北海道(ツーリングエリア)

四季彩の丘(富良野)

□北海道ツーリングの注意点

中標津ミルクロード

ライダーの憧れの地の北海道。そのスケールの大きさ(広さ)や、道や草原地がどこまでも続く景観は、国内の他所では味わえない随一のツーリングエリアです。ただ、北海道といってもかなり広いので(地図で北海道をトレースしてみますと、鹿児島から大阪まで入っちゃいます)、欲張らずに、ある程度、行く場所を絞って(決めて)行く方が良いです。特にそれだけ広大なので天気も変わりやすく、走っていて午前中は晴れだったのに、午後は大雨、なんてこともよくありますので、常に青空の下の大草原を見れるわけではありません。

もちろん、ある意味やっとの思いでせっかく北海道に来たのですし、そう何回も来れないと思うと、いろいろなところを回ってみたいというのも分かりますが、時間が限られたりしていると、どうしても急いてしまいがちですし、また、道が走りやすくて信号が少なく、同じ景観がずっと続きがちですので、一般道ではついスピードが出がちですが、スピードが出がちな分、事故を起こすと重大な損傷を負うことが多く交通事故死者数も全国でトップレベルです。土地柄、対車や対人以外に、いきなり道の真ん中にエゾシカがいたり、不用意にキタキツネが道を横断していることも多いので、とにかく、ある程度、すぐに止まれる、よけられるという意識を持って走ることが大切です。

キタキツネ

また、え、こんなところで?なんて思うところで地元の警察の方が取り締まりを行っている場合がありますので、北海道のツーリングプランを立てられる際は、ある程度、余裕を持った(予備時間を入れ込んで)プランニングをされることをお勧め致します。あと、何といっても怖いのが熊。最近は食糧難や宅地化により町中にまで熊が出てくることが多くなりましたが、熊は北海道全域に生息していますので、少なくとも、あまり人がいない場所や山奥に入らないこと。可能であれば、特に山中にある観光地は整備されている所以外は行かれないことをお勧めします。

ちなみに、北海道の夏は短いです。8月後半には既に肌寒くなるので、行く場所によっては秋冬ウェアを着用した方がいい場合もあります。必ず、現地の天候や予想気温を確認してから装備を準備しましょう。

□北海道への行き方

さて、ツーリングライダー憧れの地の「北海道」への行き方ですが、おおよそ、

  • 1.飛行機+レンタルバイク
  • 2.フェリー
  • 3.自走

の3つの方法があります(その他に、鉄路による運搬などの方法やプランもあります)。あくまでも目安にはなりますが、それぞれの方法で北海道へ行く旅費や時間を算出してみましたので、ご参考になれば幸いです。なお、空港や航路の料金につきましては、港や空港への高速道路代、ガソリン代、駐車場代は含まれておりませんので、ご了承ください。

■空路

新千歳空港

[首都圏から]

  • 羽田空港~新千歳空港(JAL、ANA、エアドゥ、スカイマーク 片道\9,090~/約1時間30分※早割利用)
  • 成田空港~新千歳空港(JAL、ANA、ジェットスター、バニラエア、春秋航空日本 片道\4,080~/約1時間45分)

[中部圏から]

  • 中部国際空港~新千歳空港(JAL、ANA、スカイマーク、ジェットスター、バニラエア 片道\5,680円~/約1時間45分)

[近畿圏から]

  • 関西国際空港~新千歳空港(JAL、ANA、ジェットスター、ピーチ 片道\4,890~/約1時間55分)
  • 伊丹空港~新千歳空港(JAL、ANA 片道\10,830~/約1時間45分※早割利用)

レンタル819 新千歳空港店 北海道千歳市美々758-171『オリックスレンタカー新千歳空港店』 ※新千歳空港から送迎あり。※4月下旬~10月末頃迄(期間中無休)※二輪・四輪駐車場完備。(一例)セロー250をレンタルした場合:\16,600/24h \27,700/2日 以降\11,000/1日(オプション車両保障含む)


女満別空港 ※臨時便を除く。

[首都圏から]

羽田空港~女満別空港(片道14,290円~※早割利用)

