茨城県の紅葉スポット(11月中旬~11月下旬)

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常陸国で紅葉狩り

花貫渓谷

北関東にあります茨城県ですが、栃木県や群馬県と違い山の標高も低く、海のある県ということで、紅葉もこれからのところが多いようです。今回は、そんな茨城県から県北部と県南部の各々のお勧め紅葉ツーリングのルートをご紹介致します。

①花貫渓谷~奥久慈~八溝山

茨城県で紅葉の名所といいますと花貫渓谷があります。この時期の茨城県の観光ポスターに必ずといっていいほど掲載される場所です。最寄りのICは常磐自動車道の高萩ICですが、南方面からアクセスされる場合は、ふたつ前の日立中央ICで下り県道36号線で内陸部へと入ります。途中に映画も撮られました日立鉱山の大煙突(当時は155.7mでしたが、今は折れて短くなっています)を遠目に見つつ、先に進みますと御岩神社の駐車場に着きます。

御岩神社 かびれ神宮

日本最強のパワースポットともいわれています神社で、ぜひ、参拝していきたい場所です。参道には大きな御神木の三本杉があり、いるだけでパワーがもらえそうな雰囲気のある神社です。そしてグリーンふるさとラインに入り(右折し)ます。常磐自動車道を日立中央ICで下りたのは、御岩神社に寄り、このグリーンふるさとラインに走るためです。

北関東エリアながら、栃木県や群馬県と違って高い山が無い(県内の最高峰は標高1,022mの八溝山になります)ため、山岳ワインディングロードが少ない茨城県。なかなか快走路が少ない中で、このグリーンふるさとラインは総延長約70kmもある茨城県を縦断する農道で、樹々に阻まれ景観こそなく爽快感は薄いものの、ほぼ信号もなく車通りもすくないため、快適な走りを楽しむことの出来る茨城県随一の快走路です。

グリーンふるさとライン

御岩神社の先の交差点から北にグリーンふるさとラインを13kmほど走りますと国道461号線に突き当たりますので、ここを左折します。すると、すぐに花貫渓谷の駐車場があります。紅葉シーズンはここにバイクを止めて遊歩道を歩いて花貫渓谷へと向かいます。ちなみに駐車場の近くには不動滝という小ぶりな滝があります。

花貫渓谷

駐車場から1km弱歩くこと15分ほどで花貫渓谷に到着します。メインは吊橋のところですが、この時期、多くの観光客の方々が来ていますので、吊橋だけの写真を撮るのはかなり至難の業となります。吊橋以外でもきれいに紅葉が咲いていますす、あまりに混んでいましたらまた時期をずらして訪ねるのもいいかもしれません。

花貫渓谷を後にして再び国道461号線で西へと向かいます。しばらく走りますと、横川の下滝があります。駐車場があり滝見台まですぐで階段も整備されていますので、ぷらっと立ち寄りお勧めの場所です。

横川の下滝

さて、国道349号線との交差点を過ぎそのまま国道461号線を進んで行きますと、先月(2021年10月)に開通しました北沢トンネルがあります。実はこのトンネルが出来る前までは同区間は国道ながら北沢峠という狭路を走らなければならない酷道箇所で、北沢トンネルが出来たことで酷道部を通らずに峠を抜けることができるようになりました。

トンネルを抜けますと県道33号線に突き当たりますので、ここを左折して少し進みますと竜神大吊橋があります。

竜神大吊橋

竜神大吊橋は橋の長さが375mで、歩行者専用としては国内最大級の長さを誇る吊橋です。紅葉も綺麗に見える場所ですので、立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。

再び県道33号線と国道461号線の併走区間を走り北上し、そして国道461号線に沿って袋田の滝方面へと左折します。やがて滝川に沿って袋田の滝方面へと向かいます。途中に無料駐車場がありますが袋田の滝まで1km弱歩きますため、出来れば袋田の滝の近くのお店か食事処に行き、お土産を買うか食事をとるかして駐車場にバイクを置かせてもらった方が楽です。そして、袋田の滝の入口(入場料300円)に入ります。

