~沖縄県嘉手納町「道の駅かでな」において地域学習支援~
あらゆる香りとニオイを創るセントテクノロジー(香りやニオイに関する技術)カンパニーのプロモツール株式会社は、沖縄県嘉手納町「道の駅かでな」内にある学習展示室に戦闘機のジェット燃料のニオイをプロデュースしたことをお知らせします。
‶道の駅かでな″の「学習展示室」とは
例年なら年間50万人以上が訪れるという、沖縄の人気観光スポット‶道の駅かでな″。4階展望台からは極東アジア最大の米空軍基地「嘉手納飛行場」が一望でき、3階の学習展示室と併せて体験することで、嘉手納町の歴史や基地との関わり合いを学習することができます。そんな中、‶道の駅かでな″は昨年4月にリニューアルオープンしました。特に「学習展示室」の改装では、修学旅行生・観光客を対象とした「平和学習の場」、地元の人々・子どもたちの「地域学習の場」として充実させています。
「ぼくの町には基地がある」をキーワードに、基地の存在を紐解く展示として、嘉手納町に暮らす人々へのインタビュー映像やマンガ解説を導入。さらに戦闘機の騒音やジェット燃料のニオイ(当社がプロデュース)を体験しながら考える展示など、人々が自分ごととして興味・関心をもっていただけるよう、工夫されています。
「戦闘機のジェット燃料のニオイ」の紹介
当社では本展示室内の体験コーナー内のニオイを担当しました。本物の燃料臭は身体に害があり体験できませんが、「どういったニオイかを自分事にし、体験できるようにするために近いニオイを開発してほしい。」という依頼があり、実現しました。人体に無害な香料で制作しており、展示会場でも安心して体験いただけます。道の駅からのヒアリングに加え、工事現場の車の排気ガスのニオイ等を参考にニオイ開発し、2ヶ月ほどの月日をかけて完成させました。当社は良い香りだけではなく、様々なニオイを再現することで、社会をとりまくニオイの問題にも寄与してまいります。
開発担当:シニア調香師 渡辺武志のコメント
通常の開発よりも長い2ヶ月の試行錯誤の末に完成させ、採用されたことをとても嬉しく思っています。まさに私の調香師としての力量を試されるプロジェクトでした。戦闘機のジェット燃料のニオイを実際には嗅ぐことができず、基地周辺で検出されている成分も人体に害を及ぼす関係で使用出来なかったため、全く同じとはいかなくとも、なるべく近づけたニオイを体験してもらいたいという依頼でした。例えるなら、有名店と同じ味の料理を作りたいが、試食も現地の食材利用もせずに、食べた方の感想を聞いて味を再現するようなものです。非常に難しい挑戦でした。
ヒアリングでは、「ライターオイル」と「ダンプカーの排気ガス」のようなニオイだと聞き、ライターオイルの香りを再現してディーゼル車のニオイを追加していくような開発を行いました。検出されている成分が使えないことで、香料の選定が非常に難しいことに加え、親しみのない「排気ガスのニオイ」の開発に大変苦労しましたが、工事現場の車の排気ガスのニオイを何度も嗅ぎ、想像を膨らませてチャレンジしました。開発した香りが社会課題解決の一歩になるならば調香師冥利に尽き、来館者に少しでも日本をとりまく課題に興味を持ってもらえるきっかけになれば幸いです。
■プロモツール株式会社について
あらゆる香りとニオイを創る“セントテクノロジーカンパニー(TM)(香りとニオイの技術)”香りとニオイのトータルプロデューサーとして、市場のあらゆるニーズに対応できる香りとニオイ創りのプロフェッショナル集団です。空間に心地よい香りを流すだけの単なるアロマの会社ではなく、販促目的やエンターテイメント用途に用いる香りや、人々のメンタルや健康状態を改善できる効果訴求可能な香りの開発も進めており、香りやニオイに関する市場のあらゆるニーズに対応し、香りで生活を豊かにできるセントテクノロジーのリーディングカンパニーとして世界で認められる存在になることを目指しています。
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