日帰り720km 新潟ツーリング
快適な長距離走行が楽しめるGT(Grand Tourer:グランドツアラー)を冠したスズキGSX-S1000GTで旅をするなら、やはり長距離の旅をしたいもの。今回、全国の天気を見て、唯一晴れ予報の新潟県へ。都内から日帰りで、日本海を見に行く旅に出かけました。
天気ありきで行く場所を決める
1,977mの谷川岳を貫通する全長約11kmの関越トンネルを抜けると天候が変わることが多いです。
今回、週間天気予報を見ましたら、関東や東海、東北などはしばらくぐずついた天気でしたが、今回も新潟だけは晴れマークが付いていました。やはりツーリングに天気は大事。特に景色を見に行くならなおさらです。天気ありきで臨機応変に行く場所を決める…ということで、今回は新潟県に決定。都内から首都高、外環と乗り継ぎ関越道に入りました。
利根川を渡り、赤城山と榛名山を望みながら谷川パーキングエリアに到着。冬場には、チェーンを装着する車で混雑するパーキングエリアです。このパーキングエリアからは、谷川岳ほか群馬県と新潟県の県境にそびえる山容を望むことができます。
さて、パーキングエリアを後にして高速に入り、関越トンネルに入りました。片側一車線の対面通行で、11kmも距離がありますため、かなり緊張感を持って走れます。この関越トンネルは東京の山手トンネルができる前までは、道路トンネルとしては日本一の長さを誇っていました。
関東は雲が多かったですが、関越トンネルを抜けると青い空が広がっていたました。やがて、川端康成の「雪国」の舞台としても有名な湯沢温泉のマンション群が見えてきます。そして、コシヒカリで有名な魚沼を過ぎ、栄スマートインターで高速を降りて一般道に入りました。
今回、まず向かったのが弥彦公園です。
もみじで有名な公園で、大正7年に築かれて国有形登録文化財に指定されている弥彦トンネルがあります。小さな園内は10分ほどで回れて、新緑も綺麗なのでちょっと立ち寄るのにお勧めの場所です。
そして、その先にある彌彦神社に足を運びました。弥彦山を神体山として祀る神社で、天香山命が祭神として祀られている古社です。
彌彦神社を参拝をした後、神社の境内横から神社と弥彦山ロープウェイ乗り場とを繋ぐ無料送迎バスに乗りました。実は、弥彦山山中を走る弥彦山スカイラインは全線二輪通行止めのため、ライダーが弥彦山山頂に行くには、麓にバイクを止めて、ロープウェイに乗って行くしかないのです。
で、弥彦山ロープウェイに乗りますと(往復1500円)、5分ほどで弥彦山山頂に到着します。
ここから真っ青な日本海の上に佐渡ヶ島が浮かぶ絶景が望めます。そして、気になるのが目の前にそびえるタワーです。
弥彦山
東京スカイツリーと同じ標高634mの御神体山で、山頂からは日本海の絶景が見渡せます。山を縦断する弥彦山スカイラインは二輪通行禁止のため、ライダーが山頂に行くには、彌彦神社からバスとロープウェイに乗る必要がありますので、時間配分にはご注意を。
山頂公園からミニケーブルカー(クライミングカー)に乗り、そのままそのパノラマタワーに(セット券:500円)。タワーの高さは100mあり、昇降8分間で回る展望室が7回転すします(途中では止まらない)。ぐるぐると回る展望室からは日本海の好景観や米どころの越後平野を望むことができます。ノスタルジックな雰囲気と絶景のコラボがいい感じだです。
さて、パノラマタワーを降りた後、来た道程を再び戻って彌彦神社の駐車場に。
次に角田岬へと向かいますが、途中の高さ30m超の彌彦神社 大鳥居と夏井のハザ木の立ち寄りました。
そして、彌彦神社から14㎞、約20分ほど走り角田岬に到着。そして、駐車場から狭い石段を上り角田岬灯台に。日本海のパノラマ景観と越後七浦海岸線の好眺望が望める場所です。
ちなみに、角田岬灯台のすぐそばには、追手から逃げていた源義経が乗っていた舟ごと身を隠したと伝わります、判官舟かくしがあります。
絶景の越後七浦シーサイドライン
さて、角田岬灯台から越後七浦シーサイドラインを走ります。越後七浦シーサイドラインとは、日本海の海岸線沿いを走る国道402号線の角田岬から寺泊の野積浜までの約14kmの区間の呼称で、海を見ながら爽快な走りを楽しめる道です。
特に角田岬の辺りは雷岩や俵岩などの奇勝も望め、素晴らしい景観を楽しめます。
わずか14kmの区間ですが、 越後七浦シーサイドラインを走り日本海の景観を満喫した後。大河津分水路沿いの道に入って、そのまま日本一長い信濃川沿いの堤防道を走りました。狭道ながら車通りか少なく、バイクならではの爽快路です。ちなみに、道中の蔵王公園には狛馬のいる金峯神社があります。
そして、そのまま長岡市内を抜けて、越後平野を抜けていきます。
田んぼが広がり、米どころを実感できます。
そのまま、越後 牛の角突き街道を通り、山古志村にある薬師の杜に到着。
薬師の杜は、山古志村の棚田を眼下に越後三山の遠景が望める景勝地で、途中の薬師の陵ではバイクを絡めて写真も撮れるお勧めの絶景スポットです。
そして、山古志村で有名な、一本杉の展望台にも寄って行きました。日中は何気ない風景ですが、朝霧の際に訪れると、とても綺麗な場所です。
そして、せっかく越後に来たなら、名物のへぎそばを食べて旅を締めくくりたいところです。
帰路は、山古志村を過ぎて、道の駅 越後川口に立ち寄りつつ、魚沼市の堀之内インターチェンジから関越道に入り、帰路に着きました。
ちなみに今回、朝6時発で夜7時に帰着。気が付けば720kmも走っていました。いやー、よく走りました。
総走行距離~約720km
コメント