炭治郎が斬った岩は栃木県にあった!?

2021年10月17日2022年1月24日

都内からも行ける！

今、人気のアニメ（漫画）で主人公が修行の際に岩を切るシーンがあり、奈良県の柳生町にあります柳生の里に一刀石が、見事にまでに刀で石を斬ったように見えることから、その聖地として人気を集めていますが（ポーズをとれるように玩具の刀までご用意されています）、首都圏の方々は、そこまで行くのはさすがに…と思っていらっしゃるかと存じますが、実は首都圏にもあるんです。それが、栃木県の足利市にあります名草巨石群内にある弁慶の割石です。

言い伝えでは、武蔵坊弁慶がこの岩の上で杖を突いて割ったとされていますが、まさに某漫画の原作に近い斬れっぷり（但し、漫画の岩は丸いですが…）。しかも、この場所でしたら、主人公の出身地とされる埼玉県や東京都に跨る雲取山に近いですし、また、主人公たちが最終選別を行った場所が藤の花が咲き誇っていたことから、名草巨石群と同じ市内にあります「あしかがフラワーパーク」がその場所として名があがっています。その後に主人公が敵のボスに会うのは浅草ですし、イベント列車が走ったのは、となりの群馬県ですし、まだ、一人前になる前の主人公の行動範囲を考えますと、この首都圏内にある弁慶の割石は主人公が斬ったもの…と夢想するのも楽しいものです。

名草巨石群は、名草厳島神社の境内にあります。林道沿いにある駐車場にバイクを止めて、歩くこと約15分で本殿の巨石群に到着します。

もちろん、弁慶の割石以外にも胎内くぐりで知られます周囲30ｍ以上あるお供え石や、お舟岩などの多くの巨石があり、苔むし感も満喫できるとても風情のある場所で、同巨石群は国の天然記念物にも指定されています。

場所は、北関東自動車道の足利ICから約9km。途中、佐野市へと抜ける県道208号線には、市境に雰囲気のある手掘りの明治トンネルと石造りの大正トンネルがあります。また、室町幕府を開いた足利氏ゆかりの地でもあることから、足利市には国宝の鑁阿寺のほか、多くの寺社や史跡があります。また、あの有名な渡良瀬橋の歌の舞台で、歌詞に出てくる橋や神社、電話ボックスなどがあり、ぷらっと一日ツーリングを満喫できる場所です。是非、今度、玩具の刀を持参して名草巨石群に行き、足利ツーリングを楽しんで見られてはいかがでしょうか。