古の世界遺産の地を縦走する“関西屈指の爽快路“を走ってみたい！
近畿エリアでは有数の距離と爽快感を楽しめる高野龍神ライン。熊野参道や高野山があり、世界遺産にも選定されています古の地を縦走しつつ歴史的な風情を感じることができます。路面状況も良く、中高速コーナーが続きライディングを楽しめますが、紅葉時は渋滞必至です。
- 全長42.7km
- 無料
- 絶景★★
- 爽快★★★★
- 冒険★★
紀伊半島を縦断する国道371号線の高野山と龍神温泉までの区間の名称の高野龍神ライン。和歌山県と奈良県の県境の尾根沿いに走る山岳路で、東の伊豆スカイライン、西の高野龍神スカイラインと言われるほど爽快な走りが楽しめる道です。
紅葉の絶景地でもあり、紅葉シーズンには多くの行楽客が訪れます。山の尾根筋を削って作られた道のため多くの区間が樹々にさえぎられて周囲の景観は見づらいですが、樹々の切れ目から紀伊山地の山々の峰景を楽しみながら走ることができます。
ですので、基本的には爽快な走りをメインに楽しみつつ、鶴姫公園やごまさんスカイタワーなどの展望台に寄りつつ、周辺の山の景色を楽しむのがお勧めです。時間があれば世界遺産の高野山に立ち寄るのもありかと思います。
食事がとれるのは、道中では道の駅ごまさんスカイタワーぐらいですが休業中のこともありますので、高野山か道の駅龍神で食事を取られるのが良いようです。なお、周辺に著名な立ち寄りスポットが無いのと、近辺には爽快路があまりないため、高野龍神スカイラインを軸にしてツーリングルートをたてづらいのが難点ではあります。
高野龍神ラインの立ち寄り７スポット
1.高野山(壇上伽藍、金剛峯寺)
和歌山県北部にある周囲を1000mの山々に囲まれた山地の総称で、1200年前に弘法大師空海が開創した真言密教の聖地になります。高野山は金剛峯寺と同義であり、境内の山地には117の寺院があり、奥之院と壇上伽藍が二大聖地として信仰を集めています。ですので境内も広く、各所を巡るには1日以上はかかりますので、立ち寄りで参拝するなら大塔がある壇上伽藍～金剛峯寺～金剛三味院本堂の散策がお勧め。もしくは弘法大師が入定（にゅうじょう）され歴史的な武将のお墓がある奥之院も風情があります。各々30～40分は費やします。各所に駐車場あり。
2.高野大滝
高野山の奥の院前から出ています国道371号線（高野龍神スカイライン）に入り、国道を4kmほど南下したところにある脇道（熊野古道小辺路）を通った先にあります御殿川にかかる落差10mの小さな滝です。但し、遠望になり草木もありよくは見えません。駐車場があり、その手前の橋の脇には護摩滝もあります。同熊野古道小辺路を進むと集落に着き、大滝丹生神社や葵の井戸などがあり、風情を感じることができます。
3.鶴姫公園展望台
高野龍神スカイラインから側道に入ると展望台のある織姫公園に着きます。展望台からは紀伊山地の山並みの好眺望を望めます。展望台下に展示されています鶴姫の生涯の物語を見てから展望台を上って景色を見ますと、より感慨深くなります。また、鶴姫公園から3kmほど進んだところには花園あじさい園があり、６月中旬から7月中旬にかけて約3,500株ものあじさいの花が咲き誇り多くの人が訪れます。園内には展望台もありますが、入場料100円がかかります。
4. 道の駅ごまさんスカイタワー
高野龍神スカイラインの中心的な場所で、ここを目的地とされるのがお勧めです。高さ33mの展望塔（300円）からは紀伊山地の山並みを見渡すことができます。売店やレストランもありますが、レストランは休業中の場合もありますので、食事をとられるようでしたら事前にご確認を。
5.野々垣内の吊橋(佐久間橋)
奈良県から和歌山県にかけて多くの吊橋がありますが、この高野龍神スカイライン沿いの龍神村の日高川にかかる長さ43mの木製の吊橋で、日本最恐とも言われています吊り橋です。今は板もしっかりして一時より渡りやすくはなりましたが、なにせ心許ないワイヤーだけで吊るされた橋で、風が吹くとかなり揺れるので恐怖心があおられます。また、渡りながら手摺まで手が届かせられないので足だけでバランスを取って渡らなければならない怖さがあります。思い出にはなりますが、高所恐怖症の方は好奇心だけで絶対渡らないように。
6.道の駅 龍神(龍神の吊橋)
高野龍神スカイライン沿いの龍神温泉のそばにある道の駅で、日高川を眺めながらテラス席でジビエ料理などを食べることができます。小さな道の駅ですが、龍神梅や龍神みそなど地物でとれた食品や木工品なども販売されているほか、近くには吊り橋もあり、ツーリング気分を楽しめる道の駅です。
7.龍神温泉/龍神像
日高沿いにある温泉地で、日本三美人の湯（他は、島根県の湯の川温泉と群馬県の川中温泉）として有名で、湯に浸かると肌がツルツルになります。元湯の湯舟は広々としていて日帰りでの入湯料は800円。駐車場は無料です。そして、龍神温泉内の国道371号線沿いにあります世界一のチェーンソーアーティストによって作られました龍神像の到着を持って、高野龍神スカイライン走破とするのもありかと思います。
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