  • 565便 06:55羽田発 JAL 08:40女満別着
  • 77便 11:15羽田発 ADO 13:00女満別着
  • 567便 12:35羽田発 JAL 14:15女満別着
  • 79便 16:15羽田発 ADO 18:00女満別着
  • 569便 17:55羽田初 JAL 19:40女満別着 
  • 562便 09:30女満別発 JAL 11:15羽田着 
  • 78便 13:35女満別発 ADO 15:35羽田着
  • 564便 14:55女満別発 JAL 16:55羽田着
  • 80便 18:30女満別発 ADO 20:25羽田着
  • 566便 20:20女満別発 JAL 22:15羽田着

新千歳空港~女満別空港(片道6,300円~※早割利用)

  • 2713便 07:35新千歳発 JAL 08:20女満別着
  • 4861便 09:35新千歳発 ANA 10:25女満別着 
  • 2716便 13:20新千歳発 JAL 14:05女満別着
  • 4865便 13:30新千歳発 ANA 14:20女満別着
  • 2719便 16:05新千歳発 JAL 16:50女満別着
  • 4867便 18:55新千歳発 ANA 19:45女満別着
  • 2712便 08:50女満別発 JAL 09:40新千歳着
  • 4862便 10:55女満別発 ANA 11:45新千歳着
  • 2714便 14:35女満別発 JAL 15:25新千歳着
  • 4866便 14:50女満別発 ANA 15:40新千歳着 
  • 2718便 17:20女満別発 JAL 18:10新千歳着 
  • 4868便 20:15女満別発 ANA 21:05新千歳着 

レンタル819 北見店

※JR石北本線 JR北見駅より車で約8分、JR柏陽駅より徒歩4分。※女満別空港よりバス(空港前発着便)で約40分。※北海道北見バスの「北見行き」に乗車、「工業大学入口」停留所 下車 徒歩7~8分。※11月~4月中旬まで冬季期間のため休業中。駐車場あり(要予約)。

■航路

商船三井フェリー

  • 大洗~苫小牧(西):\12,710~ [二輪\11,520~(※51cc以上~)]/約19時間 ※51〜400cc (商船三井フェリー

新日本海フェリー

  • 敦賀~苫小牧東:\10,700~ [二輪\7,200~(125cc以下~)]/約20時間(新日本海フェリー)
  • 敦賀(~新潟~秋田)~苫小牧東:\10,700~[ 二輪\7,200~(125cc以下~)]約31時間 (新日本海フェリー)
  • 新潟(~秋田)~苫小牧東:\7,200~ [二輪\5,400~(125cc以下~)]/約18時間(新日本海フェリー)
  • 新潟~小樽:\7,200~ [二輪\5,400~(125cc以下~)]/約16時間 (新日本フェリー)
  • 秋田~苫小牧東:\5,100~ [二輪\4,000~(125cc以下~)]/約11時間(新日本海フェリー)
  • 舞鶴~小樽:\10,700~ [二輪\7,200~(125cc以下~)]/約21時間(新日本海フェリー)

太平洋フェリー

  • 名古屋~仙台~苫小牧(西):\11,700~ [二輪\13,400~(※51cc以上~)]/約40時間(太平洋フェリー)
  • 仙台~苫小牧(西):\9,000~ [二輪\7,800~(※51cc以上~)]/約15時間(太平洋フェリー)

青函フェリー

  • 青森~函館:\1,800~ [二輪\2,440~(750cc未満~)]/約3.5時間(青函フェリー)

津軽海峡フェリー

  • 青森~函館:\2,460~ [二輪\2,710~(750cc未満~)]/約3.5時間(津軽海峡フェリー)
  • 大間~函館:\2,000~ [二輪\1,670~(750cc未満~)]/約1.5時間(津軽海峡フェリー)

シルバーフェリー

  • 八戸~苫小牧(西):\5,600~ [二輪\6,000~(125cc以下~)]/約8時間(シルバーフェリー)

■陸路

◎高速料金と走行時間

東京発

  • 日本橋(東京)~青森港:\12,390(ETC:\8,700)/約700km(約8時間)
  • 日本橋(東京)~大間港:\12,050(ETC:\8,510)/約807km(約10時間30分)
  • 日本橋(東京)~仙台港:\7,710(ETC:\7,410)/約350km(約4時間10分)
  • 日本橋(東京)~新潟港:\7,800(ETC:\6,700)/約342km(約4時間10分)
  • 日本橋(東京)~大洗港:\3,460(ETC:\3,110)/約122km(約1時間30分)

