7月21日(金)に開催された文化庁の文化審議会文化財分科会の審議・議決を経て、国指定史跡「石垣山」について指定地の範囲を追加するよう、文部科学大臣に答申されました。
これにより、史跡「石垣山」は第3次の指定を受けることとなります。
追加指定の概要
天正18年(1590)の小田原攻めの際に、豊臣秀吉によって築かれた陣城跡。築城当時の野面積み(のづらづみ)の石垣が比較的良好に残る。本城曲輪(ほんじょうくるわ)、馬屋曲輪(うまやくるわ)などからなる。南曲輪、西曲輪及び本城曲輪の一部など条件の整った部分を追加指定されます。
史跡「石垣山」の概要
- 【名称】 石垣山(いしがきやま)
- 【年代】 戦国時代
- 【所在地】 早川1383番11他(追加指定地:早川1383番1他)
- 【指定】 昭和34年5月13日、平成18年1月26日(追加)
- 【指定面積】48,262.95平方メートル(うち今回追加分5,807.00平方メートル)
【特徴など】
天正18年(1590)の小田原合戦に際し、豊臣秀吉が小田原城攻略のため築いた城で、「石垣山一夜城」の名でも親しまれています。 石垣で築かれた近世城郭で、箱根外輪山の一角から派生する標高250m前後の尾根上に立地。
城は天守台のある本城曲輪、馬屋曲輪、南曲輪、西曲輪、井戸曲輪のほか腰曲輪などの複数の曲輪で構成されており、要所要所に虎口や櫓台の跡も認められていて、安土・桃山時代の城郭の特徴をよく示しています。
石垣山は、その後の使用や改修の形跡がなく、豊臣秀吉が築城した当時の姿をよく伝えており貴重な史跡です。
問い合わせ
小田原市文化部文化財課 0465-22-1718
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