選ぶ楽しみを味わえるunder400ccの輸入車
いよいよ、トライアンフの400ccのバイクの価格が発表されましたが、先日発表されたハーレーのX350を意識したかのような価格設定。これで、トライアンフの400もハーレーの350も70万円を割って60万円台というプライスで販売されることになりました。
そこで、今回、車両価格が80万円以下の主要な輸入車&国産車を調べてみました。その仕様比較表が下記の通りです。
ハーレーダビッドソン | トライアンフ | BMW | ROYAL ENFIELD | Benelli | KTM | ハスクバーナ | Honda | YAMAHA | KAWASAKI | |||||||
X350 | SPEED400 | SCRAMBLER400 | G310R | HUNTER 350 | METEOR 350 | IMPERIALE400 | 390DUKE | SVARTPILEN 401 | VITPILEN 4 | GB350S | MT-03 | YZF-R3 | Ninja400 | Z400 | ELIMINATOR | |
全長(mm) | 2110 | 2055 | 2115 | 2025 | 2100 | 2140 | 2170 | 2180 | 2090 | 2090 | 1990 | 1990 | 2250 | |||
全幅(mm) | 815 | 900 | 820 | 800 | 845 | 820 | 790 | 755 | 730 | 710 | 800 | 785 | ||||
全高(mm) | 1085 | 1170 | 1120 | 1055 | 1140 | 1120 | 1105 | 1070 | 1140 | 1120 | 1055 | 1100 | ||||
シート高(mmj) | 777 | 790 | 835 | 785 | 790 | 765 | 780 | 830 | 835 | 835 | 800 | 780 | 780 | 785 | 785 | 735 |
ホイールベース(mm) | 1410 | 1375 | 1420 | 1380 | 1440 | 1357 | 1357 | 1440 | 1380 | 1380 | 1370 | 1370 | 1520 | |||
車両重量(kg) | 195 | 171 | 180 | 164 | 189 | 191 | 205 | 179 | 167 | 169 | 167 | 166 | 176 | |||
燃料タンク容量(L) | 13.5 | 13 | 13 | 11 | 13 | 15 | 12 | 13.4 | 9.5 | 9.5 | 14 | 14 | 14 | 14 | 12 | |
エンジン | 水冷 | 水冷、4バルブ、DOHC、 | 水冷、4バルブ、DOHC、 | 水冷、4バルブ、DOHC、 | 空冷,SOHC, 2バルブ | 空冷 | 空冷 | 水冷、4バルブ、DOHC、 | 水冷、4バルブ、DOHC、 | 水冷、4バルブ、DOHC、 | 空冷,OHC | 水冷,4バルブ,DOHC | 水冷,4バルブ,DOHC | 水冷,4バルブ,DOHC | 水冷,4バルブ,DOHC | 水冷,4バルブ,DOHC |
気筒 | 並列2気筒 | 単気筒 | 単気筒 | 単気筒 | 単気筒 | 単気筒 | 単気筒 | 単気筒 | 単気筒 | 単気筒 | 単気筒 | 直列2気筒 | 直列2気筒 | 並列2気筒 | 並列2気筒 | 並列2気筒 |
cc | 353 | 398 | 398 | 312 | 349 | 349 | 374 | 373 | 373 | 373 | 348 | 320 | 320 | 398 | 398 | 398 |
圧縮比 | 11.9:1 | 12:1 | 12:1 | 10.9:1 | 12.6:1 | 12.6:1 | 12.6:1 | 9.5:1 | 11.2:1 | 11.2:1 | 11.5:1 | 11.5:1 | 11.5:1 | |||
最高出力 | 36 PS ( 27 kW) @ 8500 rpm | 40 PS (29 kW) @ 8,000 rpm | 40 PS (29 kW) @ 8,000 rpm | 34PS(25 kW)/ 9,250 rpm | 20PS(14.9kW)/6,100rpm | 20.2PS(14.9kW)/6,100rpm | (15.5kW)/5,500rpm | 44PS(32kW)/9,000rpm | 44PS(32kW)/9,000rpm | 44PS(32kW)/9,000rpm | 20PS(15kW)/5,500rpm | 42PS(31kW)/10,750rpm | 42PS(31kW)/10,750rpm | 48PS(35kW)/10,000rpm | 48PS(35kW)/10,000rpm | 48PS(35kW)/10,000rpm |
最大トルク | 31Nm/7 000rpm | 38 Nm @ 6,500 rpm | 38 Nm @ 6,500 rpm | 28 Nm / 7,250 rpm | 27Nm/4,000rpm | 27Nm/4,000rpm | 29Nm/4,500rpm | 37Nm/7,000rpm | 37Nm/7,000rpm | 37Nm/7,000rpm | 29Nm/3,000rpm | 30Nm/9,000rpm | 30Nm/9,000rpm | 37Nm/8,000rpm | 37Nm/8,000rpm | 37Nm/8,000rpm |
ギヤ | 6速 | 6速 | 6速 | 6速 | 5速 | 5速 | 5速 | 6速 | 6速 | 6速 | 5速 | 6速 | 6速 | 6速 | 6速 | 6速 |