名古屋発

  • 烏森(名古屋)~青森港:\18,290(ETC:\12,580)/約1,065km(約12時間)
  • 烏森(名古屋)~大間港:\17,950(ETC:\12,390)/約1,119km(約14時間分)
  • 烏森(名古屋)~仙台港:\13,020(ETC:\13,520)/約680km(約8時間20分)
  • 烏森(名古屋)~大洗港:\11,300(ETC:\11,030)/約472km(約6時間)
  • 烏森(名古屋)~新潟港:\9,660(ETC:\9,130)/約482km(約5時間40分)
  • 烏森(名古屋)~敦賀港:\3,920(ETC:\3,620)/約118km(約1時間30分)

大阪発

  • 梅田(大阪)~青森港:\23,460(ETC:\16,550)/約1,200km(約14時間)
  • 梅田(大阪)~大間港:\21,130(ETC:\14,480)/約1,322km(約16時間20分)
  • 梅田(大阪)~仙台港:\18,700(ETC:\17,820)/約854km(約10時間30分)
  • 梅田(大阪)~大洗港:\14,760(ETC:\13,880)/約625km(約7時間40分)
  • 梅田(大阪)~新潟港:\12,370(ETC:\11,490)/約611km(約7時間10分)
  • 梅田(大阪)~敦賀港:\5,850(ETC:\4,970)/約181km(約2時間20分)
  • 梅田(大阪)~舞鶴港:\4,710(ETC:\3,990)/約138km(約2時間10分)

◎ちなみに、東京発で試算してみますと…

自走(片道)の場合~北海道まで約22,000円 [約12時間]

(※バイクの燃費を20lkm/Lとして、ガソリン代を150円/Lとした場合)

  • 日本橋~青森港~函館:\21,880~(ETC:\17,740~)/11.5時間 ※750cc未満~

※日本橋(東京)~青森港:\12,390(ETC:\8,700)/約700km(約8時間)+青森~函館:\1,800~ 二輪\2,440~(750cc未満~)/約3.5時間(青函フェリー)+ガソリン代¥5,250

  • 日本橋~大間港~函館:\21,770~(ETC:\18,230~/12時間 ※750cc未満~

※日本橋(東京)~大間港:\12,050(ETC:\8,510)/約807km(約10時間30分)+大間~函館:\2,000~ 二輪\1,670~(750cc未満~)/約1.5時間(津軽海峡フェリー)+ガソリン代\6,050
※七戸IC~大間港:約123km/2時間20分

陸路の場合、青森港からの場合と下北半島の大間港の場合と、料金、時間ともに大きくは変わらないですが、大間港の場合ですと、高速を降りてから約123km(約2時間20分)下道を走らなければならないことを考えますと、下北半島(恐山など)の観光をする場合以外は、青森港からフェリーに乗った方が疲労度はかなり少なく抑えられると思われます。

フェリー(片道)利用の場合~北海道まで約22,900円~約28,680円 [約19時間~22時間]

フェリーはいろいろなパターンがあるので、やはり出発地に依るところが大きいですが、おおよその料金ですが、下記の通りになります。

  • 日本橋(東京)~大洗港~苫小牧東:約28,680円(ETC:約28,330円)/約20時間30分

 ※\3,460(ETC:\3,110)+ガソリン代約\900+フェリー代\24,320/約1時間30分+19時間

  • 日本橋(東京)~新潟港~苫小牧(西)[小樽港]:約22,900円(ETC:約21,800円)/約20時間10分[約22時間10分]

 ※\7,800(ETC:\6,700)+ガソリン代約¥2,500+フェリー代\12,600/約4時間10分+約16時間[約18時間]

  • 日本橋(東京)~仙台港~苫小牧(西):約27,110円(ETC:約26,810円)/約19時間10分

 ※\7,710(ETC:\7,410)+ガソリン代約¥2,600+フェリー代\16,800/約4時間10分+約15時間

こう見ますと、新日本海フェリー(日本海航路)の安さが光りますね。上記3航路ですと、バイクに乗る疲労度(大洗港とその他)は別にして、新潟港から北海道に上陸するのが一番費用対時間効率がいいようです。

