およそ2000城から選ばれた100城の名城
過去、大和朝廷の時代から、遠国時代、そして江戸時代と国内での版土争いにおいて、多くのお城が建てられました。その数は約2万5千とも言われています。そして、現在、遺構として残っているお城の数は、全国におおよそ2000城とも言われています。その中で財団法人の日本城郭協会が名城として発表しましたのが、「日本百名城」です。

日本百名城が一番多くある都道府県は、長野県、兵庫県、愛媛県の5城になります。国指定文化財ベースでいきますと、一番城の多い県は兵庫県の18城で、2位が沖縄県の17城、3位が熊本県、静岡県の9城で、上位2件が突出して多いです。さすがは世界遺産の姫路城を擁する兵庫県。兵庫県では「日本一のお城県」とも銘打っているそうです。
なお、江戸時代からの天守が現存しているお城は全国に12城あり、現存12天守とも呼ばれ、そのうち5城は国宝に指定されています。
[現存12天守]
- 弘前城(青森県)1810年
- 松本城(長野県)1591年〜1594年 ※国宝
- 丸岡城(福井県)1624年〜1644年(1955年再建)
- 犬山城(愛知県)1596年 ※国宝
- 彦根城(滋賀県)1606年 ※国宝
- 姫路城(兵庫県)1608年 ※国宝
- 松江城(島根県)1607年 ※国宝
- 備中松山城(岡山県)1681年
- 丸亀城(香川県)1660年
- 伊予松山城(愛媛県)1852年
- 宇和島城(愛媛県)1666年
- 高知城(高知県)1747年
※年数は天守閣(櫓の場合もあり)の建造年












□北海道
全部で3城と少ないですが、幕末に維新軍と幕府軍が戦った戊辰戦争の最後の戦闘地で星形の形をした五稜郭があります。また、日本100名城内では珍しい、城郭もなくほぼ盛土のみの根室半島チャシ群跡も名城に選ばれています。
□東北
東北地方からは全10城が選出。桜の花筏で有名な現存店主の弘前城のほか、東北の雄、伊達政宗が造った仙台城、戊辰戦争の激戦地だった会津若松城などが選ばれています。
□関東
江戸幕府が開かれた江戸がある関東からは11城が選出されています。残念ながら現存天守は無いものの、徳川家の本城で現在皇居となっています江戸城のほか、水戸徳川家の居城だった水戸城、足利氏の氏寺で本堂が国宝に指定されている鑁阿寺、また、北条氏五代の居城だった小田原城などが選ばれています。
□甲信越・北陸
甲信越と北陸の地域からは11城選ばれています。国宝天守がある松本城のほか、真田対徳川の合戦の舞台となった上田城や、上杉謙信の居城だった春日山城、北陸地方で唯一の現存天守の丸岡城などが選出。エリア的に武田家にゆかりの多い城が多いようです。
□東海
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と、戦国時代の三英傑が生まれ活躍した東海地方からは11城が選ばれています。同地域からは三英傑ゆかりの城が多く選ばれていて、織田信長が建てた現存天守の犬山城のほか、信長が天下布武を掲げた岐阜城、徳川家康が生誕した岡崎城から隠居時に過ごした駿府城まで名だたる城が多くあります。
□近畿
京への上洛を目指した武将たちの足跡が残る近畿地方からはエリア最多の14城が選出。彦根城と姫路城という2つもの国宝天守を有しています。そして、織田信長が建てた安土城や豊臣秀吉が築城した天下の名城の大阪城のほか、日本のマチュピチュとも言われて人気の竹田城など、多くの名城があります。
□中国
毛利氏や尼子氏が活躍した中国地方からは13城が選出されています。現存天守の松江城のほか、現存12天守で天空に城とも言われています備中松山城、毛利氏の居城の吉田郡山城、浅野長政以降の浅野氏12代250年間の居城となった広島城などがあります。
□四国
狭いエリアながら9城が選ばれている四国地方。現存12天守のうち4天守が四国にあります。築城の名手の藤堂高虎、土佐国を治めた山内一豊ほか、加藤嘉明や生駒親正、蜂須賀家政など、戦国時代末期から江戸時代にかけて四国にて領主となった武将の城が多くあります。
□九州
大友氏、龍造寺氏、島津氏らが覇権を争った九州からは13城が選出。日本最古の山城である大野城や、弥生時代にあった国内最大級の環壕集落跡である吉野ヶ里遺跡、豊臣秀吉が明・朝鮮との戦いで築いた名護屋城、名城熊本城など、城の歴史を物語るような城々が選ばれています。
□沖縄
沖縄からは琉球国の北山・中山・南山の三山時代を中心に3城が選出。特にグスクと呼ばれる石積みの独特な形状の城が特徴的です。






















