人力車&昭和レトロ館

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50代以上の方には、特にお勧めです…

栃木県の那須エリアといいますとB級スポットが多く、パッと見は入りづらいですが、中に入ってみると意外と(すみません)楽しめるところもあったりして、ツーリングに花を添えてくれます。今回、伺わせて頂きましたのが「人力車&昭和レトロ館」です。

人力車&昭和レトロ館

伊豆の「まぼろし博覧会」や、同じ那須の「ピラミッド元気温泉」のように、足を踏み入れるのに躊躇してしまいそうなB級スポットとは違い、ここは比較的入りやすい外観です。駐車場も広く、観光客も途切れず入館していきますので、安心感があります。駐車場にポツンと置かれています「昭和の名車 セドリック」が館内へのワクワク感を増長させてくれます。

入館料1,000円(小中学生600円)を自販機で購入して館内に。まずはロビーになりますが、目に入りますのが、昭和の歌謡シーンを彩った数々の名曲のレコード。表からはジャケットが、裏からはジャケット裏の歌詞などを見れる心配りで、70~80年代の音楽が流れているレコードのジュークボックスとともに、早くも気持ちが80年代にトリップします。ここのレコードジャケットや音楽を見聞きしているだけで数時間は過ごせそうです。

懐かしの「ケンケンパ…」のチョーク跡

さて、館内を進みますと、懐かしい昭和の香りが漂う空間が再現されており、まさに昭和にタイムスリップしたような感じです。

昭和の駐在所

当時の銭湯や床屋さん、スナック、おすし屋さんなどが再現され、横丁に所せましと並んでいます。

昭和のパチンコ

当時のバネ式のパチンコ台もあり、しかも本当に動かせます(※現在はコロナ禍につき、触れないように)。

特に小物まで再現された昭和の民家は、私が生まれる前の情景ながら、見ていてなんか懐かしい気持ちになるのと共に、畳6畳で家族がちゃぶ台を囲んでごはんを食べて、TVに映る野球や歌番組に熱中していた様相が目に浮かび、心が温かくなりました。狭い部屋にはお子さんのランドセルやお母さんのミシンなども置かれ、たぶん、ここに所せましと布団を敷いて、みんなで寝ていたんだろうな…と勝手に想像してしまいました。

縁側の先には、お祭りのはっぴや手ぬぐいが干されていて、なんか裏路地的に入り込んだ雰囲気を味わうことができます。

ホンダCB750K1

そして、圧巻なのが、昭和を彩った数々の映画のポスターやピンク映画の看板類。いろいろな映画タイトルや思わず笑ってしまうような見出しもあり、このポスター類を見ながらごはん三杯はいけそうなくらいの充実具合と面白さ。しかも、実際の映画館的に東京オリンピックの動画?も上映されています。そして、ロビーに戻りますと、何台か置かれている人力車に乗って、時間があれば館長自ら写真を撮ってくれます。そして、ここの館長がまだ独特な方で、話しを聞けば、ツーリングの思い出に花を添えてくれること間違いなしです。

デジタル時代になり、またコロナ禍で、人と人との付き合いが希薄になり、また、情報も一瞬で手に入れることができる現代において、便利になったのは間違いないのですが、逆に何か大切なものを失ってしまっているんじゃないだろうか…と感じられた場所でした。人によってはとらえ方が違うとは思いますが、是非、立ち寄られて、昔を思い出したり、また、若い方は、こんな時代があったんだと新鮮な気持ちで見られるのも楽しいと思います。館内は写真撮影可ですので、インスタ映えにもお勧めです。

 「人力車&昭和レトロ館」

栃木県那須郡那須町大字高久甲字西山5805-22

9:00~17:30(不定休)※冬期期間(1月~3月)は臨時休業あり

TEL 0287-74-5333

入場料金:大人1,000円、小中学生600円、小学生未満無料

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