飛行機(片道)利用の場合~約10,350円~約13,000円

(※バイクで空港まで移動した場合)/約2時間+レンタルバイク料

  • 羽田空港~新千歳空港:9,090円~/1時間30分
  • 成田空港~新千歳空港:4,080円~/約1時間45分

 ※道北方面に行くなら女満別空港発着もあり。

空路の場合、自宅(出る場所)によって羽田か成田か空港の利便性が変わってくると思いますが、料金的にはそれ以外に高速代(羽田:首都高\1,090~×往復※ETCなし、成田:[首都高\1,090+\1,100(宮野木JCT~新空港)]×往復※ETCなし)がかかるのと、空港まで移動用のバイクや車を置いておく駐車代が発生致します。空港内の駐車料金ですが、羽田はバイクが500円/1日、車が1,500円/1日になり、成田はバイクが約630円/1日、車が2,100円/1日になりますが、成田の場合、早割や深夜割引(車、バイクともに約半額になります)、また車ですと民間の駐車場が多いことが特徴です。

ちなみに、2泊3日で通常駐車料金でシュミレーションしてみますと、羽田空港~新千歳空港:バイク移動\12,770~(車移動\15,770~)、成田空港~新千歳空港:バイク移動\10,350~(車移動\14,760~)になります。※空港までのガソリン代は含まず。

◎北海道までの上陸料金/時間:結果

  • 自走の場合:約22,000円/約12時間
  • フェリー利用の場合:約22,900円~約28,680円/約19時間~22時間
  • 飛行機利用の場合:約10,350円~約13,000円(※バイクで空港まで移動した場合)/約2時間

※全て片道料金です。※上記に、飛行機の搭乗、船の乗船時間などは含んでおりません。またバイクの排気量や季節、日程、使用する航空会社によって大幅に金額が変わってくる場合があります。

あくまで目安ですが、これを見ると圧倒的に飛行機が有利ですが、もちろん飛行機の場合はこれに現地でのレンタルバイク代がかかってきます。ちなみに、ヤマハ セロー250を3日間借りたとした場合の飛行機+レンタルバイクの料金ですが、レンタル料金\33,700(3日間)+車両保険\5,100(3日間)=\38,800 となり、

  • 自走の場合:約22,000円/約12時間
  • フェリー利用の場合:約22,900円~約28,680円/約19時間~22時間
  • 飛行機+レンタルバイク(3日間250ccレンタル)利用の場合:約49,150円~約51,800円(※バイクで空港まで移動した場合)/約2時間

と、なります。

  • 自走 → お金は一番使わずに済みませすが、疲労度は一番高いです。
  • フェリー → 乗船する場所にもよりますが、新潟港乗船であれば費用は自走とほぼ同じで距離的には半分以上に減ります。但し、時間が一番かかります。
  • 飛行機+レンタルバイク → 圧倒的に時間がかからず疲労度も最小ですが、お金がかかります

ですので、まずツーリングに行ける日数が2~3日しかなければ、ほぼ、飛行機+レンタルバイクプランですが、日数が増えれば増えるほどレンタルバイク代がかかり割高感が高くなっていきます。4日以上あれば自走も候補に入ります。自走の場合は特に、可能でしたらETC装着がやはり割安ですね。

ちなみフェリーも、新潟港発で(1日目)昼12:00時新潟港発~(2日目)翌4時30分小樽港着や、大洗港発で(1日目)深夜1:45大洗港発~当日19:45苫小牧港着などの便もあり、周る場所にもよりますが、こちらも最低4日以上あれば北海道を楽しめます.また、片道フェリーと片道自走と、両路を併用することも視野に入れてプランを立てることも可能です。なお、実際に東京発“飛行機+レンタルバイク”での「北海道1泊2日のツーリング」も掲載していますので、よろしかったらご参考ください(※1泊2日:計\66,777)。

名古屋発、大阪発は料金比較をしていませんが、自走は時間的にも疲労度的にも厳しくなる一方で、より飛行機+レンタルバイク利用での時間短縮や、フェリー利用による疲労度の軽減が際立つ結果になると思われます。なお、記載のプランやルートの料金や時間が変更となっている場合がございますので、ご計画の際は最新の情報をもとにご確認ください。