袋田の滝 第一観瀑台

袋田の滝の入口からトンネルを歩いて行きますと、滝を下から見上げる第一観瀑台に着きます。さすが日本三名瀑に数えられるだけあり、その迫力に驚かされます。そして、そばのエレベーターに乗って、上の第二観瀑台に。

袋田の滝 第二観瀑台

第二観瀑台からは素晴らしい袋田の滝の全景を見ることができます。この二つの観瀑台から各々素晴らしい景観が見れて300円はお得!と正直に思えるほどの景色です。是非とも立ち寄られることをお勧めします。ちなみに袋田の滝の先に生瀬滝という風情のある滝がありますが、階段を436段登って歩くので、行かれるかどうかは好き好きで。

生瀬滝

袋田の滝を後にして、久慈川沿いの国道118号に入りますとすぐに沈下橋の久野瀬橋があり、やがて県道325号線を左折しますと永源寺もみじ寺に到着します。その名の通りもみじがとても綺麗なお寺で、週末はかなり混雑もしますが、平日なら多少は落ち着いてみることが出来ます。

永源寺 もみじ寺

もう少し先に進みますと廃校となった旧上岡小学校があり、ぬくもりのある校舎に懐かしさを感じられます。

旧上岡小学校

そして、少し遠回りにはなりますがアップルラインを通って再び国道118号線に入ります。やがて月待の滝に着きます。

月待の滝

落差17mの小ぶりな滝ながら、二本の水の流れがあっていい雰囲気の滝です。国道からも近いですので、是非、ぷらっと立ち寄って見たい滝です。

そして国道118号線を少し走り県道28号線に入ります。道中には旧黒沢中学校や上野宮小学校跡など廃校になった懐かしい校舎を見ることが出来ます。県道28号線をしばらく走り、途中で県道248号線に入り八溝山へと向かいます。

八溝山展望台からの眺望

そして、茨城県最高峰の八溝山に到着。展望台からは那須連峰の美峰を望むことが出来ます。

八溝山を下りますと近くに高速がないため帰路によって乗る高速は異なると思いますが、どこの高速に向かっても結構、距離を走ります。その中で最寄りのICは矢板北ICになりますため、同ルートでルーティングしますと、八溝山を下りて狭路ながら県道28号線を西へと向かいますと栃木県に入り武茂川沿いの道に入り南下。県道34号線を左折して県道342号線などを走り、やがて東北自動車道の矢板北スマートICや矢板ICに入ることが出来ます。

総走行距離~約150km

■実走ツーリング → 『大洗と花貫渓谷(スズキ GSX250R)

②つくば~筑波山~笠間

都心からアクセスの良いつくば市内には、多くの公園があり、また、各学園通りのはイチョウ並木もあることから、秋は市内のここそこで紅葉がとても綺麗に咲きます。そして、筑波山へ。筑波山の麓、中腹、そして山頂と、時期によっていろいろな紅葉スポットを楽しむことが出来ます。

筑波山から見た雲海

常磐自動車道の桜土浦IC、もしくは圏央道のつくば中央ICを下りて、まずはつくば市内の洞峰公園に向かいます。

洞峰公園

車線が緑地帯で離れているので駐車場に入りづらいですが、ICのある南側からアクセスする場合、交差点を右に曲がって入れます北側の駐車場の方がアクセスしやすいです。駐車場にバイクを置いて入口に向かいますと立派なイチョウ並木が続いています。下が石畳なので雰囲気も良い場所です。

ちなみに、 つくば中央IC近くの科学万博記念公園や、 洞峰公園 の西にあります並木公園や北にあるつくば中央公園、そして筑波山を望む展望台がある松見公園など、紅葉が綺麗な公園が市内の各所にありますので事前に紅葉状況を確認して立ち寄って見るのもいいかもしれません。