フロントタイヤ | 120/70-ZR17 | 110/70 R17 | 100/90 R19 | 110 / 70 R17 | 110/70-17 | 110/90-19 | 100/90-19 | 110/70R17 | 110/70R17 | 100/90-19 | 110/70-17 | 110/70-17 | 110/70-17 | 110/70-17 | 130/70-18 | |
リアタイヤ | 160/60-ZR17 | 150/60 R17 | 140/80 R17 | 150 / 60 R17 | 140/70-17 | 140/70-17 | 130/80-18 | 150/60R17 | 150/60R17 | 130/70-18 | 140/70-17 | 140/70-17 | 150/60-17 | 150/60-17 | 150/80-16 | |
フロントブレーキ | デュアルディスク | 300mmディスク | 320mmディスク | 300mmディスク | 300mmディスク | 300mmディスク | 300mmディスク | 320mmディスク | ディスク | ディスク | ディスク | ディスク | ディスク | 310mmディスク | 310mmディスク | 310mmディスク |
リアブレーキ | シングルディスク | 230mmディスク | 230mmディスク | 240mmディスク | 270mmディスク | 270mmディスク | 240mmディスク | 230mmディスク | ディスク | ディスク | ディスク | ディスク | ディスク | 220mmデイスク | 220mmデイスク | 240mmデイスク |
他 | ライドバイワイヤー | ライドバイワイヤー | ライドバイワイヤー | ライドバイワイヤー | ||||||||||||
トラクションコントロール | トラクションコントロール | |||||||||||||||
トルクアシストクラッチ | トルクアシストクラッチ | スリッパークラッチ | スリッパークラッチ | スリッパークラッチ | ||||||||||||
スーパーモトモード | ||||||||||||||||
ETC2.0 | ETC2.0 | |||||||||||||||
価格(円) | 699,800 | 699,000 | 789,000 | 740,000〜 | 657,800〜 | 710,600〜 | 668,800 | 765,000 | 787,000 | 767,000 | 561,000 | 687500 | 726,000 | 770,000 | 726,000 | 759,000 |
一部、未確認(他を含めて)の箇所もありますが、おおよそこんな感じでした。やはりこの中で、60万円台というのはかなりリーズナブルで、基本的にはハーレーもトライアンフも、インド、及び東南アジアなどの二輪の需要が多い国への投入を見込んでということになるのでしょうが、免許制度で普通二輪免許では400ccまで乗れるという日本において、既にハーレーもトライアンフもディーラー網が構築していることもあり、シェア増加のために先鞭を打って売り上げていきたいということもあり、戦略的な価格にしているものと思います。もちろん、今後の発展のためにも若年層を取り込んでいきたいというマーケティングもあるかと思います。
とはいえ、251〜400ccの中で今、売れているバイクといえばホンダGB350で、価格が56.1万円と圧倒的に他車よりも安いのが魅力的です。合わせて、昨年は輸入車ではロイヤルエンフィールドのHUNTER350(65.78万円)も売れました。これらの車種は5速で20PSということもあり、スピードよりも単気筒エンジンのテイストを楽しむバイクといった感が強く、今回の36PSのハーレーや40PSのトライアンフとはまた違ったフィールドかと思います。
では、そのような高出力車で80万円以下の251〜400ccのバイクと言いますと、カウル付のスポーツタイプのヤマハYZF-R3やNinja400hは別にしても、同じネイキッドタイプのヤマハのMT-3(68.75万円)とカワサキのZ400(72.6万円)が、今回のハーレーやトライアンフの車両とタイプが近いかと思います。
特にZ400は、166kgで48PSという軽量高出力でまさにストリートスポーツです。但し、ハーレーもトライアンフともにネイキッドタイプではありますが、それぞれのメーカーの味わいが感じられるテイストフルなバイクになっています。
ちなみに、250ccクラスでヒットしているRebel250(61.05万円:26PS)は足付き性の良さ(シート高:690mm)というのもヒットの要因のひとつですが、その中ではシート高が777mmというハーレーの350Xも足付き性が良さそうですし、同じクルーザータイプのカワサキのELIMINATORはシート高が735mmになります。
大型免許を持っているライダーは、特にブランド的なイメージも強い輸入車ですとダウンサイジングはしづらいかもしれませんので、既存の普通免許ライダーはもちろん、新規に免許を取得したライダーがメインターゲットになると思いますし、よもすれば80−90年代に普通免許(当時の中型免許)を持っているライダーも視野に入ってくると思いますので、今後、自社のユーザー獲得のため、色々なキャンペーンを行ってくる可能性も高いです。
既に、400cc以下の車両を展開していますBMWやKTMも含めて輸入車が充実してバイクを選ぶ選択肢としても楽しくなったunder400cc。ぜひ、各々の車両の乗り比べて、自分にあった一台を探してみてはいかがでしょうか。
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