□道東

開陽台

さて、道東への入り方ですが、前出の「北海道への行き方」を参考にして、北海道への代表的な4つの入り方を元に、そこから、道東自動車道などを使い、道東の入り口の足寄ICまでの距離と時間を算出してみました。

  • (太平洋フェリーの場合)苫小牧西港フェリーターミナル(37km/42分)~追分町IC~道東自動車道(183km/2時間9分:\3,830[ETC:¥2,680})~足寄IC
  • (新日本海フェリーの場合)小樽フェリーターミナル(9km/15分)~小樽IC~札幌自動車道/道東自動車道(273km/3時間13分:\5,560[ETC:¥3,980})~足寄IC
  • (青函フェリーの場合)函館フェリーふ頭(28.7km/34分)~大沼公園IC~道央自動車道/道東自動車道(446km/5時間6分:\7,940[ETC:¥5,560})~足寄IC
  • (レンタルバイクの場合)新千歳空港(13km/14分)~千歳東IC~道東自動車道(192km/2時間14分:\3,980[ETC:¥2,980})~足寄IC

道東自動車道が足寄まで伸びているおかげで道東がぐんと近くなりました。千歳から約2時間、函館から(函館港~大沼公園IC:27km/約30分として)5時間30分で足寄ICに着くことができます。但し、道央自動車道はほとんど80km/h区間で、途中で追い抜き区間があるといえどほぼ片側1車線なので、流れが詰まり所要時間がかかることが多く、余裕を持って走った方が良いようです。さて、道東でお勧めのツーリングスポットは、定番にはなりますが中標津エリアになります。

◎道東のお勧めツーリングスポット

1.ミルクロード(開陽台)

ミルクロード

昨今、斜里町の天に続く道や、富良野のジェトコースターの路などの直線路が人気ですが、やはりライダー的には昔からあり、その姿が変わらないミルクロードがある意味北海道の代名詞と言っても過言ではないかもしれません。近くの開陽台も、360度の景観(地平線)が望めるライダー的北海道を代表する場所なので、是非一緒に立ち寄りたい場所です。

2.摩周湖

摩周湖

美しい湖が多い北海道内でも1.2位を争う人気の高い湖。霧の摩周湖と言われるように、なかなか全景を綺麗に見れる機会は得づらいアイヌ語で神の湖とも言われる神秘的な湖ですが、逆に晴れた日に全景を望むと素晴らしい景観を望めます。そのため、霧が晴れ湖の小島を見ると婚期が遅れる…とまで言われています。第一展望台、第三展望台、裏展望台などがありますが、まずは駐車場やレストハウスが完備されている第一展望台から望まれるのがお勧めです(駐車場代:バイク200円)。

3.美幌峠(屈斜路湖)

美幌峠

日本最大のカルデラ湖で、前出の摩周湖に近いこともあり、是非、合わせて訪ねたい湖です。国道243号線(パイロット国道)を上ると、やがて湖面が見え始めて来て走っていてわくわくしてきます。代表的な展望台の美幌峠は駐車場から少し登るもののさほど時間はかからず、そして美幌峠からはまるで絵画のような素晴らしい景観が望めます。ちなみに、湖内に浮かぶ周囲12kmの中島は、淡水湖内では日本一大きい島になります。

4.オンネトー

オンネトー

足寄から阿寒湖に向かう国道240号線沿いから近い場所にあり、北海道の三大秘湖ながらアクセスしやすく、同国道を利用するなら是非とも立ち寄りたい場所です。雌阿寒岳と阿寒富士の秀峰を背景に、五色沼とも言われる刻々と変わるきれいな色の静かな湖面が映える好景観な場所です。

5.釧路湿原

釧路湿原

日本最大の湿原で、日本初のラムサール条約の登録地。広大な湿原だけに何か所も展望台がありますが、特に細岡展望台からは釧路川を含めた広大な湿原を望めます。中標津エリアより南に位置をするので、道東自動車道は阿寒ICで下ります。北太平洋シーサイドラインを通って東上し、霧多布や納沙布岬に行くツーリングルートもありですね。

