Lambrettaが、ニューモデルを発表

2022年6月 - 1947年に最初のスクーターを発表して以来、イタリアから発信され、高品質、かつライフスタイルを彩るモデルとして世界で愛されてきたスタイリッシュなスクーター、ランブレッタ(ambretta)。その商品は絶えずライバルたちよりスポーティーで、プレミアムな位置づけを誇ってきました。1970年代前半にイタリアでの生産を終了、その後2017年に復活して以来、アイコニックなイメージを現代のスタイルに上品に融合させたV-Specialシリーズを育て続けてきましたが、誕生から75周年を迎えたこのほどラインアップを追加、ますますランブレッタ・ブランドをほかに比肩するもののないスクーター・ブランドとして高めていくことを決意したのです。

6月6日から開催されているフオリサローネ/ミラノ・デザイン・ウィークでは、ランブレッタ・ミュージアムとコラボレーションし、ランブレッタ・ブランドの75周年を祝うとともに、2機種の全く新しいランブレッタが発表されました。同時に開催されたヒストリー展示では、最初のランブレッタであるモデルM(A)やそのデザイナー、さらに当時を代表する女優・ジェーン=マンスフィールドらが過去の歴史を彩る存在として展示され、注目を集めたのです。ランブレッタの過去のモデルがそうであったように、今年もまた、ニューモデル発表の場にミラノを選んだランブレッタ。今回発表された2機種のニューモデルを以下に紹介します。

【Lambretta G350】

2019年のミラノ国際モーターサイクルショー(EICMA)で発表され、注目を集めたニューモデル、G325 Special。COVIDパンデミックの影響を被り、その開発が大幅に遅れていましたが、エンジンの排気量を引き上げ、G350として改めて発表することとなりました。G350は現行のV-Specialシリーズ同様、クラシック・ランブレッタのデザインにインスパイアされた、現代によみがえるネオ・レトロ・ランブレッタの頂点を飾るモデルです。

イノチェンティのオーナーであるウォルター=シェフラン肝いりのデザインは、V-Specialシリーズで現代によみがえったランブレッタならではの流麗なボディを、さらにシャープにリフレッシュ。丸みを帯びた柔らかさとエッジの効いたスタイルとを絶妙に融合させたのです。プレミアム・スクーター・セグメントの中では最大となる330.1㏄の水冷エンジンを、フルメタル・モノコックボディに搭載。フルカラー・TFTディスプ
レイ、ダブル・リンク式フロントサスペンションシステム、デュアル・チャネルABS。最新の装備をクラシックなスタイルに見事に溶け込ませることに成功しました。

G350の生産は2022年11月に開始される予定。12月以降、順次欧州の主要輸出先を中心に出荷が進められる見通しです。日本での発売開始は未定ですが、2023年春ごろになる見通しです。

【Lambretta X300】

X300の登場はだれも予想していなかったはず、とランブレッタ・チームは胸を張っています。イノチェンティのDNAを受け継ぐ現代のランブレッタのリーダー、ウォルター=シェフランが描き出したコンセプトをベースに、極めて現代的なラインを与えられ、以前として一見してランブレッタとわかるようなスタイルながらも、全く革新的なスクーターとして作り出されました。

面を鋭く切り出したかのようなシャープなデザインは「ダイヤモンド」ラインと呼ばれ、固定式フェンダーはランブレッタらしさにあふれています。ボディの主要な部分をスチール製としたセミ・モノコック・スタイルには、ダブル・リンク式フロント・サスペンションやダブルディスクブレーキ、デュアル・チャネルABSと大排気量のエンジンを支える足回りがおごられ、BOSCH製フューエル・インジェクション・システムはスムースかつパワフル。キーレス・エントリー・システムも装備しました。

X300の生産は2022年10月下旬ごろから。出荷は12月初旬になる見通し。日本での発売開始は2023年春を予定しています。

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