【山口市】改修中の国宝瑠璃光寺五重塔に第2弾プロジェクションマッピングが登場。「四季」をテーマに大内文化の世界観を映像と音楽で表現。通路には人の動きで変化するインタラクティブな演出も

2024年9月10日

山口市では、令和５年度から実施している国宝瑠璃光寺五重塔の全面改修を契機とした観光誘客事業「昇華-shouka-大内文化」の一環として、第2弾のプロジェクションマッピングを開催します。

第2弾プロジェクションマッピングとインタラクティブコンテンツ

改修中の国宝瑠璃光寺五重塔を覆うデザインシートを舞台に、プロジェクションマッピング第2弾が開催されます。今回の作品は、世界的に活躍する舞台芸術監督森弘一郎氏が監修し、大内氏の過ごした時間を「四季」に見立て、冬・春・夏・秋の映像と音楽で大内文化の世界観を表現します。
また、香山公園塔影の池東側の通路では、人の動きに合わせて季節の演出が変化するプロジェクションマッピングも楽しめます。

開催期間
　令和6年9月8日（日）～令和7年1月3日（金）

開催時間
　9月：19時30分から22時00分

　10月：18時30分から22時00分

　11月以降：18時00分から22時00分

　注）12月31日は18時00分から24時30分

開催場所

　香山公園（山口市香山町7-1）
駐車場について
　土曜・日曜・祝日は、県庁駐車場もご利用いただけます。

移ろいゆく「四季」の中に落とし込まれた大内文化の世界観

オープニング｜大内菱が輝く新たな物語の始まり

五重塔が霧に包まれ、やがて霧が晴れると、タイトルと共に大内家の家紋「大内菱」が星のように輝きながら昇っていきます。このシーンでは、過去の思いが晴れ、今もなお星となって大内氏の人々が見守っている様子を表現しています。オープニングは、新たな物語の始まりを象徴しています。

冬｜雪景色の五重塔に佇む弘世公

寒さを感じさせる粉雪が降り、一の坂川が浮かび上がる中、五重塔が次第に雪に覆われていきます。雪に包まれた五重塔の前に現れた弘世公の姿は、冬の厳しさと共に、大内氏が乗り越えてきた困難を象徴しています。弘世公がこれまでの歩みと、大内文化の繁栄への思いを馳せる様子を表現しています。通路を歩くと、積もった雪が人の動きに合わせて溶けていく演出が楽しめます。

春｜山口の地に咲き誇る桜と大内文化

桜が芽生え、幹が成長し、やがて満開の桜が一面を彩ります。桜が根を張り咲き誇るまでに成長する様子は、大内文化が山口の地に根付き、さらに発展していく姿を象徴しています。また、桜の色合いが混ざり合う様子は、多様な人々や慣習を受け入れ、独自の文化を生み出していく大内文化の精神性を表現しています。通路では、人の動きに合わせ、足元で桜の花びらが舞う演出が楽しめます。

夏｜初夏に咲く睡蓮と満月に映える五重塔

初夏の雨が水面に波紋を広げ、睡蓮が美しく咲きます。満月が五重塔の背後に現れ、秋への移ろいを感じさせます。泥の中で成長し清らかな花を咲かせる睡蓮の様子は、大内文化が現代まで清らかに成長してきた姿を象徴しています。また、初夏の雨が睡蓮を咲かせるように、大内文化が歴史の波紋を広げ、発展していく様子を表現しています。通路では、歩くたびに水面に新たな波紋が広がる演出を楽しめます。

秋｜舞い散る紅葉と大内文化の歴史

朝日が五重塔を照らし、紅葉の葉が色づき、地面に散り積もる中、五重塔は何度も様々な色に塗り替えられ、最後には一筋の流れ星が五重塔を輝かせます。これらのシーンは、大内文化の長い歴史と移ろいゆく時代の流れを象徴し、落ち葉が肥しとなって大内文化が後世に受け継がれていく様子を描いています。長い歴史の中で、変わったものと変わらずに受け継がれてきたもの、現在の山口に息づく大内文化とは何かを問いかける表現となっています。通路では、人の動きに合わせて落ち葉が舞う演出が楽しめます。