスの場合は館山線の富津金谷ICで下ります。そして、海沿いを走る国道127号線で内房を南下します。走りながら左手に鋸山の奇峰をみることができます。
金谷港の周辺には食事処が点在していますが、もう少し国道を南下した勝山漁港の近くにある食事処の「なぶら(11時〜15時)」は比較的入りやすく、地元の海鮮を食すことができます。
また、この近くからは洋上に大ボッケ(浮島)の景観を望むことができます。
そこから立ち寄りたいのが岩井袋、そして岩井海岸です。岩井袋は閑静な漁村でしたが、昨今は別荘開発が進んでいるようです。それでも西ヶ崎では綺麗な海景を楽しめます。
そして、そのまま岩井海岸沿いの道を走ります。海岸沿いの狭路にはなりますが、海そばを走れて気持ち良いです。但し、路上の浮砂にはご注意を。
再び国道127号線に入り、南下します。途中で、国道を外れて、南無谷海岸、そして雀島に立ち寄ります。雀島付近は私有地で立ち入れませんが、その遠望を望むことができます。なお、雀島から国道に戻る道は少しわかりづらいので、ナビなどがあると良いかと思います。
国道に戻り小さなトンネルを越えたら、またすぐ国道を外れて海の方に向かいましょう。豊岡海水浴場、逢島、そしてそのまま海沿いを走ると、有名な海上桟橋の原岡桟橋に着きます。人気の場所だけあって、いつも人がいますが、やはり近くまで来たらぷらっと立ち寄りたい場所です。
さて、原岡桟橋からはあえて国道127号線には入らず、一般路を走り(ナビが必要かもしれません)、大福寺 崖観音や北条海岸沿いを走っていきます。崖観音は参拝用の駐車場があり、少し階段を登ると観音堂より綺麗な海の景色が見えますので、立ち寄りおすすめです。
そのまま県道を進みますと、房総フラワーラインに入ります。このあたりはまだ沿道に花は咲いていませんが、海を見ながら走りを楽しめます。洲崎灯台を過ぎますと、やがて洲崎神社に着きます。神社の駐車場(未舗装)にバイクを止めてまずは海に向かって一の鳥居(浜の鳥居)に。好天ですと、鳥居の間から富士山を見ることができます。
そして、そのまま海岸に向かいますと、竜宮城から奉納されたという御神石があり、そこからの海景も綺麗です。そして、体力があれば、そのまま洲崎神社を参拝に。本殿までは急な階段を登りますが、階段の途中から、浜の鳥居と御神石を望むことができます。
さて、洲崎神社を後にして房総フラワーラインを進みます。やがて、館山カントリークラブの脇を走るのですが、ここで立ち寄りたいのが、館山カントリークラブの反対側にある館山砂丘です。なんでこんな内陸に砂丘が?という感じですが、思ったよりも大きくて、なんちゃってではなくて本当に砂丘でびっくりします。
さて、房総フラワーラインに戻り、平砂浦沿いを走ります。この辺りは流砂で道に砂が堆積していることが多いのでスピードを落として注意して走行することをおすすめします。冬の平砂浦も人気がなくて、静かで佇める場所です。少しの時間でしたら道沿いにある公衆トイレ脇から海岸に出て海を眺めることができます。
そしてちょうどこの辺りが沿道に菜の花が咲き誇り、まさにフラワーラインを楽しめる区間になります。
国道410号線に突き当たった後、右折。そのまま国道を走り、途中で房総フラワーラインと分岐しますが、海に近い国道の方を走っていきます。この辺りは海そばを走れてとても気持ちの良い区間です。やがて、野島埼灯台に到着。無料の駐車場がありますので、時間があれば野島崎をぐるっと巡ってみるのもいいかもしれません(徒歩20〜30分)安房白浜港灯台が見えてきます。この灯台は岩礁にポツンとあって風情を感じられますが、灯台の近くまでは未舗装路になります。
その先、岩礁が綺麗な白間津海岸を眺めながらシーサイドロードを走ると「道の駅 ちくら・潮風王国」に到着します。時間にもよりますが、同道の駅で海鮮を楽しむことができます。ちなみに、「道の駅 ちくら・潮風王国」から16km先に「道の駅 和田浦WA・O!」があり、こちらでは希少な鯨の肉を食べることができます。
「道の駅 ちくら・潮風王国」から海沿いの道を北上して、千倉漁港のところから内陸部に入り、県道188号線経由で泡グリーンラインに入り北上します。安房グリーンラインは信号の少ない南房総きっての快走路ですが、カーブが段差になっていて走り自体は楽しみづらいです。このルーティングですと、安房グリーンラインの北側半分しか走れませんが、それでも快走を味わえます。
また、安房グリーンラインの北端から県道88号線に入り、少し戻ったところに「道の駅 三芳村·鄙の里」があり、ここでボリューム満点のビーフ100%の名物ビンゴバーガーを食べることができます。
そのまま県道88号線を北上して、途中で左折して県道184号線、または県道34号線に入り佐久間ダム方面に向かうと、ダム湖の北側に「をくづれ水仙郷」があり、12月から1月にかけて見頃です。また、県道184号線に東側には同時期に道沿いに水仙が咲き誇る水仙ロードがありますので、ぜひ走っていきたいところです。ちなみに佐久間ダムの北側を走る県道182号線はもみじロードを言われ、比較的走りが楽しい道でもあります。
そこから鋸南保田ICから東関道館山道に入ることもできますが、ちょうど、日没の時間の頃でしたら、海沿いの国道127号線を走ると夕焼けが見えます。ここでおすすめなのが明鐘岬で、映画のロケ地にもなった喫茶店があり、洋上を赤く染める綺麗な夕陽を見ることができます。
そのまま、浜金谷からフェリーの乗ることもできますし、また、富津金谷ICから東関道館山道に入り、アクアラインを通って都心に戻ることもできます。実は、多くの方がご存知かもしれませんが、この東京湾アクアブリッジから見る夕陽が最高です。夕陽に浮かぶ富士山と、頭上には羽田に着陸する飛行機と、見とれていたい夕陽ですが、残念ながらよそ見運転ができないため、海ほたるPAに寄って、ゆっくりと東京湾の夕陽を見ることをおすすめします。ただし、夕陽のころには東京湾アクアラインは渋滞必至ですので、走行にはご注意を。
また、時間や食事などを鑑みて、より海に近く走れる逆ルート(時計回り)でご紹介ルートを走られるのもありかと存じます。
【全ルート】浜金谷港〜海ほたるPA:google mapで160km 約3時間40分 ※滞在時間を除く
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