松見公園

さて、 洞峰公園を後にしてそのまま国道408号線に入ります。つくば市内の道の学園東大通り、学園西大通り、学園北大通り、学園南大通り、408号線(土浦学園線)には並木道があり、いろいろなところで紅葉を楽しむことが出来ます。国道408号線を走り、そして途中で県道53号線に入りますと、3kmほど直線が続く田園内の道がありますので、そこを左折して、やがて北条大池に到着します。

北条大池

北条大池は3つのため池から成る池で桜の名所ですが、筑波山の眺望が良いので桜の時期以外でもぷらっと立ち寄りお勧めです。そしてその先に平沢官衙遺跡があります。

平沢官衙遺跡

平沢官衙遺跡は、奈良・平安時代の役所跡の遺跡で、広い芝生の中に校倉などが復元され開放感がありのんびりできる場所です。そのまま県道139号線で筑波山方面にいくのが一番近いのですが、県道139号線が結構な斜度のある上り坂になりますため、足付きなどに不安のある方は一度どこかで県道14号線に出て、県道42号線で登られることをお勧めいたします。そして、有料駐車場にバイクを止めて筑波山神社に。

筑波山神社

筑波山神社の境内はそんなには大きくないものの風情のある古社で、多くの参拝者で賑わっています。この先にケーブルカーがあり筑波山の男体山山頂に行けますが、今回はもう一峰の女体山の方に行くために、筑波山神社参拝後、再びバイクに乗って県道42号線で西へと向かい、風返峠で筑波スカイラインに入ります。わずか2kmほどの道ですが、景観もよくループもあり、あっという間ですが楽しめる道です。そして、終点の有料駐車場に。

ガマランド

なんと言いましても、ここの駐車場には記念撮影に最適な大きなガマの像があるほか、ガマランドなるニッチな施設があるので楽しめます。そして、ここから筑波山ロープウェイ(往復630円)に乗って山頂駅(女体山駅)に。

筑波山 女体山 山頂

筑波山に二峰あります男体山側は展望台など施設が整っていますが、女体山側は山頂付が岩場で柵などがなく、かなりワイルドな場所で関東平野を一望できます。また、男体山側の標高が871mに対して女体山側は877mと筑波山の最高峰ということもあり、こちらに登ると筑波山に登った感が強いです。ロープウェイの駅から山頂まではさほど距離はありませんが、岩場で足元が悪いのと、シーズンは多くの人が訪れ遊歩道が渋滞することもあります。

また、下山して気をつけたいのが、筑波山周辺の多くの道が二輪通行禁止とのことで、通れるのは筑波スカイライン(但し19時~8時は通行禁止)、そして、筑波山神社から風返峠までの県道42号線のみということもあり、必然的に一本道しかなく来た道を西に戻ることになります。筑波山から北、東、南にアクセスできないのが残念です。なので、必然的に筑波山の西麓、北麓とぐるっと回り真壁町に入ります。

真壁郵便局

真壁町内には風情のある町並みや、国指定史跡の真壁城跡などがあります。そして、真壁町から北に進み雨引観音に向かいます。なお、この周辺のフルーツラインなどには部分的に二輪通行禁止の場所が点在しますので、間違って通らないように事前に確認された方がよいかもしれません。→ 茨城県の二輪車通行規制区間

雨引観音

雨引観音はアジサイで有名な場所ですが、秋も風情があります。境内からは好眺望も望めます。

そして、雨引観音から県道41号線で北上し、国道50号線を右折、常陸国出雲大社、日本三大稲荷の笠間稲荷神社に寄り、友部ICより北関東自動車道に乗って帰路につきます。

笠間稲荷神社

時間があれば、笠間から茨城随一の爽快路のビーフラインを走って、常磐道に抜けるというルートもありかと思います。

総走行距離~約90km

■実走ツーリング → 『筑波山麓 歴史浪漫旅 (スズキKATANA)』

■実走ツーリング →  『笠間観光とビーフライン(ヤマハ YZF-R3)

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