6.納沙布岬

納沙布岬

日本本土の最東端にある岬です。ライダーだったら、やはり最東端とかには憧れます。目の前には歯舞諸島も望めます。但し、納沙布岬は厚床駅前からの片道約55kmで往復約2時間のピストンロードになります。

7.野付半島

野付半島(トドワラ)

日本最大の砂嘴で、ラムサール条約にも登録されています。トドワラやナラワラなどが立ち枯れていて荒涼感漂う中の一本道を走る雰囲気を楽しめますが、こちらも野付駐車場まで片道18km/20分のピストンロードになります。目前に国後島を望むことが出来ます。

8.知床半島

知床五湖

国立公園にして世界遺産。原生的な自然を感じ味わえる場所ですが、ライダー的には北海道では稀有な山岳ワインディングを楽しめる知床横断道路が有名。標高1,661mの羅臼岳を望みながら走りを楽しめます。観光スポット的には、知床五湖や落差50mのオシンコシンの滝がお勧め。但し、ヒグマの生息地のため、人気のないところには入らないよう。

9.神の子池

神の子池

昨今の映えブームで人気となった湧水で出来た、エメラルドブルーの池。透き通って見える池内に倒木が沈んでいるのが見えて神秘的な景観を醸し出しています。摩周湖の近くなのですが、屈斜路湖と逆側なのでルーティングが難しいところ。裏摩周展望台が近いです。駐車場からすぐなのも嬉しいです。

10.天に続く道

天に続く道

斜里町にある全長約28.1kmの直線道路で、天にも続いているような様相からその名が付けられた道です。知床半島から斜里町に向かう途中にあるので、是非立ち寄りたい場所です。但し、マイカーの方も含めかなりの観光客が来ていて、展望台付近で渋滞になっていることも多いです。

□道北

宗谷岬

日本本土最北端の地、宗谷岬。北海道ツーリングをするなら一度は行ってみたい場所ですが、新千歳空港から約370km(約6時間)、函館港からだと約650km(約8時間30分)かかりますので、最短でもプラス1日は必要です。朱鞠内湖やクッチャロ湖などの観光地はありますが、やはりライダー的に道北は「道」がお勧めです。

網走方面からでしたら国道239号線、238号線でひたすら海岸線沿いを。札幌方面からでしたら自動車道で留萌幌糠ICまで走り海岸線に向かうか、旭川経由で士別剣淵ICまで行き、内陸を通って行くかになりますが、やはりお勧めは走ってみたい道が多くある海沿いです。中標津の直線路とはまた違って、片側に海、片側に原野や草原を眺めながらまっすぐに進む道は、これもまた北海道らしい光景で、時間が許せば是非とも走ってみたい道です。但し、海沿いということで、強風や急な天候の変化にはご注意を。

◎道北のお勧めツーリングスポット

1.オロロンライン

オトンルイ風力発電所の大型風車

石狩市から天塩町までを繋ぐ国道231号線、232号線の愛称で、日本海側に沿って走る道。道中には日本一の高層湿原のサロベツ原野が広がり、また、オトンルイ風力発電所の大型風車が並んでいます。海からの強風に煽られやすいので、走行にはご注意を。

サロベツ原野

2.エサヌカ線

エサヌカ線

猿払村にある全長16kmの村道で、うち約4kmと約8kmの道が牧草地を一直線に貫いていて、視野を遮るものが何もない道で、特に昨今ライダーに大人気の道です。

3.白い道

白い道

宗谷丘陵にある道で、宗谷岬をスタートして約11km続く道の最後の2kmの場所になります。宗谷産のホタテの貝が敷かれた未舗装路。青い空、緑の草原の中を走る白い道のコントラストが好景観な場所です。映え必至の道ですが、未舗装路なので走行にはご注意を。

4.宗谷岬

宗谷岬

日本本土最北端の地で、日本最北端の地の碑があります。宗谷岬周辺のお土産店では、「日本最北端到着証明書(100円)」を限定販売していて、お店で到達日のスタンプも押してもらえます。近くには、最北端のガソリンスタンドや、最北端のバス停など、最北端関連が各種あります。

5.ノシャップ岬

ノシャップ岬

稚内駅から北に向かった突端にある岬で、間近に利尻富士や礼文島を望むことが出来ます。近くのノシャップ寒流水族館では、幻の魚のイトウを見ることもが出来ます。

6.宗谷丘陵

宗谷丘陵

宗谷岬の裏手にある丘陵地帯で、日本最北の丘陵地帯。57基もの風力発電機が建てられていて、国内最大級のウィンドファームでもあります。

7.サロベツ原野

サロベツ原野

道北の日本海側に広がる日本一の高層湿原。ラムサール条約にも登録されていて利尻島の利尻富士の秀峰も眺め見ることが出来る。原野内にはペンケ沼やパンケ沼といった沼地が点在する。

□道央

美瑛

宗谷岬や積丹半島など、海沿いのルートを選択するとなかなかルーティングしづらいエリアですが、三国峠や層雲峡、美瑛など、見どころが多いので、時間があればうまくルーティングして回りたいところです。特に美瑛・富良野は、苫小牧、函館、小樽、新千歳と、どのルートから北海道に入っても行きやすい場所なので、特にラベンダーやいろいろな花が咲く初夏に行かれる場合は、優先して訪ねられることをお勧めいたします。

◎道央のお勧めツーリングスポット

1.三国峠

三国峠

標高1,139mと、道内の国道の中で一番標高の高い峠で、樹海の中を渡る松見大橋の好景観が望めます。峠の展望台脇にはカフェがあり、木工のハンドクラフト用品も販売されています。

2.層雲峡

石狩川を挟んで、約24km断崖絶壁が続く道内屈指の峡谷です。中でも、高さ約200mの柱状節理を望める大函・小函や、約100mもの滝が2本流れ落ちる銀河・流星の滝は、幹線の国道39号線にあり、同国道を走るならば立ち寄り必至の場所です。

大函

3.美瑛

美瑛の丘

丘陵に広がるいろいろな種類の野菜の畑が、パッチワークのように見えることから、そこを縫うように走るパッチワークの路とも呼ばれています。ケンとメリーの木やセブンスターの木、マイルドセブンの丘など、CMで使われた風光明媚な場所が点在していて、他の北海道のエリアとはまた違う雰囲気を楽しめる場所です。

4.青い池

青い池

水面が青く見える池で、青い湖面に枯れたカラマツが立つ幻想的な雰囲気を望めます。その風景はアップル社のOSの壁紙にも採用されました。以前は大型駐車場は未舗装でしたが、整備され舗装化されました(2輪¥100)。駐車場からすぐとアクセスがいいのも嬉しいところです。

5.富良野

富良野

ラベンダーで有名な富良野。ラベンダーの開花時期は6月下旬から7月中旬(7月中旬が最盛期)で、その他にもいろいろな花を楽します。基本的にはファーム富田など、各ファームでラベンダー畑を望めますが、最盛期は駐車場も園内も非常に混雑するのでご注意を。

6.ジェットコースターの路

ジェットコースターの路

富良野郊外にある、アップダウンが続く約2.5kmの直線道路。前出の道東のミルクロードや天に続く道ほどには景観的な迫力は少ないですが、富良野に行った際には、話のネタに是非。

7.ナイタイ牧場

ナイタイ牧場

東京ドーム358個分という日本一広大な公共牧場。牧場内の道も長く爽快路で、北海道らしい牧草光景を満喫しながら走れます。牧場の頂上付近には展望テラス「ナイタイテラス」があり、雄大な牧場の景色を楽します。

8.タウシュベツ橋梁

タウシュベツ橋梁

旧国鉄の士幌線が走っていた路線のコンクリートアーチ橋梁の跡。6月頃から湖面に沈み始めて、8月頃には湖底に沈み、1月には凍結した湖面い現れることから幻の橋とも言われています。尚、タウシュベツ川橋梁までの林道は許可車両以外通行禁止のため、同橋梁を間近で見学するには、NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターの有料ツアーを利用するか、十勝西部森林管理署東大雪支署から許可証をもらう必要があります。ちょっと遠方で「何とか見える…」というレベルになりますが、対岸の国道273号線沿いにありますタウシュベツ展望台から見ることも可能です。但しかなり崩落が進んでいて、いつまで見られるかは微妙感じです、

9.襟裳岬

襟裳岬

太平洋に向かい南に突き出た岬で、周囲は約60mもの断崖になっている名所。国指定名勝。付近はかなり風も強くて有名なので、走行には注意を。

□道南

函館ハリストス正教会

陸路で来て、青森港や大間港からフェリーに乗った場合、函館港に着くので、比較的道南は観光しやすい場所ですが、苫小牧や小樽、千歳などから入ると、わざわざそちらに回ることとなり、特に函館や大沼公園は、なかなかルーティングが難しいエリアでもあります。それでも洞爺湖や支笏湖、羊蹄山は、時間があれば比較的回りやすいところにあるので、是非、訪ねてみたい場所でもあります。

◎道南のお勧めツーリングスポット

1.函館山

函館山

函館に寄ったら、是非とも言ってみたい場所。函館市街が一望出来、ミシュランガイドで三ツ星に輝くなど特に夜景は素晴らしい。山麓からロープウェイを利用しますが(往復1,500円)、強風などにより終日運休になる場合がありますので、ご注意を。

2.大沼公園

大沼公園

函館港から約37km(約50分)のところにあり、大沼公園ICがすぐそばにあることから、自動車道に乗るなら、是非立ち寄りたい場所です。大沼越しの秀峰の北海道駒ケ岳を望む景勝地。国定公園。湖畔の東大沼キャンプ場もお勧めです。

3.支笏湖

支笏湖

アイヌ語で大きな窪地を意味する“シ・コッ”が語源の湖で、透明度が高く水質は11年連続日本一を誇ります。周囲には風不死岳、恵庭岳、樽前山などがそびえ、また支笏湖温泉などがあり風光明媚な湖です。

4.洞爺湖

洞爺湖

日本百景、世界ジオパークにも認定されている美湖で、サイロ展望台や月浦展望台などがあり、美観を望めます。近くには昭和新山や有珠山もあるので、一緒に観光が出来ます。湖畔に原生林もあります。

5.神威岬

神威岬

積丹半島の先から日本海に突き出た岬で、駐車場からチャレンカの小道という遊歩道を770mほど歩くと岬の先には灯台があり、そこからシャコタンブルーと呼ばれる青い海上に突き出た神威岩を望むことが出来ます。遊歩道の先端まで往復約40分。閉門時間があるのでご注意を。強風など荒天時は閉門される場合もあります。

6.オコタンペ湖

オコタンペ湖

支笏湖の近くにある北海道三大秘湖にも数えられている小さな湖です。周囲は原生林に覆われていて、静寂の中、きれいなコバルトブルーの湖面を望めます。

7.昭和新山

昭和新山

昭和18年の噴火で、麦畑が隆起してできた標高398mの山で、洞爺湖有珠山ジオパークとして世界ジオパークにも認定されています。有珠山ロープウェイ(往復¥1,600)を上った先にあります洞爺湖展望台からは洞爺湖、昭和新山の景観が、火口原展望台からは1977年の有珠山の噴火で出来た過去最大級の銀沼火口臨むことができます。クマ牧場あり。

8.登別温泉地獄谷

登別温泉地獄谷

直径約450mの爆裂火口跡で、多くの噴気孔が点在していて、もくもくと白煙を上げている様を間近で見られて迫力があります。一周約10分で周れる遊歩道があり、地獄谷展望台からは地獄谷を一望できます。近くにのぼりべつクマ牧場(駐車料金:¥200、入場料¥2,650(ロープウェイ代含む))があります。

9.羊蹄山

羊蹄山

標高1,898mの山で、その姿から蝦夷富士とも呼ばれ、日本百名山にも選ばれています。山麓からその秀麗をみるのもいいですが、アンヌプリゴンドラ(片道10分¥1,300)に乗って行く1000メートル展望台から眼前に見る山容も素晴らしいです。

10.樽前ガロー

樽前ガロー

多種類の苔が観察できる樽前山麓に位置した観光名所。遊歩道や橋の上から切り立った崖と渓流を見られます。秘境感がある割りに、駐車場から近いのも嬉しいところ。立ち入り禁止区域あり。また、熊にも注意。苫小牧港から近いので同港を利用される方は、是非、立寄られてみてはいかがでしょうか。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。